今アツい奄美大島で春旅!グルメ&マングローブ体験をレポート
東京ウォーカー(全国版)
日本の離島の中では、佐渡島に次いで2番目に大きな島(沖縄本島と北方四島を除く)となる奄美大島。奄美群島が2021年7月に世界自然遺産に登録されたことや、2018年放映のNHK大河ドラマ「西郷どん」のロケ地などもあることから、現在、地元の人も戸惑うほど注目が集まっているという。今回は、そんな激熱エリア・奄美大島の旅レポートをお届けする。

都会の喧騒や花粉から逃れてリラックスするなら、奄美大島への春旅はかなりおすすめ!旧暦の3月3日(2023年は4月22日)には海開きが行われ、野鳥観察のベストシーズンも到来、山は新緑に染まり始め、高揚した気分になること間違いなしだ。
薬草が多く採れる島として有名な奄美大島で、記者はまず、「シマ桑」「シマアザミ」「長命草」を練り込んだ“薬膳蕎麦”を食べることに。薬草が入っていると言っても、苦味はなく緑茶のような風味。このおいしさ、香りをダイレクトに感じたかったので、初めて“つゆナシ”でトライし、ツルッと一気に食べてしまった。体に良さそうなのもうれしい。ちなみに奄美大島では他に、サトウキビから作られる黒糖や黒糖焼酎、郷土料理の鶏飯などが有名。かつお節の旨みが効いた優しい味わいの煮物にも多く出合った。



続いて、奄美大島の自然を堪能できるアクティビティの代表格であるマングローブ体験(カヌーツアー)へ。奄美大島のマングローブは西表島に次いで2番目の広さで、その規模はなんと東京ドーム約15個分。淡水と海水が混じり合う汽水域に自生するマングローブには、多くの生き物たちが暮らしているため、カヌーツアーでしか近づけない場所も多いという。


今回訪れた「黒潮の森 マングローブパーク」のカヌーツアーでは、最初にガイドさんからパドルの使い方などをレクチャーしてもらう。そして、ライフジャケットを着用したら出発!正直、東京から到着したばかりで、頭の中がふわ~っとしていたのだが「1!2!1!2!パドルはもっと縦に水に入れて!」とガイドさんから激励されたことで、あっという間にスイスイと漕げるようになった。



そのガイドさんは、マングローブについて「木の名前と勘違いされている方も多いのですが、汽水域に生育している植物の総称で、森のことを指します」と説明。奄美大島のマングローブは、約20種類の植物を有していると言われているそうで「有名なのはメヒルギとオヒルギ。根っこで塩分をろ過しているのですが、特にメヒルギの方は非常にろ過能力が高く、上の方には真水が流れていると言われています。また、マングローブの木々は二酸化炭素の吸収量も、普通の植物の数倍から数十倍と言われていて、その分、酸素の排出量も数倍から数十倍になるので、とても大切にされているんですよ」と解説してくれた。
キレイな空気を胸いっぱいに吸い込み、自然のサウンドを聞きながらゆったりと過ごしていると、いつしか記者は小学校の頃の夏休みに戻ったような感覚に。しかも目の前には、縁起が良いとされるウミガメも出現!五感を使いながら、ドキドキ・ワクワクのアドベンチャー感も得られ、満ち足りた気分になった。

ちなみにカヌーツアー時の記者の服装は、奄美大島行きの飛行機の中で過ごしたときのTシャツ&パンツのまま。水に濡れるかも?との話を聞いていたが、実際は特に濡れることもなく、羽田空港にいたときと変わらずの恰好だった。これにプラスして、吸血性の虫や紫外線を避けるために、ラッシュガードと帽子を持参すると良いのではないだろうか。奄美大島を訪れたら、こうしたマングローブ体験や郷土料理、同地ならではのグルメなどを是非チェックしてみてほしい。


取材・文=平井あゆみ
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
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