【在宅介護の大変さ】「正直ホッとした…」認知症の祖母に優しくできなかった「贖罪」と「後悔」が見せる“影”。母を救った一言に感動の涙が集まる

東京ウォーカー(全国版)

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母が他界し黒い影が頻繁に現れるようになった画像提供:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)

30代、40代に差し掛かってくるとさまざまな問題にぶち当たる。親の介護もその一つだ。介護する側とされる側で口には出せないたくさんの思いが残る。特に介護を終えて看取った時、残滓が「後悔」という形で現れる人も少なくないだろう。今回は、しろやぎ秋吾さんの家族の介護体験をもとに創作した「母の介護」を紹介する。


フォロワーさんのちょっと怖い話や忘れられない出来事など実体験を漫画化

しろやぎ秋吾さんは、Twitterフォロワー数32万人を超える漫画家。怖い話が苦手な人でも読みやすい、可愛らしいイラストタッチが魅力だ。現在は、双葉社よりSNS投稿作品と未公開作品をまとめた「フォロワーさんの本当にあった怖い話」第2巻が発売中である。SNSでは「ちょっと怖い話」のほかに「本当にあった出来事」「お年寄りにキュンとした出来事」「イラッとする他人の言動」など、フォロワーの体験談をもとに漫画を描いている。

母をうまく介護できなかった「後悔の念」が頻繁に影を見えさせていた!?

【漫画】「母の介護」1画像提供:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)

認知症の祖母を金銭的余裕がないために、在宅で介護することに決めた母。しかし、それは大変な日々だった。本人のわがままに耐えられず辛く当たったこと、長く介護を続けていると精神的に追い込まれることも多かったという。

「母の介護」2画像提供:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)

夜間のおむつ替えや昼夜逆転して起き出す認知症の対応、それによって起こる介護側の不眠。ストレスを抱えていたこともあり、祖母が亡くなった時、母は「ようやく手が離れた」と、どこかホッとしたことも嘘ではなかった。

「母の介護」5画像提供:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)

口には出せない後ろめたさがあったからか、祖母が亡くなってからたびたび黒い影を見るようになった。扉の向こう側に映る黒い影。それは、きっと恨み辛みの塊で「私を許してくれていないのだと思った」という。

「母の介護」9画像提供:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)

そんなある日、黒い影がハッキリと現れた。その影は、少しずつ自分に近づいてくる。恐怖の中で「私だって苦しかった。自由になりたかった」「弱っていく姿を見るのが怖かった」と、母は祖母に本音を伝えた。

「母の介護」8画像提供:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)

黒い影が母へ近づき、最後に伝えたかったこととは?祖母が言い残すと、黒い影は消えていった。母の「後悔」や「贖罪」をすべて連れて行ってくれたのだ。

本作「母の介護」には、2022年12月9日時点で7.8万いいねがついている。「自分の子供に引きずって欲しくなくて、最後に救いを渡しにきてくれたんだと思う」「泣ける。昼休みに読んだらダメなやつだ」などの感動の声が届くほか、同じ介護問題に行き詰まる人からも「介護の本を読んでも同じようにはできない」「お母さんの気持ちが痛いほどわかる」など、共感が集まっている。

画像提供:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)

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