昭和~平成初期世代の思い出の店「シェーキーズ」って知ってる?ピザ文化を日本に広めた立役者の現在

東京ウォーカー(全国版)

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「シェーキーズ」をご存知だろうか?「懐かしい」と感じる人も多いかもしれない。シェーキーズはアメリカ西海岸生まれのピザブランドで、今から50年前の1973年に日本に初上陸した。

当時はピザというアメリカンフードにまだ親しみが薄く、もちろんピザのデリバリーチェーンなどもなかった時代。多くの日本人がピザを真新しく感じたことに加え、サクッとしたアメリカンタイプのクリスピーピザの味に魅了された。また、“シェーキーズといえば”のランチバイキングも老若男女を問わず多くの人々にピザを浸透させた理由の1つでもあったと言われている。

今回は、初上陸から2023年で50周年を迎えるシェーキーズについて、同店を運営するロイヤルフードサービス株式会社の担当者に話を聞いた。

なんとも懐かしい光景に筆者もうっとり。好みのピザを伝えると、優先的に焼いてくれるサービスも


「シェーキーズ」の名は“創業者の接客時の握手”に由来

アメリカ本国のシェーキーズは、カリフォルニア州サクラメントで1954年に誕生した。創業者の1人であるシャーウッド・ジョンソンが顧客に対し、喜びを表す表現として何度も握手を繰り返していたことから「シェイクハンド」→「シェーキーズ」と呼称されるようになり、のちに正式名称となった。

ジョンソンは毎日握手をし、多くのアメリカ人を迎え入れたことで店は大盛況。ときにジョンソン自身が店内でジャズピアノを演奏したり、ジャズバンドを雇うこともあり、“ジャズの生演奏が聴ける場所”としても広く認知されたという。

創業者のシャーウッド・ジョンソン(左)とピザ職人(右)


ピザにはナポリタイプ、パンタイプなどさまざま種類があるが、シェーキーズがこだわったのは、サクッとした食感のクリスピー生地を使ったアメリカンタイプ。その製法の秘密は後述するが、軽い口当たりでたくさん食べられる点も、シェーキーズが多くの人に支持された理由だった。

アメリカンタイプのピザは、1973年の日本上陸時ももちろん継承。以来、50周年を迎えた今日に至るまで、その味わいが守り抜かれている。

アメリカ本国のシェーキーズ

1973年に日本上陸したシェーキーズのピザ


1973年に日本初上陸を果たしたシェーキーズの1号店は東京にある赤坂店(現在は閉店)で、オープン当時からランチバイキングを実施していた。それまでの日本では、一部高級ホテルなどで朝食ビュッフェはあったものの、いずれも高額。一般市民には高嶺の花だったが、シェーキーズのランチバイキングは一般市民でも手が出るリーズナブルな価格での実施だった。

ピザという真新しさに、食感も楽しい軽い口当たり、いろんな味を食べ放題で楽しめることから、シェーキーズは日本でも一気に支持を得て、結果的に「ピザ」というメニューそのものを世間に浸透させることにつながった。

上陸当初の店内の様子。多くの人がピザの味をシェーキーズで覚えた


手作りにこだわるピザと忘れてはいけないフライドポテト

ここでシェーキーズのピザの味のこだわりについて触れておきたい。まず、前述したクリスピー生地は、厳選された小麦粉(フラワー)や生イーストを捏ね上げ、シェーキーズのすべての店舗で粉の状態からピザ生地を作っているという。

4時間かけて発酵させ、冷蔵庫でじっくり18時間寝かせる。これらの工程を経て、1枚1枚丁寧に手作業でローリング(引き伸ばし)してから焼きあげるのが特徴だ。

また、この生地に合わせるピザソースは、トマトペーストとスパイスをミックスしたもの。さらにオランダ産のナチュラルゴーダチーズを乗せて焼いて完成。特筆すべきはこのチーズで、風味を損なわないようにするため、各店舗で15キロあるブロック状のチーズの塊からシュレッドして使っているそうだ。

こだわりのクリスピー生地に、オリジナルのピザソースを塗る様子


また、シェーキーズを語るときに欠かすことができないのが人気メニューのフライドポテト。バイキングで口にしたことがある人も多いこのメニュー、アメリカでは「Mojos」と呼ばれ、ジャガイモを洗い、9ミリ厚にスライスしたうえでオリジナルスパイスをまぶし、圧力フライヤーで揚げたものだ。

ほかのピザ店はもちろん、ファストフードなどでもなかなか見ることがない独特のもので、シェーキーズファンの間ではピザと同等の人気を博している。

シェーキーズといえばやっぱりコレ!のフライドポテト


ピザはもちろん、人気メニューのフライドポテトに至るまで手作りにこだわった料理を出すのもシェーキーズならでは。以降、世間に浸透した「宅配ピザ」とはまた違う存在となっていった。

口にすれば蘇る、シェーキーズでの思い出

筆者にとってのシェーキーズの思い出は、主に10〜20代の頃に多かったが、今回久しぶりにその味に再会すべく同店を訪れた。

若い頃、友達と通いつめ、「まだ食べるんかい!」というほど競うように食べまくったシェーキーズのピザ。あの頃と比べても全くブレがなく、ピザを口にするたびに遠い思い出が蘇ってくる味わいだった。

昭和〜平成初期世代の多くの人がこの味わいに魅了された

昔から人気の定番ピザや新メニューのピザを同時に楽しめるのがうれしい


また、新メニューも随分と増えており、聞けば現在のピザの種類は約20種類。50年間守り抜かれたシェーキーズならではの味わいと合わせて、新しさも感じることができた。人気のフライドポテト、サラダ、パスタ、ソフトドリンクも食べ飲み放題で、さらにカレーもバイキングに追加されていたのは新発見だった。

ランチタイムのバイキング料金は、平日1480円~、ディナータイムと土日祝のバイキング料金は1950円~。このリーズナブルな価格は、創業者であるジョンソンの「顧客に寄り添う」という思いが今も継承され続けていることを表しているようにも感じた。
※バイキング価格は、店舗、時間帯により異なります。詳しくは公式サイトでご確認ください。

もちろん、あのフライドポテトも健在!

こちらもド定番のバジリコパスタ

近年ではカレーも楽しめるようになったようだ


50周年で原点回帰!シェーキーズのこれから

現在、日本全国にあるシェーキーズは全18店舗。一時期より店舗数が減ってしまったのは残念だが、2005年よりロイヤルホストなどを運営するロイヤルホールディングスの傘下に入り、従来より掲げていた「We Serve Fun」(私たちは楽しいサービスを提供します)をモットーに営業を続けている。

50周年の今年は、クラシックアメリカンピザを拡充予定!


最後に、担当者に今後の展望を聞いた。

「皆さまのおかげで、シェーキーズは日本上陸50周年を迎えることができました。この記念すべき年に『アメリカンピザパーラー』としての原点回帰をはかり、クラシックなアメリカンピザを拡充するほか、季節ごとに皆様にお楽しみいただけるようなフェアも展開予定です。また、他ブランドとのコラボピザなども提供し、シェーキーズをご支持くださっている方はもちろん、新たなお客様にも楽しんでいただけるよう取り組んでいきたいと思っています。この記念すべき年に、改めてシェーキーズの味をお楽しみいただきながら、さらなる未来に向かうシェーキーズにもご期待いただければ幸いです」

取材・文:松田義人(deco)

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

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