【西田二郎インタビュー vol.2】「自分にジャンルを決めない。その気持ちを次のライブでみんなと共有したい」
関西ウォーカー
「ダウンタウンDX」など、読売テレビのプロデューサーとして数々のヒット番組を生み出してきた西田二郎さん。テレビマンとして華々しく活躍してきた西田さんですが、ここ数年、「Nj」名義で音楽活動も展開。昨年は東京や大阪でライブを開催するなど、精力的な活動を行っています。そして、7月1日(土)、大阪で再びライブを開催されます。
前回のインタビューvol.1(https://news.walkerplus.com/article/112026/)に続く第2弾は、これからの音楽活動を中心にお話を伺いました。
―今回のインタビューでは、これからの音楽活動を中心にお話を伺っていこうと思っていたのですが、次のライブ名が「Njラストライブ?!」。「?!」はついていますが、「ラスト」と書かれていてビックリしているのですが。
「”アマチュア”ラストなんです。アマチュアとしてラストの気持ちでいこうと思ってます。次はプロになるから(笑)」
―え!ということはライブでも発表されるという重大発表といのうのは…。
「そうなんです。いろんなことが重なって音楽活動をすることになったというお話を前回しましたが、また、そこからキャンペーンの歌を実際作るようになって、あらあらという感じで『レコード会社で活動しませんか?』というお話を頂きました。いくつかお声がけ頂いたのですが、僕が考えてることと近いところに『ご一緒できたらいいですね』という感じで(笑)」
―まさか、そういうラストだとは思ってませんでした! ビックリしました! では、レコード会社に所属されて、これからどのような音楽活動をしようとお考えですか?
「配信とかCD作成というより、”音楽業界の人”という観点から活動していきたいんです。自分の貫いているスタイルを試してみたい。デビューするということをショートカットできるような、そういう独自な環境を作ってみたいんです」
―独自な環境とは?
「今はブレイクするまでのサイクルが長いような気がします。だから、みんないろいろと下積みして、いい人、立派な人になってしまっている。でも、アーティストって立派な人であるべきなのかなと。新たな価値を作る人ってそんなこと関係なく存在しててほしいから。才能ある人が、そのスパンが長いということでダメにされてしまっているんじゃないかと。いい意味でピュアなまま打って出れるような人を、世の中に出していきたいんです」
「今の音楽って、テレビもそうなんだけど、すごく丁寧でクオリティーが高い。圧倒的なプロなんです。でも心に届くときに違和感がなさ過ぎて、耳に残らない。少々間違いがあるほうが、心にひっかかるような気がしてるんです。音程やはもりとか、音楽的にクオリティーは低くても伝わるものはあるやんと。そういうことを実践していきたい。前回のライブでも、一度も聞いたことない曲に感動してくれる人がいて。そういうのって、音楽だけじゃなくて、(音楽に対して)向き合う姿とか、そういうものも大きかったんじゃないかと思ってます」
―前回のライブタイトルは「Answer」。西田さんの音楽に対する"答え"を見つけることができたライブだったのかもしれませんね。で、今回のライブタイトルです! このライブタイトルを見てからずっと気になってたんです。「やっぱり そんなこと あるねんなぁ」。どういう意味なのでしょう?
「大阪の人ってよく『やっぱそんなことあるな~』って。その通りで、自分の人生でも、思ってたら起きるな~ってことがいっぱいあって。直近ではレコード会社の所属。いい意味でも悪い意味でもそういうことってあるけど、でも今回はいい意味で、そういう風に思っていきたいなと思っていて」
「どこか自分を見捨てなかったり、50過ぎたからってこんなんって決めない。ジャンルを決めないのが重要なんじゃないかなって。みんな型にはまってませんか? ジャンルを決めてしまったら、そこの中のことしかおきませんよ~って。ジャンル飛び出て、外をのぞいてみませんか? 思ってみなかった出逢いや可能性が出てくるかもって。そういうことを身をもって感じていたりするので、みなさんもご一緒に(ジャンルから飛び出すことを)やってもらえれば、、という意味でこのタイトルなんですよ」
―ジャンルから飛び出すと、もしかしたら前回のライブでもおっしゃっていた紅白出場もありうる?
「『紅白でます!』、そんなん言うてたらなるんやないかな~って。でも紅白に出ることが答えじゃなくて、目標でもなくて。目標は決めない、だって決めたらそこで終わってしまう。今回はそういう気持ちをみんなと共有したいんですよ」
―そんな深いタイトルがついたライブが、もうすぐ開催ですね。いろいろとお話を伺いましたが、最後にライブに向けての意気込みをお願いします!
「肩に力をいれて、やったるぞ~って思ってたらあかんと思ってて。どれだけ自然体でできるか。前回のライブとは違ったいい音、いい発見をしてもらえるようなライブにしていきたいと思っています。音楽が楽しいだけの発見じゃなくてね。僕は自分を見せることしかできないから、あとはみんなで解釈してもらえればと思っています」
音楽について取材に伺ったつもりでしたが、人生訓を教えて頂いたようなインタビューとなりました。
私ももっと「やっぱり そんなこと あるねんなぁ」と言えれば…。
Njラストライブ?!「やっぱり そんなこと あるねんな」は、7月1日(土)にGANZtoi,toi,toi(大阪市北区) で昼の部は14時から、夜の部は19時から開演です。チケットはe+(イープラス)、会場のGANZtoi,toi,toiで販売中。今回のインタビューで興味を持たれた方は、ぜひ足をお運びください。
【関西ウォーカー編集部/小笠智子】
小笠智子
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