「子供の前で元気なふりをしたことがある」親が約半数!「親のいま」に関する意識調査から見えたもの
東京ウォーカー(全国版)
ダスキンヘルスレントが、“親のいま”に関する親子2世代の意識調査を発表。これは、“いつか直面する介護への備え”として、今から準備することの大切さを紹介する「いま、親のいまを知ろう。」プロジェクトの第1弾として実施。調査からは、子世代の8割が「親の老いを実感」するも、3人に1人は「見て見ぬふり」をしていることなどがわかった。

「子供の前で元気なふりをしたことがある」親が約半数に
同調査は2022年9月19日(祝)の「敬老の日」を前に実施。“老い”に対する親子の意識やコミュニケーションの実態を知るために行い、親自身の年齢が60〜70代以上で別居の子供がいる男女1000人と、自身の年齢が20〜69歳で60代以上の別居する親がいる男女1000人を調査対象とした。
そのなかで、親世代に「子供の前で元気なふりをしたことがあるか?」と聞いたところ、約半数もの人(48.4%)が「元気なふりをしたことがある」と回答。また、97.8%が「子供の負担になりたくない」と答えるなど、回答結果からは「子には心配をかけられない」という親心が垣間見えた。


一方で、子世代に「親の老いを受け止められないと感じるか?」と聞くと、40.5%が「受け止められない」と回答。続けて「親の老いを見て見ぬふりしたことがあるか?」と聞くと、3人に1人(36.0%)が「ある」と答えた。ちなみにその理由としては、「外出の頻度など気になったことについて直接言うのがはばかられる」(30歳男性)、「背中が丸くなっているのに、親を傷付けそうで指摘してあげられなかった」(37歳女性)といった声が上がっている。子世代は、親のことを気遣っているがゆえに、見て見ぬふりをしてしまっているようだ。
さらに、「自分の親の今の健康状態を正しく理解しているか?」と質問すると、6割が「正しく理解できていないと思う」と回答。「これからの親の老後について真剣に話し合った経験があるか?」との問いには、親世代の8割、子世代の7割が「ない」と答え、その理由として、多くの親は「子に迷惑をかけたくない」(90.3%)、多くの子は「何をどう話していいかわからない」(71.6%)と答えた。
子に気を遣う親世代と、親に配慮する子世代。お互いを気遣う気持ちが老後の話題を避ける理由となっているようだ。
同調査では、物忘れや転倒、鍵の閉め忘れや火の消し忘れなど、ヒヤリハット体験(重大事故を起こしてもおかしくない1歩手前の事例)をするも、多くの親が「子に連絡しない」という話も出てきたが、これらの調査結果を見て茨城大学人文社会科学部 松本光太郎教授は、「親はいつまでも元気で強い親であろうとし、子には、子供の頃から抱いてきた強い親のイメージとのギャップを認めたくないという根強い“親幻想”がある」と指摘。

また、「いきなり老後をどうするかなんて話はしづらいもの。それついて話し合う前に、一緒にいないときの親の暮らしぶりについて興味を示すことが大事。『普段どうしてる?』という言葉をきっかけに、何気ない会話からコミュニケーションを始めてみてはいかがでしょうか」と、アドバイスもしてくれた。

そして東京大学高齢社会総合研究機構長 飯島勝矢教授は、医学的観点からアドバイス。年を取って心身の活力が低下した状態のことを「フレイル」と呼ぶが、このフレイルの予防には「栄養」「運動」「社会参加」が必要であること、また、フレイルの進行を抑制したり、健康な状態に戻したりするのに「早期発見」と「正しい対処」が必要であることを教えてくれ、フレイルサインを見つける「9つのチェックリスト」を公開してくれた。老いに向き合い、健康寿命を延ばすためにも、敬老の日に親子でチェックしてみてはいかがだろうか。

なおダスキンヘルスレントは、9月16日(金)10時から「いま、親のいまを知ろう。」をテーマにしたスペシャルムービー&特設サイト(ヘルスレントHP内)を公開。特設サイトでは、上述の意識調査の結果のほか、親子で対話を深めるコツなども紹介している。

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