実に99%超がネガティブなイメージ。相続に関する意識・実態を調査
東京ウォーカー(全国版)
「相続」について考えたり、親と話したりしたことはあるだろうか?G1行政書士法人が窓口となって相続事務を担う「遺産相続手続まごころ代行センター」が、相続に関する意識・実態調査を実施。99.6%の人が、相続に対してネガティブなイメージを持っていることがわかった。
ネガティブなイメージ、テレビやドラマの影響も
調査は20代から60代を対象にインターネットで実施した。回答者500人に「『相続』『相続手続き』と聞いて、どんなイメージを抱きますか?」と聞いたところ、いいイメージと答えたのはわずか2人。ほとんどの人が、何かしらのネガティブなイメージを抱いていた。
圧倒的に多かったのは「面倒」「わずらわしい」といった回答で、全体の30%を占める結果に。「大変」(13%)、「難しい」「複雑」(12%)、「揉める、揉めごと」(11%)と続く。
また、そうしたイメージを持つ理由は、「自分の体験」「親族の経験、人の経験談を聞いて」のほかに、「テレビ、ドラマ、ワイドショー、小説、SNSなど」という回答も目立った。
自身が相続人になったことがあるか?
500人のうち113人が、「相続人になったことがある(自分が相続人になった)」と答えた。
いつか発生する親の相続について、話し合ったことがあるか?
最後に「自分が相続人になったことがない」と回答した人を対象に、「いつか発生する親の相続について、親と話し合ったことがありますか?」と聞いた。
有効回答数387のうち、あると答えたのは29%。「人の死」から始まる手続きであり、親が生きているうちから話題にするのがはばかられる状況が見て取れる。
同センターは「相続で困る方がひとりでも少なくなるように、このアンケート結果をもとに、“生前の相続の話”ができるきっかけとなる取り組みを、今後も検討してまいります」としている。
担当者に話を聞いてみた。
「(今回の調査の狙いは?)相続手続きを代行させていただいている当センターとしては、手続き完了後、相続人様・依頼者様の皆さんに笑顔になってもらえる経験をたくさんしてきています。ですが、まだまだ相続に対してネガティブな感情を持つ人が多いのも事実です。このギャップの原因は?どうすればそれを払拭できるのか?という思いから、まずは実態を知るためにアンケートを実施しました。
これらの結果を踏まえ、当センターとしてできる改善策を考え、取り組んでいきたいと考えています」
「(今回の調査結果のポイントは?)相続や相続手続きと聞いて、良いイメージはあまりないという肌感覚はありましたが、そう思わせる理由がずっと気になっていました。そのため、親や周りの人の体験談はもちろんですが、17%の人がメディアによる影響を示しており、『大変な相続』というイメージが先行している印象を受けました」
「(ユーザーへのメッセージは?)『相続』というと、どうしても人の死を連想させ、いざその状況になるまでは話題にしづらいという声をよく聞きます。ですが、生前に何も話ができていなかったがために、死後の手続きにすごく困ったという声もたくさん聞いてきました。相続手続きは、人生においてそう何度も経験するものではありませんが、誰しもが必ず経験することです。なかなか難しいかもしれませんが、生前のうちに少しでも、話し合いや遺言書作成などの準備をしておくことをお勧めします」
終活への関心は高まるが、相続についてはなかなか話し合えていないのが現状のようだ。生前に話し合うことは、将来のトラブルを避けることにつながるし、被相続人の意思を反映することもできる。家族で一度話し合ってみるのはいかがだろうか。
【調査概要】
・調査媒体:オンライン仕事依頼サイト
・回答者:500人(20代~60代)
・調査期間:2022年11月12~14日の3日間
文=伊藤めぐみ
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