安くて早いだけじゃない! サービス多様化する“個性派朝ごはんの店”

東京ウォーカー

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一昔前まで、外で朝食を摂るといえば、牛丼チェーン店の“朝定”や、喫茶店のモーニングが主流だったが、最近は“廻る朝食”や“メイク室併設”など、付加価値をつけた個性派の朝ごはんスポットが増えてきているという。

東京駅構内にある回転寿司チェーン店「うず潮 東京本店」の朝6:45〜10:00にレーンを廻るのは、寿司ではなく「あら煮」や「焼き鮭」、「玉子焼き」といった朝食のおかずだ。利用者は“廻っている”13〜14品のおかずの中から好きな3品を選ぶシステムで、ごはん、みそ汁、のりのセット付きの「回転朝食」は500円。低価格で早いだけでなく“自分流に選べる”楽しさも加わり、東京駅を利用するビジネスマンや旅行者に連日大人気だという。

「6:45のオープン直後には満席になる日が多いです。1週間に3〜4回利用してくださる“固定ファン”の方もいますよ」とは、「うず潮」を運営するジェイアール東日本フードビジネスの森さん。「焼き魚ばかり3品でもいいですし、反対に冷ややっこなどあっさりしたもの3品でもいい。『自分の体調やその日の気分に合ったものを選べるのがうれしい』というお声をいただいています」と、メニューに“押し付け感”がないところに人気の理由があるようだ。

一方、「たまごかけごはん」1本を朝食に打ち出しているのは、東京・日比谷にある「たまごん家」。「朝たま」は290円で、周辺ホテルに宿泊するビジネスマンを中心に、多い日には、朝3回転するという。

「ライフスタイルの多様化で、朝に時間が取れない方が増える一方で、朝ごはんの大切さも浸透しています。安く、早く、かつ栄養面で優れたものということで“たまごかけごはん”の人気があらためて高まっているのではないでしょうか」とは、「たまごん家」を運営するフードネクサスの朝山さん。オープンしてまだ2か月程度だが、すでに“朝ごはんの固定客”が数十人いるというから驚きだ。

また、パウダールームやフィッティングルーム、化粧品を数種類試せるメイクアップラウンジを備えたJRの施設「リフレスタ」内にあるカフェ「ドリップマニア 横浜リフレスタ店」は、その利便性から女性からの支持が高いという。

このように、さまざまなサービスを展開する飲食店が増えていることについて、前出の森さんは、「朝ごはんは、どちらかといえば保守的なマーケットなんです。昼や夜はいろんなところへ出かけますが、朝食を食べる店は“生活導線”の中で選ぶ方が多く、一度気に入っていただけたら、ずっと通うようになる傾向にあります。今後も、朝ごはんに力を入れる店舗が増えていくのではないでしょうか」と分析する。

1日の活力の源として見直されている「朝ごはん」。ハウス食品の「めざめるカラダ 朝カレー」や、ローソンの「朝のスイーツバナナ」など、朝ごはん専用食品も続々と登場する中、高まる朝ごはんニーズを受け、“個性派朝ごはんの店”は今後も進化していきそうだ。 【東京ウォーカー】

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