座員総選挙トップ30が勢ぞろい!『吉本新喜劇まつり2022』の注目ポイントを“総選挙第1位”水玉れっぷう隊・アキに直撃

東京ウォーカー(全国版)

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10月10日(祝)になんばグランド花月で開催される『吉本新喜劇まつり2022~選ばれし30名の座員たち~』。こちらは、6月29日~8月23日にかけて行われた“吉本新喜劇座員総選挙”でトップ30に選ばれた座員が総出演する公演で、座席チケットはすでに完売(オンラインチケットは発売中)するなど、多方面から注目されている大型イベントだ。本記事では、こちらの総選挙で第1位に輝き、『吉本新喜劇まつり2022』に出演する水玉れっぷう隊のアキ氏にインタビューを実施。公演の見どころや、お笑いに対する独自の見解を語ってもらった。

吉本新喜劇座員総選挙で第1位に選ばれた、水玉れっぷう隊・アキ撮影:ソムタム田井


ネタ見せ番組とはひと味違う、新喜劇のならではの“笑い”とは?


――“お笑い”を題材にしたテレビ番組は多数存在しますが、それらとは異なる、吉本新喜劇ならではのお笑いの魅力とは何なのでしょう?

いちばんの違いは“時間”ですね。テレビのネタ見せ番組では長くても3分くらい、ときには1分でしっかり笑いを取って、オチもつけないといけない。一方の新喜劇は、一公演が1時間弱あって。この間、お客さんにずっと楽しんでいただこうと思ったら、ただボケをくり出すだけではもたないんですよ。ボケだけでなく、ちゃんといいお話を作って、ストーリーでも引き込まないといけない。笑かすところは笑かして、まじめなところは、ちゃんとまじめに見せる。そうして見終わったあとに「いい話やったな」と思っていただけるよう、毎回、大事なメッセージを盛り込んでいるところが、新喜劇の魅力じゃないかなと思っています。

――お笑いだけでなく、その他のさまざまな要素も同時に楽しめるのが新喜劇の見どころですね。

『M-1グランプリ』や『キングオブコント』だと、求められるのは“今まで見たことのない、新しい笑い”なんですよ。いくら笑かしても、どこかで見たことのあるネタだと勝ち進めない。それぞれが考える「こんなネタ、見たことないやろ!」「めっちゃおもしろいやろ!」というネタのぶつかり合いが、こうした番組の見どころなんです。

それとは真逆で、新喜劇の場合はお子さんからご年配の方まで、幅広い層に楽しんでいただける“わかりやすい笑い”をお届けすることを大切にしています。とはいえ、ずっと同じネタを続けているだけでは、お客さんに飽きられてしまうので。望まれているものをクリアーしながら、少しずつ新しい要素も取り入れていくことには、毎回、意識して取り組んでいます。ただ、いきなり何もかもを新しくしてしまうと、新喜劇の空気感を楽しんでくれているお客さんを驚かせてしまうので、その塩梅には気をつけないといけないですね。

『吉本新喜劇まつり2022』に出演する水玉れっぷう隊・アキ撮影:ソムタム田井


『吉本新喜劇まつり2022』『記念座長公演』が立て続けに開催


――10月10日に『吉本新喜劇まつり2022~選ばれし30名の座員たち~』が開催されますが、こちらの見どころを教えてください。

吉本新喜劇座員総選挙で選ばれた上位30名の座員が出演するイベントなんですけど、このような企画は初めてですし、1位にも選んでいただいて、たいへんありがたく思っています。舞台に上がるのは30位までの座員ですが、当日はすべての座員が会場に駆けつけてイベントそのものを盛り上げますので、その辺りもひっくるめて、名前の通り“お祭り”として楽しんでいただきたいです。

――本イベントはオンラインでも視聴可能となっていますが、会場に行けない方たちに向けて、「オンライン公演ならではの楽しみ方」がありましたら教えていただきたいです。

オンラインの場合、「ラフに見ていただける」ところがいちばんの魅力ではないかと。なんといっても30名の座員が出てきて、それぞれにスポットが当たり、ギャグも披露して…という構成になるので、当日は間違いなく、てんやわんやになると思うんですよ。会場に来ていただいた方には、その熱気を直に体験していただけますし、オンライン視聴の方には、一歩引いた視点からステージ全体を見ていただけるというメリットがあって。座員それぞれの出番をベストなアングルから見ていただけたり、ストーリーを追いやすい…という点も、オンラインならではの楽しみ方だと思います。

――総選挙・第1位になられたことで、『記念座長公演』も開催決定となりました(なんばグランド花月にて、11月29日~12月5日に実施)。こちらに対する率直なご意見・感想をお聞かせください。

もともと東京の『ルミネtheよしもと』で座長をしていたので、大阪に来たときもすぐにその座を任せてもらえる…という自信があったんです。けれども、実際に新喜劇の舞台に立たせていただいて、まだまだ自分が勉強不足であることに気づいて。約8年間、一から覚え直すつもりで勉強して、その成果をやっとぶつけられる日が来たな…というのが、今の正直な感想ですね。

――単純に「記念公演を開催します」というわけではなく、さまざまな思いが詰まった公演になりそうですね。

大坂に来て、8年かけて温めてきたものや、揃えてきたいろんな武器を、すべてお見せするつもりでいます。新喜劇は座長ごとに色といいますか、「この座長ならこんな公演になる」というイメージがあるんですけど、ようやく“アキの色”をお披露目できるので、今からワクワクしています。

『吉本新喜劇まつり2022』に出演する水玉れっぷう隊・アキ撮影:ソムタム田井


コロナ禍を経て“有観客公演”を実施できることへの思い


――『吉本新喜劇まつり』、『記念座長公演』ともに、ご成功なさることを願っております。ちなみに、コロナ禍の影響で長らく“有観客での公演”ができない期間が続きましたが、そうした時期を乗り越え、このような大型の企画を実施できるようになったことについて、思いやお考えがありましたらお聞きしたいです。

ひと言で表すなら、コロナ禍の期間はまさに学びの日々でしたね。僕たちは「テレビやメディアは移り変わりが激しいが、劇場で笑いを取れたら一生食べていける。舞台はうそをつかない」と教えられて育ってきた世代で、僕自身もその通りだと思っていたんですけど、まさか舞台そのものがなくなる時代がくるなんて、考えたこともなくて…。そのような状況でも、芸人として何かできることはないか? 原点に戻り、それまでとは違う方向に頭を働かせて。試行錯誤することに時間を費やした期間でした。

――YouTubeチャンネルを開設されて、さまざまな動画を投稿されているのも、そうした活動の一環ということですね。

いつも新喜劇を応援してくださる皆さんに向けて、コロナ禍でも楽しんでいただけるように、無観客での公演を企画したりしました。「お金はどうするのか?」「スポンサーは集まるのか?」「準備だけ進めて、もし予算が足りなかったら…」など、課題は山積みでしたが、クラウドファンディングを行ったところ、当初予定していた倍以上の資金が集まり、何とか無事に実施することができました。

たしかにこの期間は、辛いことやたいへんなことがたくさんありましたが、そこで学んだことや発見したことは、間違いなく今の活動に繋がっているので。どんなときでも諦めずに、あらゆる方向に意識を向けて、日々、何かを学び取ろうとする気持ちでいることが大切ですね。今後の公演やイベントでは、そうして培ってきたものをどんどん出していきますので、どうぞご期待ください!

取材・文=ソムタム田井

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