風呂後にも、サウナ後にも！日本初の湯上がりがコンセプトの「三朝ヨーグルト」

体をを癒やす場にはおいしいものが欠かせない。ということで今も昔も温泉地にはさまざまなグルメが存在する。そんな中、開湯850年以上、湯治としても歴史のある三朝温泉に新しい温泉グルメが登場した。湯上がりをコンセプトにしたヨーグルト専門店「三朝ヨーグルト」。気になるヨーグルトを探ってみた。

湯上がりに混ぜて食べる濃厚なヨーグルト

新たな湯上がりスイーツ店が誕生したのは鳥取県東伯郡三朝町。三朝温泉は世界屈指のラジウム温泉で、浸かってよし、飲んでよし、吸ってよしと言われている。“三朝”の由来は、この地で三たび朝を迎えると健康になると言われているからだとか。そんな体にいい温泉の後、腸からも健康になって欲しいということで生まれたのが、今回オープンしたヨーグルト専門店「三朝ヨーグルト」だ。

鳥取とヨーグルトというとあまりなじみがないかもしれないが、鳥取の大山は有名な牛乳の産地で、「三朝ヨーグルト」に使われている牛乳も大山の生乳を中心とした鳥取県産。地元の素材を大切にしている。ほんのり甘く、後味すっきりの生乳本来の味わいの良質な牛乳を使い、製造にもこだわる。余計なものは加えず、一つひとつ丁寧に手作り。ヨーグルトの種類によって自家発酵の時間帯や温度などを変えていて、湯上がりに食べたくなる、飲みたくなるヨーグルトに仕上げている。

「三朝ヨーグルト」の大きな特徴のひとつが混ぜて食べること。一見するとわかりにくいが、カップには上下で違うヨーグルトが入っている。この異なる味と食感のヨーグルトを混ぜて、さらに空気を含ませることで、よりおいしくなるように設計されているのだ。実際に「三朝まぜるヨーグルト(微糖)」(280円)を混ぜると、スプーンの“引っ掛かり”でテクスチャーの違いを感じられる。

蓋を取ってヨーグルトを混ぜているときに、ほんのり甘酸っぱい香りがして、食べたさが駆り立てられ、ちょっとワクワクする。ヨーグルトをよく混ぜるとなめらかな質感になり、スプーンで持ち上げるとゆっくり垂れてゆるい角が残るような生クリームの七分立てぐらいになる。ひと口食べてみると、濃厚なヨーグルトの味わいと何とも言えないやさしい甘さが広がる。

ヨーグルトは微糖(280円)、加糖(300円)のほか、「水切りヨーグルト」(360円)、「季節のヨーグルト(いちご)」(380円)、「アロエヨーグルト」(350円)、「リンゴ＆ナタデココヨーグルト」(350円)がある。微糖、加糖、水切りヨーグルトは、発酵時間と乳酸菌が違うヨーグルトが2層になっている。微糖、加糖は名前の通り甘味の違いで、さっぱり食べたいなら微糖、デザート感のあるご褒美なら加糖がおすすめ。「水切りヨーグルト」は、下に12時間以上かけて水切りしたヨーグルト、上は濃厚な加糖ヨーグルトになっていて、混ぜると濃厚な味わいになる。

「季節のヨーグルト」は現在、いちご。使われているのは「みさひめ(品種：章姫)」という品種で三朝町が産地だ。甘酸っぱさと香りのよさがヨーグルトとも相性がよく、デザート感が増す。いちごの風味を生かすため、ヨーグルトの甘さも絶妙。「アロエヨーグルト」と「リンゴ＆ナタデココヨーグルト」も2層のヨーグルトに、ブドウで甘く味付けしたアロエ、リンゴのプリザーブとナタデココをそれぞれトッピングしていて、混ぜて食べるヨーグルト。

こだわりのヨーグルトはドリンクやスイーツでも

ラインナップには「飲むヨーグルト」(瓶380円、ボトル980円)もある。こちらはホエーや牛乳などを混ぜることで、濃厚なのに飲みやすくなっていて湯上がりドリンクにぴったり。瓶入りでとろみがあるため瓶に少し残ってしまうのだが、根こそぎ飲み干したくなるほどおいしい。

入浴後のちょっと小腹が空いたときに食べたいのが「ヨーグルトバターサンドクッキー」(1個300円)。自家製水切りヨーグルトをバターと一緒に泡立て、鳥取県産の米粉で作ったクッキーで挟んでいる。バターサンドは、バターはもちろん、ホワイトチョコやチーズなどを混ぜたクリームが多いが、ヨーグルトが入っていることでほんのり酸味が感じられて濃厚な味わいながらさっぱりと食べられる。だからこその湯上がりスイーツだが、幅広い層に受け入れられそうな味。箱入り(4個入1200円)でも販売しているので手土産にもおすすめ。

より特別感のスイーツとしては「ヨーグルトカッサータ」(2000円)がある。こちらは、自家製水切りヨーグルトにクリームチーズ、サワークリームなどを混ぜ合わせ、ドライフルーツやローストアーモンド、ホワイトチョコなどを加えている。アイスケーキなので湯上がりにぴったりだが、カットして食べるタイプなのでちょっとした集まりや家族団らんの場にもいい。ギフトにしても喜ばれそうだ。

「三朝ヨーグルト」はどれも一般的なヨーグルトのような酸味がなく、マイルド。ヨーグルトなのにミルク感が感じられ、優しい味わいが楽しめる。三朝温泉に入った後はもちろん、ブームの域を超えてきているサウナの後や、自宅で入浴の後、もはや入浴後でなくても、ゆっくり混ぜながら味わってみて。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。