ベビー・子供ブランド・ファミリアが大切にしてきた「12のコト」と、それに伴うサステナブルな取り組みとは?

東京ウォーカー(全国版)

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日本を代表する子供服メーカー・ファミリア(familiar)。良質な素材を使った、シンプルで上品なデザインで、誕生祝いや出産祝いなどの贈り物にも人気のブランドとして広く知られている。そのファミリアには、創業当時から大切にし、長きにわたって取り組んできた試みがあり、これらは今で言う「サステナブル」「SDGs」といった概念に通ずるものも多い。

本記事では、これらのファミリアの取り組みについて、同社・営業部の佐々木あかりさんに解説してもらいつつ紹介する。

ママ友4人が「愛情品質」で創業。ファミリアが大切にしている想いとは


まず、ファミリアの成り立ちの話に触れておきたい。創業当初の思いは「子供により良いものを与えたい」というママ友4人の想いから始まったという。

「ファミリアは、1950年の戦後間もない頃の物資が少なかった時代に、今でいういわゆるママ友の4人が、『赤ちゃんや子供にとって、本当に良いものを世の中に発信していきたい』という『愛情品質』の想いから創業に至りました。赤ちゃんのデリケートなお肌にいい素材を使う、子供の身動きを妨げない機能性を盛り込みながら、長く着られる良いものを心掛けて作っています。

また『子供に良い教育をさせたい』という思いもあり、品性にもフォーカスしています。『TPOに合わせた上品な服装を身に着けることで、自然とマナーも身につく』と考え、我が子を思う気持ちで、愛情込めたモノづくりをしたのが始まりでした。現在は『子どもの可能性をクリエイトする』を企業理念に、『モノ・コト・マナビ』の体感を通して子供の可能性を豊かにするライフスタイルの提案に取り組んでいます」(佐々木さん)

SDGsにもリンクする、ファミリアが昔から大切にしてきた「12のコト」


近年SDGsという言葉が提唱され始めてからは、これまでファミリアが大切にし、当然のように取り組んできたことと合致するものも多く、ここで改めて「SDGs」という概念とも合わせて「12のコト」を3つのテーマに分け、強化し始めているという。

なお、その「12のコト」のコンセプトは以下の通りである。

■リソースを大切にする
1. repair 長く使うためのサービス
2. upcycle 新しい付加価値を与える
3. loop material 資材を使いきる
4. packaging 環境に配慮した包材

■子供のライフスタイルを豊かにする
5. education あらゆる才能を見出すアート教育
6. art 子供たちのアートをカタチに
7. season 季節の移り変わりを表現
8. food 健やかな成長を支える食

■モノづくりのフィロソフィーを伝える
9. curation ホンモノにふれる
10. standard 定番がアップデートする仕組み
11. archive デザインリソースの継承
12. genderless ジェンダーレスの実践

これらの中で、特に昔から当たり前のように取り組んできたことの一つが「1. Repair」だ。例えば、ファミリアを代表する商品「デニムバッグ」は、より長く使えるように傷みやすい持ち手の修理を行うなどし、またワンピースで最も汚れやすい襟部分も、リペアするお直しサービスも当然のように実施してきた。

ファミリアのロングセラーアイテム「デニムバッグ」。長く愛用すると持ち手がほつれてしまうことも…

持ち手部分を修理してもらうとこのように綺麗に!世代を超えて愛される商品には、長く愛用されるための工夫がある

大切に着ていても、どうしても避けられない黄ばみによる傷み

襟部分を付け替えると新品のように!ずっと長く着られる心遣いがうれしい


毎日子供が店頭で参加できるワークショップも


さらに「12のコト」のうち、特にファミリアならではの取り組みと言えるのが「5. Education」だ。店頭でのワークショップやプリスクールの運営など、子供からママパパまで幅広い学びの機会を提供しているという。

「お洋服を作る際の端材を活用したワークショップを実施しています。月ごとにテーマが決まっており、例えば9月は『リンゴ』がテーマで、お子さまが思うリンゴを自由に作っていただき、生地の端材を貼ったり、クレヨンで塗ったり、お顔を描いてみたりと、自由に想像を膨らませながらアート体験ができる場を設けています」(佐々木さん)

この取り組みは、神戸本店や代官山店では毎日いつでも誰でも参加できるというから驚きだ。他にも、スタッフがサポートしデザインのエッセンスをいれたようなワークショップを毎月開催し、お仕事体験などができる『KIDS FES(キッズフェス)』も半年に1回開催している。規模感、シーズン、タイミングなどはまちまちだが、ファミリアというブランド、お店を舞台に、子供たちがさまざまな体験ができることは非常に有意義なことである。

【写真】ファミリア神戸本店のアトリエスペース。ここでは毎日いつでもワークショップが体験できる


1日を通して自由な発想を学ぶ保育園「PRESCHOOL 白金台」


そして、ファミリアが運営するプリスクール「familiar PRESCHOOL」にも触れておきたい。現状では東京・白金台にある「PRESCHOOL 白金台」のみでの実施だが、子供が通園し、1日のカリキュラムを実施し、夕方、家庭に帰るという本格的な保育園である。

「プリスクール」と聞くと、ややかしこまった堅苦しい座学のようなイメージを抱きがちだが、そうではなく、日常的にアートに触れたり、自由な発想を学んだりできるカリキュラムで、子供の成長をバックアップしている。それには子供の習慣づくりを通して、豊かな感性を身につけてほしいという思いが込められているという。

「たとえば小さい頃に、親が図書館によく連れて行った子は大人になっても本に触れる機会が多くなるでしょうし、絵画などたくさんの色を見ることに慣れていた子は大人になってもファッションや街の色などの気付きが多い大人になると思っています。

子供たちに『より良いものを』『より良い教育を』と願った強い想いがあり、今日まで事業を継続してきましたが、さらにライフスタイルの中で、豊かな心や感性を育むお手伝いをしたいと思っています」(佐々木さん)

プリスクールでのアート教育の一例。身近なペットボトルを使って光の三原色を学ぶ


ファミリアが考える「SDGs」「サステナブル」とは?


SDGsという言葉が広まる遥か昔から、たまたま実施してきたことが今の時代に求められることとリンクしたというファミリア。「愛情品質」という思いをベースにし、さらに企業理念に沿った取り組みを続けてきた、そのひたむきな姿勢に、穏やかでありながら、ブレない凛とした強さと優しさを感じるが、そんなファミリアが今考える「SDGs」「サステナブル」とはどういったものなのだろうか。

「あくまでも子供服メーカーとしての考えですが、私たちの取り組みは『必ずゴールを目指すために取り組まないといけない』というものではありません。生まれた環境、育つ環境の中でさまざまなものに触れ、気付き、豊かな人生を送ってほしいと思っています。

弊社の商品やワークショップなどの取り組みを通じて、例えば『捨てようと思っていたけど役に立つものがある』『このお洋服、捨てようと思ってたけどこういう組み合わせで再利用できそうだ』など、身近なところからの発見に繋がるお手伝いができたら良いなと思っています。

身の周りのものに対して、角度を変えて見つめるきっかけ作りだったり、継続的に身の回りの環境を改善し続け整えていくということが、弊社のSDGsへの一つの提案だと思っています」(佐々木さん)

最後にもう一つ、ファミリアではデジタルが普及した今の時代だからこそ、アナログのあたたかさを大切にすることも提案していきたいという。

「いまはデジタルが普及していますが、そこから離れて身の回りのものに触れる機会を多くすると気付けるものがあると思います。手を動かしたり人と話したりすることによって、実は気付きがすごく多いということを改めて感じておりますので、『リアルに触れる』ということを大切にしていく時代なのかなと思います。是非お気軽に店頭にお越しいただき、お子さまと一緒にファミリアを楽しんでいただければ幸いです」(佐々木さん)

文:松田義人

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