小池徹平がブラック会社に就職した感想とは?
関西ウォーカー
職場環境が超過酷&劣悪な“ブラック会社”に就職してしまった元ニート青年・マ男の奮闘をコミカルに描く「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」。キュートなイメージの小池徹平が、本作ではまさかの元ニートに大変身! そんな彼にその心境を直撃した。
─今回はこれまでのイメージを一変するような“ニート”を演じられましたね。
「“ニート”とひと言で言っても、いろんなタイプの人がいると思うんですよ。今回のマ男は、学生時代にいじめられた経験がある設定なので“引きこもり系ニート”やと思って、自分なりに髪の毛をボサボサにしたり、モサッとした雰囲気にしました」
─そのニートが母親の死をきっかけに一念発起して、プログラマーになるわけですが…。
「今まで演じてきたクセのある役と違って、元ニートというコンプレックスは抱えつつも普通のサラリーマンなので、そのあたりはまだ演じやすかったです。ただ、プログラマー役はもちろん初めてだったので“ブラインドタッチ”とか、それらしい動きを教わりました」
─演じていて、マ男に共感できる部分はありましたか?
「僕なら絶対に耐えられへんような会社の不条理なことに限界を感じつつ、いままでの自分を変えようと頑張るマ男はかなりの努力家やと思いますね。そういうマ男の姿勢がすごく好きです。“努力”っていう言葉がなかなか胸に響かない世の中だけに、僕もマ男から努力することの大切さを、改めて教えられました。映画を観た人が、マ男みたいに頑張れば新しい道が開けるんだって、前向きな気持ちになってもらえればいいなと思いますね」
─ちなみに、実際の撮影現場の雰囲気は“ブラック”ではなかったですよね(笑)?
「もちろんです(笑)。佐藤監督も共演者の方もすごく明るくていい人ばっかりで、現場では気楽にいられました。休憩中は(セットの一部の)ガンダムのマンガを漫画喫茶みたいに読んでましたね。ただ、夜中の1時くらいに不眠不休の過酷な残業シーンや、徹夜明けのシーンを撮るとライティングもあって、ホンマにそういう気分になるんですよ。共演者の品川さんはホンマに徹夜明けのように眠そうにしていました(笑)」
─小池さんご自身はマ男のように「限界だ!」と感じた時はありますか?
「ドラマ『ウォーターボーイズ2』('04)に出演させていただいていた時ですね。1週間のうち6日間撮影をして、オフの1日はシンクロの練習をするっていうスケジュールが続いていたことがあって。その時、初めて仕事に遅刻をしました(苦笑)。自分としては“まだまだ大丈夫や”って思ってたんですけど、その時はセットしていた目覚まし時計を投げて壊していたんです(笑)。今、思い返すと相当疲れてたんだろうと思います」
─この映画は、ご自身のお仕事を改めて見つめ直す機会となりましたか?
「インタビューを受けていると、改めて考え直しますね。俳優という仕事をやっていて、感情表現とか感性もものすごく必要とされるし、いいこともあればイヤなこともあります。でも、演じることは大好きやし、作品を観た人に“おもしろかったよ”って言ってもらえるのがすごくうれしいんですよ。ただ作っただけじゃ意味がなくて、それを観てもらった感想があってこそ、達成感を得られるだなと実感しています」
■MOVIE
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」
監督:佐藤祐市 原作:黒井勇人 出演:小池徹平 マイコ 池田鉄洋 田中圭 中村靖日 千葉雅子 品川祐 田辺誠一ほか('09アスミック・エース)104分
※梅田ブルク7ほかにて公開中
【関西ウォーカー編集部】
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