「プラモデル」「宅急便」「ポリバケツ」「ポテチ」「トレーナー」これらの言葉に共通点がある?実は商標登録の名前30選

東京ウォーカー(全国版)

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こんにちは。クイズを愛する2児のサラリーマンけんたろ( @kenlife202010 )です。クイズ好きが高じて、日本語や雑学に興味を持つようになり、Twitterではクイズを中心に言葉の知識や雑学ネタを発信しています。

こちらでは「言葉にまつわる知識」をテーマに、よくある日本語の間違い、実は知らない身近なモノの名前、漢字、社会人としての言葉、言葉の雑学などをお伝えしていきます。

今回は 「実は商標登録になっているモノの名前」 です。

商標登録とは、特許庁で登録されている名称やロゴのことです。商標登録されることで、他人や他社が勝手に使用できなくなるため、独占的に使用することが可能となります。消費者の立場からすると、商標登録によって本物と偽物を区別することができるようになります。

ただ中にはあまりにその名称が一般的になり過ぎて、商品名やサービス名であることが知られていないモノがあります。

今回はそんなモノの中からいくつかご紹介します。

実は商標登録のモノ30選


セロテープ
これはニチバン株式会社の商標登録です。普通名称としては「セロハンテープ」となります。戦時中は絆創膏を販売する全国唯一の企業でしたが、戦後その技術と実績から「セロテープ」を販売開始しました。

プチプチ
ストレス軽減にもなる緩衝材のプチプチですが、川上産業株式会社の商標登録です。普通名称としては「気泡緩衝材」と言います。同社は1968年に創業しそこから全国に普及していき、1994年に「プチプチ」という名称で商標登録されました。今では手で裂けるタイプなども販売されています。

ポリバケツ
これは積水テクノ成型株式会社の商標登録です。1957年にプラスチックの大手メーカーであった積水化学が生産販売し商標登録しました。ポリバケツのポリとはポリエチレンのこと。普通名称で言うとすれば「プラスチック製のバケツ」ということになるでしょうか。これほど広まった理由としては、東京五輪においてゴミを通りのゴミ箱に置いたままだと臭いのでゴミを入れておくものとして東京都が採用し全国に広まったからだそうです。

プリクラ
学生時代に撮った思い出のあるプリクラですが株式会社セガの商標登録です。1995年に誕生し、プリ帳で見せたり、携帯電池カバーの裏に貼ったりするなど日本独自の文化として発展してきました。一般名称は「プリントシール機」です。

オセロ
子供の頃からボードゲームの定番としてあるオセロは株式会社メガハウスの商標登録です。1970年代にボードゲーム研究家の長谷川五郎氏によって開発された日本のボードゲームですが、ほぼ同じルールのものとして19世紀にイギリスで考案された「リバーシ」があります。

QRコード
キャッシュレス決済の時代になくてはならない存在となっているQRコードは“Quick Response”の頭文字からで株式会社デンソーウェーブの商標登録です。1994年にデンソーで開発された日本の発明です。一般名称は「二次元コード」になりますが、それまでのバーコード(一次元コード)と比較して正確かつ高速に読み取り、そして約200倍もの情報を記録できるようになりました。

タバスコ
ピザなどにかける辛いソースのタバスコはアメリカに本社を置くマキルヘニー社の商標登録です。メキシコのキダチトウガラシを原料にしたもので1868年に開発されました。一般的には「ペッパーソース」に該当し、商品のラベルをよく見てみると上部にマキルヘニー社の名前が記載されています。

ラジコン
今も子供に人気のオモチャの1つであるラジコンは株式会社増田屋コーポレーションの商標登録です。一般名称となる「ラジオコントロール(無線操縦)」の略です。軍用目的として世界で技術開発されてきたラジオコントロールですが、戦後の1955年に同社が世界で最初に無線操縦玩具として発売しました。

タッパー
冷蔵庫内の保存容器として生活に欠かせないタッパーはアメリカのダート インダストリーズ インコーポレイテッドの商標登録です。一般名称は「プラスチック製密封容器」となり、日本では1963年から発売されています。40歳以上の方はCMで流れていた「タッパーと呼べるのはタッパーウェアだけ」というメッセージを覚えているかもしれません。このタッパーウェア社の子会社にあたるのがダート インダストリーズ インコーポレイテッドです。

万歩計
山佐時計計器株式会社の商標登録です。自動車が普及し始め、運動不足が社会問題になり始めた1965年に同社が発売を開始しました。一般名称は「歩数計」です。最近はスマホで測定できるアプリも多く登場していますね。

宅急便
ヤマト運輸株式会社が宅配便サービスの名前として商標登録しています。「宅配便」は商標登録されていません。ジブリ映画『魔女の宅急便』のタイトルにも使われていますが、当時は商標登録でヤマト運輸と問題になったなどの噂もあったそうです。しかし正式なスポンサーとして「こころを温かくする宅急便です。」というメッセージが映画ポスターにはあり、「こころ暖まる映画をヤマトがお届けしている」ことと、「宅急便が送る人や受け取る人のこころを暖かくするサービスである」 ことの2つのメッセージが込められているそうです。

トレーナー
ユニチカ株式会社が「被服」として商標登録しています。伸縮性・吸汗性・防寒性に優れた厚手の生地の服を指し、「スウェット」と呼ぶのが海外的にも一般的です。かつてメンズファッションの神様と呼ばれた石津謙介氏が名付けたとされています。

ウォシュレット
海外の人も虜にするウォシュレットはTOTO株式会社の商標登録です。1980年に発売開始され、この商品名の由来は「Let’s wash!(お尻を洗いましょう!)」を逆にしたものから来ています。その秀逸なネーミングから「日本ネーミング大賞2020」優秀賞を受賞しています。普通名称は「温水洗浄便座」です。

プラモデル
車・戦艦・城・アニメキャラクターなどマニアも多いプラモデルは日本プラモデル工業協同組合の商標登録です。元々は1950年代に日本初と称して国産プラモデルを販売していたマルサン商店の商標登録でしたが、倒産などの理由から現在は上記の組合に移っています。プラモデルを販売している大手の株式会社タミヤは正式名称である「プラスチックモデルキット」として販売しています。

クレパス
幼稚園児がよく使用するクレパスは株式会社サクラクレパスの商標登録です。よくクレヨンと同じものと思われていますが似て非なるものです。クレヨンは、本来は顔料を固形ワックスで練り固めたものです。大正時代に作られ始めた当初は、手にべとつかないなどの長所がある一方で、硬くて滑りやすいという短所がありました。次第にパステルのような画用紙の上で混色したり伸ばしたりすることができるものが求められるようになり、体質顔料や液体油を加えたクレヨンとパステルの長所を兼ね備えた「クレパス」が誕生しました。ちなみに普通名称は「オイルパステル」です。

コロコロ
掃除で大活躍するコロコロは株式会社ニトムズの商標登録です。ガムテープでゴミを取っているところに着想を得て1983年に発売されました。消費者から「コロコロしたやつ」という名前で呼ばれることが多くなり、1985年に「コロコロ」が製品名となり1987年に商標登録されました。

ジャグジー
気泡の入った水流を噴出するジャグジーは米国企業ジャクージ社の商標登録です。本来は企業名と同じ「ジャクージ」が商品名であり、広辞苑で“ジャグジー”を調べると“ジャクージ”を参照するようになっています。何故名前が変わったのかはわかりませんが、一説によると日本の「蛇口」に言葉が似ていたからだとか。

バンドエイド
転んで膝を擦りむいたりした時に重宝するバンドエイドは米国企業ジョンソン・エンド・ジョンソンの商標登録です。同社のディクソンという社員が彼の妻が料理中に指を切った姿に心を痛め、一人でも手当てができるようにと開発されたのがバンドエイドであり愛を感じます。普通名称は「絆創膏」ですが、地域によって名称が異なり、北海道では“サビオ”、東北や西日本の一部では“カットバン”、九州の一部では“リバテープ”とその地域の商品名で呼ばれています。

エレクトーン
さまざまな音色を表現することのできるエレクトーンはヤマハ株式会社の商標登録です。普通名称は「電子オルガン」であり、1959年に国産初のトランジスタ使用の電子オルガンが誕生しました。エレクトーンは“electronic”と“tone”からの造語です。

シャチハタ
荷物の受け取り時などに便利な本体内部にインクが入っている印鑑のシャチハタはシヤチハタ株式会社の商標登録です。1965年に当時画期的であったスタンプ台のいらないスタンプが発売されました。最初はビジネス用のものでしたが、3年後にはお馴染みのネーム印が発売され「シャチハタ」として世に広がりました。しかし、シャチハタは会社の名前から来ているものであり、本当の製品名は「Xスタンパー」と言います。また普通名称は「インク浸透印」と言います。

テトラポッド
防波堤としてよく見かけるテトラポッドは株式会社不動テトラの商標登録です。四本足の形をしていますが、わざと隙間を作ることで波を通すようにして波のエネルギーを減少させる効果があります。普通名称は「消波ブロック」と言います。

UFOキャッチャー
ゲームセンターには必ずあるUFOキャッチャーは株式会社セガの商標登録です。普通名称は「クレーンゲーム機」であり、1960年代にいくつか登場してきました。元々はお菓子をゲットするゲーム機でしたが、ぬいぐるみ、キャラクターフィギュアなどに変遷を遂げてきています。

Wi-Fi
今の生活になくてはならない無線でネット回線に繋げることができるWi-Fiは米国の業界団体Wi-Fi Allianceの商標登録です。Wi-Fiは“Wireless Fidelity”の略でWireless(無線)、Fidelity(忠実)を意味します。音楽用語のHi-Fiをもじって名付けられたとも言われています。普通名称は「無線LAN」ということになりますが、Wi-Fiはその中でもWi-Fi Allianceによって国際標準規格を使用したデバイス間の相互接続が認められたものになります。

チャッカマン
キャンプなどでの火起こしに大活躍するチャッカマンは株式会社東海の商標登録です。こちらの会社は使い切りライター(いわゆる100円ライター)の生みの親であり、1985年にチャッカマンを販売しました。名前の由来は当時流行っていた『ガッチャマン』などのアニメから「~マン」が親しまれやすいのではという理由から。開発チームは空気の薄い富士山に登って着火試験までしているそうです。ちなみに普通名称は「点火棒」です。

シーチキン
サラダやサンドイッチなどに使用される一家に1つあると便利なツナの缶詰であるシーチキンははごろもフーズ株式会社の商標登録です。実は元々は昭和初期に「マグロ油漬缶詰」という名前で対米輸出品として扱われていました。食卓に並ぶようになったのは戦後になってからです。名前の由来は、原料となるビンナガマグロの肉質が鶏のササミに似ており、海外で「海の鶏」と呼ばれていたためです。

ポテチ
大人気のスナック菓子であるポテトチップスを略した呼び方のポテチは株式会社湖池屋の商標登録です。ポテトチップスの国内市場シェア1位はカルビーですが、1967年に日本で初めて本格的にポテトチップスの量産化に成功したのは湖池屋です。ちなみにはじめに発売された味はのり塩でした。

ボンド
工作する時に接着剤として大活躍するボンドはコニシ株式会社の商標登録です。1952年にボンド第一号が発売されました。当初は紙用でしたが後に木工用のボンドが登場し世に広がっていきました。また黄色のボディと赤のキャップが特徴的な「ボンド木工用」の形は2007年に立体商標登録もされています。

マジックテープ
これは株式会社クラレの商標登録です。スイス人のジョルジュ・デ・メストラルがアルプス登山中に服などにひっついた野生のゴボウの実にヒントを得て開発しました。日本では1960年に、何度でも留めたり剥がしたりすることができる魔法のようなテープということで「マジックテープ」と名付けられ日本ベルクロ(現クラレ)が販売を開始しました。1964年開通の新幹線の座席カバーに採用され一気に広まったそうです。元々は、ちなみに一般名称として「面ファスナー」と言います。

ルービックキューブ
誰もが一度は何も見ずに6面全てを揃えることを夢見るルービックキューブは株式会社メガハウスの商標登録です。ハンガリーの建築学者であったエルノー・ルービックが考案し、1977年に「マジックキューブ」という名でハンガリー国内で発売し大ヒットしました。1980年に世界展開するにあたり考案者の名から「ルービックキューブ」に改名し、日本で発売するにあたり販売元の株式会社ツクダオリジナル(後にメガハウスへ)が商品登録しました。現在では2年に一度世界大会も開催されています。脳トレにも最適ですね。

ガチャ
子供の頃によく硬貨を入れてレバーを回して何が出てくるかワクワクしていたガチャは株式会社タカラトミーアーツの商標登録です。普通名称は「カプセルトイ」と言います。最近では成田空港などの国際線に両替え後に余った硬貨の使い道として設置されていたり、電子マネー対応タイプのものが登場したりしています。ちなみに「ガチャガチャ」は株式会社バンダイの商標登録となっています。

いかがだったでしょうか?普段当たり前のように読んでいた名前が多かったのではないでしょうか。中には「エスカレーター」や「魔法瓶」など商標登録であったものが一般的になり過ぎて普通名称化したものもあります。企業としてはそれだけ認知が取れることが嬉しいのか、差別化を図れず辛いのか興味が湧くところです。今後何か商品を作って販売などする時はその言葉が商標登録されていないものかどうか必ずチェックするようにしましょう。

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