FP飯村久美さんに学ぶ『貯蓄1000万円の壁』を越えるコツ。家計簿は付けなくてもいい。でも、バランスシートは付ける
東京ウォーカー(全国版)
円安による生活コストの上昇や、老後資金問題など、お金に関する漠然とした不安を抱えている人も多いはず。一方で、これまでにも「お金を貯めたい」と考えてきたにもかかわらず、なかなかうまくいかないという人も少なくないだろう。ここでは、『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』の著者でもあるファイナンシャルプランナーの飯村久美さんが、お金を増やすコツを伝授。
今回は第40回。

貯蓄1000万円を目指すなら、無理に家計簿を付ける必要はありません。
多くの人は、「お金を貯めるには家計簿を付けなくてはダメだ」と思い込んでいるところがあるようです。私からすると、その思い込みは大きな誤解です。
もちろん、家計簿をきちんと付けて、無駄な支出を抑えることは大切です。自分がどこにどれだけお金を使っているのかまったくわからない人は、1カ月くらいは、自分のお金の使い方を知るために付けてもいいかもしれません。
しかし、そもそも家計簿を付けるのに向いていない人もいます。
・家計簿を付けること自体がストレスになっている<br />・家計簿を付けることに満足して、振り返ることがほとんどない<br />・家計簿を見ても反省しない
この3つのうちひとつでも心あたりがある人は、家計簿に取り組むだけ無駄かもしれません。
無理してはじめても続かずに、「家計簿を付けられない自分=お金を貯められない自分」と思ってしまっては、逆効果
になります。
貯蓄のために私がおすすめしているのは、家計簿ではなく家計版「バランスシート」を付けてみることです。
お金を上手に貯めている人は、実は家計簿よりもバランスシートをよく付けています。
毎日付ける家計簿と比べるととても作業がラクです。
最低年に1回、現在の資産状況を記録するだけ。
経営者が会社の財務状況をバランスシートでチェックするような感じです。バランスシートは貸借対照表ともいい、一定時点における企業の財政状態を示す一覧表のことです。社長は年にいちどの決算期に必ずこれを見ています。
家計もバランスシートで、「資産」と「負債」をあきらかにし、現在の家計の健全性をチェック
しましょう。

上に示したのがサンプルです。これによって、どれくらい資産が増えたか減ったかが定点観測できます。資産が減っていれば支出の見直しが必要ですが、逆に資産が増えていれば、思わず顔がほころんで今後のモチベーションにつながります。

この記事のひときわ
#やくにたつ
・家計簿ではなく家計版「バランスシート」を付ける<br />・最低年に1回、現在の資産状況を記録する
編集協力=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、洗川俊一、横山美和、撮影=樋口涼
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