#GIFの伊豆見とコラボした斬新すぎる学習ドリルが大ヒット!「天才!!ヒマつぶしドリル」著者・田邉先生&伊豆見氏の初対談に密着
東京ウォーカー(全国版)
“ドリル”と言えば、「〇年生の漢字ドリル」「〇年生の計算ドリル」など学年別に分かれていて、毎日の宿題でやらないといけないものといったイヤ~なイメージを思い出す人も多いだろう。ところが、そんなドリル界において、発売から1年も経たずにシリーズ累計15万部を超えた驚きの商品がある。「算数と国語の力がつく 天才!!ヒマつぶしドリル」(発行:Gakken)だ。

【ちょっとやさしめ】と【ふつう】の難易度が異なる2冊(各1210円)が同時発売され、子供はもちろん大人も夢中になると評判に。そして、続編となる【ちょいムズ】もこの4月に発刊された。今回は、著者の田邉亨先生と、作画を担当した人気GIFクリエイターの伊豆見香苗さんに話を聞いた。
構想から発売まで3年!さらに発売2週間後に増刷決定
――「天才!!ヒマつぶしドリル」の大ヒット、おめでとうございます!
田邉先生(以下、田邉):ありがとうございます!実は出版されるまで3年くらいかかっているんです。ですが、伊豆見さんにお会いするのは今日が初めて。僕、緊張しちゃって…。
伊豆見さん(以下、伊豆見):そうなんですよね、編集担当の方とそれぞれがやり取りをしていたので、お会いするのは初めてで…(笑)。

田邉:りんご塾で使っている問題をドリル化するということで、最初は「ドリルなんだから、問題と解答をそのまま載せればいいんじゃない?」と思い描いていたんです。でも完成版を見た時、「こんなのもアリなの⁉」と驚きました(笑)。どこか堅苦しい問題が、伊豆見さんの絵が入ることで全く違う印象になって。まるで漫画を読みながら、遊んでいるような感覚で問題を解いていく感じがとてもよかったですね。
伊豆見:(担当編集の方に)「自由に描いていい」と言われ、本当に好きに描かせていただいて、私自身が楽しんじゃいました!実際にドリルもやってみましたが、【ちょっとやさしめ】でも難しくって…(笑)。でも問いていて、とても楽しかったです。

田邉:塾では先生がいるからなんとか勉強できるという子供は多いけれど、家で子供が一人で勉強するってなかなか大変なことなんですよ。でも、この「ヒマつぶしドリル」のようにキャラクターが登場することで子供が引き込まれるんですね。最初、編集担当者に“世界観を大事にしたい”と言われた時も、「ドリルに世界観…!?」とピンときませんでしたが、完成したものを見て、改めてキャラクターによって作られる“ヒマつぶし・ワールド”の大切さを実感しました。
――田邉先生の「りんご塾」では、実際にどんな課題を出しているのでしょうか?
田邉:今回のドリルに掲載されている問題はすべて、塾で使っているプリント教材と同じです。クイズっぽいものやパズルを生かしたものなど、塾を開校して20年なので問題は豊富。シンプルに、子供がおもしろいと感じる問題を選びました。

伊豆見:先生が(この問題は)子供がおもしろがる!とわかるのは、なぜですか?
田邉:それは…、僕自身が小学校3年で精神年齢が止まっちゃってるから(笑)。小3で物心ついた時から、考え方とかが変わっていないんです。外見だけは歳をとりましたが(笑)。
伊豆見:田邉先生って偉そうにするタイプの先生じゃなくて、すごく親しみやすいですよね。
田邉:そうですか?それは普段から軽く接するように心がけているからかも。空気が重たい塾って、子供の成績が上がらない。逆に、成績が上がる塾って明るいんです。僕の授業は最初にこのドリルと同じ問題を解いて頭を回転させ、中盤で算数を勉強して、最後に立体パズルをやるんです。立体パズルは時間をかけたらできるので、子供は集中し、できた時の達成感があるから、ニコニコして家に帰るんですよ。そしてまた塾に来たくなる(笑)。
伊豆見:私も塾に通った経験はありますが “勉強しなきゃいけない場所”というイメージがずっとあって、全然続かなかったです。私も、小学生時代に今回のようなドリルに出合っていたら…と思いますね(笑)。
田邉:塾を辞めちゃう以前に、小学生は結構逃避するし、隠れるんですよ。真面目な塾だと脱走する生徒さんもいるって聞きますが、うちの塾に来ると遊び感覚なのか、みんなすごく喜んでやっています。
伊豆見:確かに子供のころは(勉強から逃れるために)休むことばかり考えていましたね。
田邉:勉強をするのに、問題を解いている時の試行錯誤は大切ですが、ルールがややこしいとやりたくなくなります。そういう意味でも問題が1ページで完結しているのはすごくわかりやすく、できるとまたやりたいって思うのではないでしょうか。そこに伊豆見さんのイラストが加わって、さらに取り組みやすいようにしてくれました。
伊豆見:私の作画で、ドリル関連のオファーが来るとは思いもしませんでしたが、自由に楽しく描かせてもらえるということで、二つ返事でお引き受けしました!

ドリルの“世界観”を作る多くのキャラクターたち
――ドリルには非常にたくさんの、とてもユニークなキャラクターたちが登場しますが、すべて伊豆見さんが考えたのですか?
伊豆見:編集担当者さんから、「勉強を嫌々やらされている“ヒー”と“マー”、そしてカミさまがいる惑星」という設定をいただきました。子供が問題を解きながら、ページを開くたびにキャラクターが寄り添っている感じにしたいと。
田邉:ドリルに書き込んで問題を解いていく時に、問題の周りにちょこちょこキャラクターが出てくるのが親しみやすくて楽しい!なんだかキャラと一緒に問題を解いている感じがして、これが編集さんの言っている“世界観のあるドリル”なんだと思いました。
伊豆見:実はですね、現在発売中の3冊合わせて、なんと66のキャラクターがいるんですよ~!巻末には「この本に出てきたキャラクターたち」一覧まであって、それぞれの紹介文も私が考えました。もう楽しくて楽しくて、描く手が止まらなくなっちゃって(笑)。

田邉:亀に二本足が生えている子とか、自分で回転しているダンサーのお寿司とか、どれも設定がおもしろいですよね。
伊豆見:“ありえないことがありえたら”の発想がおもしろいかなと思って、それをテーマに描くようにしました。
田邉:「はじめに」のページでも、僕の書いた原稿に対して、ヒーが「へー けっこう いいこと いうね」って鼻をほじりながら言ったり、それをカミさまが「鼻をほじるな!」なんてツッコミを入れていたりするんです。あぁいうの、いいですよね。

田邉:伊豆見さんの推しキャラはいますか?
伊豆見:主人公のちょっと生意気な“ヒー”そしてどこか愛嬌があってイタズラされても許してしまう感じの“マー”は描いていて楽しかったですね。
田邉:あの…実は私は、自分がカミさま役なのかと思っていましたが、どうなんでしょう? なんだか思いどおりにならずに泣かされている感じが(笑)。
伊豆見:(笑)。

忙しい現代の子供たちに“ヒマつぶし”をプレゼント!?
――「ヒマつぶしドリル」というタイトルもかなり斬新で、書店で見つけたら思わず手に取ってしまいますが…。
田邉:本来なら「もっと頭がよくなる!」とか有効性を謳うタイトルをつけると思うのですが、“ヒマつぶし”ですよ(笑)。キャラクターを登場させると聞いた時以上に、このタイトルを提案された時は驚きました。でも3秒考えて、「まっ、いいか!」と。
伊豆見:どうして、そう思えたんですか?
田邉:なぜなら今の子供って、塾に、習い事に…、毎日のように何か用事が入っていて忙しいんですよ。本当に暇がない。だからこそ、子供に暇を与えてあげたかった。しかも、暇つぶしをしていると思ったら、それが勉強にもなっちゃっているという!
伊豆見:まさに「ヒマつぶしドリル」ですね!
田邉:はい。それともうひとつ、このドリルにはよいところがあるんです。小学5・6年生が振り返りをするために、小学2・3年の教材を復習してみてというとプライドが傷つく。でも、つまずいているところを克服するには振り返りが大切なんです。そこでこのドリルの登場です!勉強っぽく見えないのに解きながら、プライドを傷つけることなく振り返りができちゃうんです。
伊豆見:本にも小さく対象年齢が書いてありますが、子供から大人までと幅広いですものね。
田邉:そういえばね、この間電車に乗っていたら、小学1年生と年長さんくらいのお子さんが二人、ダーッと走ってきて私の隣の席に座ったんです。そして、遅れて入ってきた親御さんに「お母さん、早く出して、出して!」と言っていたんです。何かと思ったら、お母さんが取り出したのが、このドリルだったんですよ!やり出した途端、静かになっちゃって。最初はうるさい子だなと思っていたけど、その瞬間、かわいい子だなと思いましたね(笑)。
伊豆見:(爆笑)。それ、とってもうれしいですね!
田邉:ドリルと漫画の中間のような感じがいいんですね。しかも持ち歩いてくれているのもうれしかった。伊豆見さんのキャラクターの力で何度も読み返してくれるし、ドリルをやり終わっても、また読みたくなる魅力がありますよね。

――最後に、この記事を読んでいる読者の方にメッセージをお願いします。
田邉:僕は授業の準備運動でこのドリルの問題を使うようにしています。大人の方も、1日1題ドリルを解いてから何か始めると、脳が起動して頭の回転が速くなると思いますよ。ぜひいろいろな世代の方に楽しんでもらいたいですね。
伊豆見:持っていてちょうどよいサイズで、暇つぶしにぴったり。ぜひ手に取って楽しんでみてください。推しキャラを見つけてくれたらうれしいです!

待望の第3弾の新刊「算数と国語の力がつく 天才!! ヒマつぶしドリル【ちょいむず】」も、4月21日(金)に発売。対象は小学校4・5年生ぐらいから大人までで、これは相当難しいかも!まだまだ続きそうなお二人のタッグと、“ヒマつぶし・ワールド”に今後も乞うご期待。【ウォーカープラス/PR】
取材・文=近藤鈴佳
撮影=齋藤ジン
※施設の了承を得て、撮影時のみマスクを外しています。
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