「ティッシュを1日何枚使っているか」数えてみた!データでは“平均8~10枚”、コロナ禍で使用用途にも変化が

東京ウォーカー(全国版)

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“1日にティッシュを何枚使っているか”を考えたことはあるだろうか。もちろん、筆者もそんなことは考えたことがなく、花粉症真っ只中でティッシュと友達状態になっていた編集部員から「ティッシュって1日に何枚ぐらい使う?」という連絡をもらってから、すぐに答えることができなかった。

ティッシュを使うシーンは、鼻をかむ、口を拭く、物を拭く…とさまざま。しかし、普段から当たり前に使う物であるだけに、きちんと数えたことがある人はほとんどいないのではないか。

そこで今回は、筆者とその編集部員の2人で「ティッシュの1日あたりの消費量」を検証してみることに。さらに検証後、「エリエール」でおなじみの大王製紙株式会社(以下、大王製紙)ファミリーケア・ブランドマーケティング部の森脇哲平さんに、ティッシュの一般的な平均消費量や主な使用シーンの推移などを聞いた。

3日間の合計使用枚数は、筆者が14枚に対し、編集部員は56枚と4倍もの差がついた。その理由は一体?


筆者5枚に対し、編集部員は25枚!大きく差が出た理由は?

筆者と編集部員は、2023年4月6日〜8日の3日間で検証を行った。しかし、検証中日である4月7日はあいにくの雨により花粉は控えめ。花粉が少ないのはうれしいものの、検証を行ううえでは少々心細いというなんとも複雑な心境のなか、検証を開始した。以下が、今回検証する2人の基本情報だ。

【検証を行う2人の基本情報】
※トイレットペーパーやキッチンペーパーはカウントしない
【筆者】
・男性
・30歳
・軽度のスギ花粉症
・消費量は「10枚前後」と予想
【編集部員】
・女性
・30歳
・重度のスギ花粉症
・(自称)軽度の潔癖性
・消費量は「10枚前後」と予想
・コンタクトレンズ装用時に1日2枚は必ず使用

1日目、筆者は起床後に鼻をかむために1枚、そこから遅めの朝食を取り、口を拭くために1枚使用。その後は食事のたびに口を拭くため3枚ほど使用して、最終的には1日5枚に収まった。

そして驚くことに筆者は、2日目が4枚、3日目は5枚と消費量・使用用途ともにほとんど変わらず、まったく変わり映えしない結果となってしまい、「撮れ高大丈夫か…?」と心配するはめに。雨が続き、かつヒノキ花粉に移行するタイミングだったため、予想の枚数より少なかったと思われる。

検証するタイミングに限って、使用する枚数が極端に少なかった筆者。ちなみに、後日風邪を引き、午前中だけで10枚使用することに…

カウンターまで用意したにもかかわらず、1日5枚という結果に終わってしまった筆者


一方の編集部員は、1日目の起床後、寝ぼけて水をこぼし早々に1枚使用。昼食時には、よりにもよってイカスミパスタを食べ(わざとじゃないらしい)、口とテーブルに飛んだイカスミを拭くために5枚を使用したという。さらに夕食に袋ラーメンを食べた編集部員は「跳ねる汁でテーブルを汚したくない」と、周りに敷くために3枚使用。就寝までは鼻をかむなどして5枚ほど使用し、合計25枚で1日目を終了した。この時点で予想枚数を遥かに上回っており、編集部員は思わず「こんなにティッシュに生かされていたなんて…」とポツリ。

早々に、寝ぼけて水をこぼしてしまう編集部員。「お子さんがいる家庭だと、もっと使っていそうですね」

ほとんど使用しなかった筆者とは対照的に、編集部員は午前中から10枚以上消費。「でも、2月~3月のスギ花粉の時期はたぶん50枚以上使ってる」と話す


編集部員の2日目は、雨が降り花粉の飛散が少なめだったため、鼻をかむ回数は減少。化粧をしなかったり麺類を食べなかったりと、全体的に使うシーンが少なく、合計17枚に終わった。3日目は、化粧やコンタクト装用の際に使用したものの、休日で外出する予定があったため、合計14枚と3日間で最も少なかった。それでも10枚は超えており、「何に使ったのか」と聞くと、「わからない。頻繁にスマホやパソコンを拭いたりしているからかもしれない」と答えていた。彼女のティッシュ使用枚数が多いのは、“潔癖症”が要因と思われる。

検証結果を踏まえ、大王製紙を取材!

筆者と編集部員では検証結果に大きな差があったわけだが、一般的には1日にどれくらいのティッシュが消費されているのだろうか。ここからは大王製紙の森脇さんに話を聞いた。

「調査会社のデータによると、日本人1人あたりのティッシュの使用量は『年間3キログラム』と出ています。そこから1日あたりの消費量を計算すると、およそ『8〜10枚』くらいですね。ただ、日本は花粉が多い国ですので、その時期になると1日に多い時で50〜100枚消費する人も少なくないようです」

一方、購入ベースで見ると、男性は女性の85%に収まるそうで「化粧や掃除の頻度が関係しているのだと思います」と森脇さん。しかし年代別だと、それぞれ違った傾向が見られるのだとか。

「どの年代でも購入者は女性のほうが多いのですが、20代はその差がほとんどありません。これは男女問わず美容や掃除の意識が高まっている昨今の流れだと思われます。逆に50代以上になると、ティッシュを持ち歩かない人たちが多い傾向にあるようです。この理由はわかりませんが、もしかするとオイルショックを経験しているなど、過ごしてきた時代背景が関係しているのかもしれませんね」

今回、筆者が検証に使用した「エリエール 贅沢保湿ティシュー」。大王製紙独自の「うるおいバリア製法」によって、肌への摩擦リスクを軽減できる

「エリエール 贅沢保湿ティシュー 200組 3箱」。ティッシュを化粧用途で使う割合は全体の5〜10%前後のようで、思いのほか少なめの印象


ティッシュで鼻をかむ人が減少!?コロナ禍で変化した使用シーン

年代別の動向からも伺えるが、ティッシュの使用用途は時代に合わせて変化し続けているそうだ。たしかに検証時には、鼻をかんだり手を拭く以外にも、編集部員が濡れたペットボトルのコースター代わりにティッシュを敷いたり、化粧直しに使ったりと多様化している印象があった。そして、直近で最も大きく変わった要因は、新型コロナウイルスの影響だという。

「2011年にユーザーの使用用途を調査したデータによると、手を拭くためが6%、物を拭くためは16%でした。しかし2022年は、手を拭くのが11%、物を拭くのは32%と大きく変化しました。特に物を拭くことに関しては、以前は雑巾や台拭きを使っていた場面でも、コロナ禍以降は消毒液を塗布したティッシュを利用したりと、こうした使用シーンが急速に増加しましたね」

また、ティッシュを“鼻をかむためのアイテム”として認識している人も多いかもしれない。そのイメージどおり、2011年は全体の41%と大きく占めていたが、2022年には24%にまで減少した。これに対し、「コロナ禍で定着したマスクの着用によって、使用する機会が少なくなったことが大きいと推測しています」と森脇さんは話す。

「エリエール 贅沢保湿 ソフトパックティシュー」。コロナ禍でアルコール消毒をする習慣ができたことで、さらに使用シーンが多様化

「エリエール 贅沢保湿 ポケット」。コロナの影響もあり、外出時にポケットティッシュを保有する人が増加傾向にあるんだとか


「ティッシュって1日に何枚ぐらい使う?」という何気ないひと言から始まった企画だったが、1日の平均的な使用枚数から使用シーンの推移まで、あらゆるデータを知ることができた。皆さんも一度、自分が何枚、どんな時にティッシュを使っているか、考えてみてはいかがだろうか。思わぬ“クセ”が発見できるかもしれない。

取材・文=西脇章太(にげば企画)

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