【まさかのパターン】ツンデレな女の子との王道ラブコメと思いきや…予想外の真相に「一気に全部繋がった」と見え方変わる連作【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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自分だけに当たりのきつい野球部のマネージャー。ド直球なツンデレと思いきや、彼女の行動の裏にはとある秘密があり……。漫画家の西馬ごめゆき( @iwwaasii )さんがTwitterで公開したオリジナルの連作漫画「野球部のマネージャーが僕だけに厳しい」シリーズが、ラブコメだけではない予想外の展開を見せ「急展開!」「まさかのパターン」と反響を呼んでいる。

テンプレなツンデレと思いきや…意外な設定が明かされる「野球部のマネージャーが僕だけに厳しい」に反響西馬ごめゆき イワシ(@iwwaasii)

2万件以上のいいねを集めた同シリーズのあらすじとともに、読者の予想を裏切るシナリオを描いた舞台裏について、作者の西馬さんに話を訊いた。

ツンデレ発言に隠されたのは「好意」だけじゃなく…予想を超えた“SFラブコメ”

「野球部のマネージャーが僕だけに厳しい」は、西馬さんが自身のTwitter上で今年2月から3月にかけて掲載した作品。

【漫画】「野球部のマネージャーが僕だけに厳しい」1-1西馬ごめゆき イワシ(@iwwaasii)


第1話では期末テストで赤点だった「僕」と、「学業を疎かにしてるようじゃまだまだ三流ね」「さっさと家帰って勉強すれば?」と、辛辣な言葉を浴びせる野球部のマネージャーのやりとりが描かれる。

「野球部のマネージャーが僕だけに厳しい」1-3西馬ごめゆき イワシ(@iwwaasii)


厳しさの裏には自分に対する心配があるのではと尋ねた「僕」に対し、マネージャーは「勘違いしないでよね!」とツンデレの見本のような態度をとりつつも「新婚旅行でハワイに行ったとき英語できないと困るでしょ!」と勢い余って好意を半ば自白してしまう。

「野球部のマネージャーが僕だけに厳しい」2-2西馬ごめゆき イワシ(@iwwaasii)


その後も、「糖質を摂りすぎると老化が早まるのよ!?」と健康に気遣ったり、自転車を降りてゆっくりと帰宅しようとしたり、素直になれないマネージャーと、その思いを無自覚に汲んでしまう「僕」とのさまざまなラブコメ会話が描かれる作品……、と思いきや、第4話で物語は一転。

マネージャーの独白ではじまる4話では、彼女が「タイムリーパー(時間遡行者)」であるというまさかの真相が明かされるのだ。

「野球部のマネージャーが僕だけに厳しい」4-2西馬ごめゆき イワシ(@iwwaasii)


「英語できないと困る」「糖質を摂りすぎると老化が早まる」といった言動は、好意の裏返しだけでなく、これまで彼女が実際に体験してきた未来で「僕」の死因となってきたもの。実は本作は、数々の未来で自分より先に死んでいった「僕」の運命を変えるため、マネージャーがツンデレな態度で時間改変に挑むというSFストーリーだったのだ。

「知っている人だけ見方が変わってくる」あえて変えない描き方

「野球部のマネージャーが僕だけに厳しい」4-4西馬ごめゆき イワシ(@iwwaasii)

物語の核心が明らかになることで、これまでの言葉やシチュエーションも見え方が変わる本作。意表を突くSF設定には読者から「こうくるとは思わなかった」「一気に全部繋がった」と驚きの声が上がった。一方、マネージャーが不器用なツンデレであることには変わりなく、真相や思いの深さを知ったからこそラブコメ描写がより味わい深くなるという二重のおいしさのある作品。 Amazon Kindleインディーズで無料電子書籍としても公開 されており、レビューでも高評価を博している。

そんな本シリーズを描いたきっかけやストーリーの舞台裏について、作者の西馬さんにインタビューした。

――「野球部のマネージャーが僕だけに厳しい」シリーズを描き始めたきっかけを教えてください。

「漫画家のアシスタントをしている作家友達に『Twitterで漫画載せてみたら?』と言われて描き始めました。ツンデレの振り幅をこれでもかというほど大きくしたらおもしろいかな、というのがアイデアの発端です」

――険しい表情から墓穴を掘って赤面するマネージャーの落差がキュンときます。キャラクター性や、作画する上で意識したポイントはどんなところですか?

「マネージャーの表情がこの漫画の一番の見せ所だと考えていたので、決まったパターンではなく毎回最適な表情を提示できるよう意識しました」

「野球部のマネージャーが僕だけに厳しい」3-4西馬ごめゆき イワシ(@iwwaasii)


――甘酸っぱいラブコメの裏で、タイムリープという予想外の設定が明かされます。当初からこうした構成を想定して描き始められたのでしょうか?

「実は、タイムリープものにする予定はありませんでした。最初にツイートした漫画の反響が良かったので続きを描こうと決めて、続きを描くうえで飽きられない工夫としてたまたま思い付いたのがタイムリープでした」

――タイムリープの設定が明かされた後も、描かれるのは変わらずツンデレな会話劇です。描く上で変化させた点はありますか?

「描く上では変化させた点はなかったです。最初に作ったフォーマットを繰り返すだけなのに、設定が明かされる4話を知っている人だけ見方が変わってくるところを楽しんでもらえたらなと思いました」

――同シリーズには読者から多くの反響が寄せられました。作者としての思いを教えてください。

「タイムリープしていることを明かす回で『思ってたのと違う』と読者に見放されてしまうかもと懸念していたので、展開を支持してもらえてホッとしました」

――西馬さんは「少年ジャンプ+」にて読み切りを発表するなど、商業誌でも活動されています。今後の漫画家活動の目標について教えてください。

「Twitterでも商業誌でも、おもしろいと思ってもらえる漫画を発表し続けられるよう頑張りたいです」

取材協力:西馬ごめゆき(@iwwaasii)

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