「すごい」以外の言葉が見つからない!控えめに言って最高すぎる「サウナ東京」に行ってみた!

東京ウォーカー(全国版)

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東京・赤坂にオープンした男性専用サウナ施設「サウナ東京」

東京・赤坂にオープンした男性専用施設「サウナ東京」。オープン前から聞こえてくる情報からも期待が膨らみまくっていた、関東最大級のサウナを有する注目の施設がついにその姿を現した。オープン時には朝から大行列を作り、早くも話題沸騰といったところ。オープン直前に行われたレディースデーの様子を紹介。

男性専用なんてツラすぎる!5つのサウナと3種の水風呂がお出迎え

都内最大のサウナ室「蒸喜乱舞」

東京メトロ赤坂駅徒歩1分、赤坂見附駅から徒歩5分という好立地に突如現れた「サウナ東京」。男性専用施設ながら、オープン前に女性にもその全貌を公開するレディースデーを実施。多くのサウナ好き女性が殺到し抽選に。プラチナチケットを手に入れた人たちが詰めかけた。

受付の奥にはロッカールームがある

入口には「サ」冠に「東」、つまり「サウナ東京」を意味する日除け幕が掛けられている。ここがすでにフォトスポットのようで、訪れる人が記念に写真を撮っている。中に入ると下足箱、受付カウンターがあり、その奥が更衣室。下足箱のキーがそのまま更衣室のロッカーキーになっている。ロッカー数は150。

浴室に入るとすぐに「ととのん」がお出迎え

浴室に入ると、サウナアニメのキャラクター“ととのん”がお出迎え。かけ湯の後ろにちょこんと座って見守ってくれる。カランのシャワーはすべてリファになっていて、女性にもうれしい設備。

大きな「特濃炭酸泉」

さっそく身を清めて「特濃炭酸泉」へ。なかなかの広さの浴槽で、温度は炭酸が溶けやすい37℃前後に設定されている。炭酸泉は10分程度ゆっくり入るのがいいということで、浴槽の前には巨大なテレビが設置されている。これならじっくり入っていられる。体を温めたらいよいよ2階へ。

昭和ストロングを表現した「昭和遠赤」

内階段を上がると関東最大級のサウナを含む5つのサウナがあるサウナフロア。どれから入るか迷うところだが、とりあえず端から攻めていく。まずは「昭和遠赤」へ。「Super Dry Sauna」と書かれているように、あえての “昭和ストロング”サウナ。“昭和ストロング”とは、昭和の時代に主流だった、高温の遠赤外線ストーブを使ったアツアツ&カラカラ系サウナのこと。しかも照明は明るめでテレビがあり、昭和を彷彿させる仕様。アツアツのサウナで野球中継を見ながら汗をダラダラかきながら我慢比べをしている昭和のお父さんたちの姿をイメージしてしまう。が、この雰囲気も嫌いじゃない。

サウナの入口にはサウナマットが積まれている

前後するが、サウナの入口にはサウナマットが積み上げられていて、1回1枚となっているが、サウナに入るたびに新しいマットを使うことができる。サウナ内には「ベンチに溢れた汗はサウナマットで拭いて下さい」との掲示が。気持ちよくサウナを利用するためにも、うれしいお達しだ。

サウナの後には3種の水風呂が待ち構える

さて「昭和遠赤」でしっかり温まったあとは、待望の水風呂へ。水風呂は3種。設定温度8℃前後、いわゆる“シングル”の「凍」、ウバメガシ上土佐備長炭を使用し15℃前後に設定された「冷」、22℃前後設定でバイブラ付き、初心者も安心の「涼」があり、1カ所に集約されている。アツアツを体験したあとなので「凍」へ。これは冷たい。そりゃあそうだとしか言えないが、女性用で“シングル”の水風呂に出会える機会はあまり多くないので、ここは体験しておきたい。とはいえ、長くは入っていられないので、早々に“ととのい椅子”のあるエリアへ。

休憩スペースには驚異の60以上のととのい椅子

サウナエリアの横に扉を隔てて広がる休憩エリアがある。サウナ→水風呂のあとの休憩のための“ととのい椅子”がなんと60脚もあるという。町銭湯やスーパー銭湯などでは椅子の数が限られていて、“ととのい椅子”に座れないことも多々あるが、これならまずあぶれることはない。

寝ころびスペースで休憩することもできる

ちなみに、この椅子が並ぶサイドには畳の寝ころびスペースもあり、さらにサウナエリアにも数脚椅子が置かれている。好きな場所で好きなように休憩できるなんて天国だ。

500円でデトックスウォーターとポカリスエットが飲み放題

しかも、この休憩エリアにはドリンクカウンターがあり、500円でポカリスエットとデトックスウォーターが飲み放題になる。氷入りのグラスに好きなようにジャーから注ぐスタイル。これはオーダーしない手はない。サウナの前後の水分補給は必須。汗をかきまくった体には本当に染み渡る幸せ。気兼ねなく好きなだけ水分補給ができると体も喜ぶ。

湯舟と蒸気を一緒に楽しむ「戸棚蒸風呂」

いきなり満足してしまったが、サウナはまだあと4つある。ということで次は「戸棚蒸風呂」。聞きなれない名称だが、実は江戸時代に流行していた歴史ある“サウナ”が「戸棚蒸風呂」。正確には今のサウナとは異なり、湯を浅く張り下半身を湯に浸け、蒸気を上げて上半身を温めるというもの。当時は湯が貴重だったため、少ない湯量ながらも体を温めるために蒸気を併用していたそうだ。「戸棚蒸風呂」はそんな歴史の産物を現代風にアレンジ。湯の温度は42℃としっかり温かく、浴槽内の段に座れば半身、底に座れば肩まで浸かることができる。さらに体がびしゃびしゃになるほどの蒸気が出ていて、ミストサウナとは違った温まり方ができる。足元からしっかり温まるので足が冷えやすい人にもおすすめ。

ケロ材を使った「手酌蒸気」

「冷」の水風呂に入って休憩後、「手酌蒸気」へ。こちらはフィンランドから直輸入した「ケロ材」を使ったサウナ。「ケロ」は200年以上経過している立ち枯れ材のパイン材のこと。枝葉が落ちても腐らず長い間経ち続けたもので“木の宝石”とも呼ばれる木材。サウナに適しているといわれるが貴重ということもあり、国内のサウナ施設でも“ケロサウナ”の数は多くはない。

セルフロウリュもできる

それが、ここではケロ材を贅沢に使用していて、壁面だけでなく座面もケロ材を使っているというから驚く。サウナ室に一歩足を入れた瞬間からケロ材特有の芳醇な香りに包まれてサウナを体験できるとは至福以外の何者でもない。「手酌」と命名されているこちらでは、セルフロウリュが可能。砂時計が落ちていれば誰でもロウリュできる。一声かけてケロ材の香りの中に広がる蒸気を全身で堪能しよう。

水風呂が3種あるからできる楽しみ方もある

再び水風呂へ。ここでしか体験できない水風呂の楽しみ方を紹介。サウナ東京の赤沼和哉さんに教えていただいた。まずは「凍」に入ってキンキンに冷えた水風呂を味わう。その後「涼」に入る。「涼」は22℃前後の設定だが、「凍」のあとに入ると何とも言えない温度感と、なぜか微妙な浮遊感があり、やたらと気持ちいい感覚に包まれる。水風呂から水風呂へのはしごはなかなか贅沢な体験だ。

1席ごとに仕切りがある「瞑想」

次に入ったのは「瞑想」。名前の通り瞑想するのにぴったりの、没入感を味わえるサウナ。1席ごとに仕切りがある、やや低温のボナサウナだが、湿度が高く体感としてはしっかりと温かさを感じる。照明も暗く仕切りのおかげで外界と断絶された空間に身を置けるので一人の時間をゆっくり過ごすことができる。

使った後は椅子に残る汗を流そう

仕切りのところにホースが付いていて、利用後の椅子を流すことができる。常温の水ではあるが、頭にかけてもOKなので、サウナの途中で頭に水をかけて過ごすのもおすすめ。没入感と湿度が高いこともあり、結構長くいられてしまうが、椅子の数にも限りがあるので、うまく譲り合って利用したい。

メインサウナの「蒸喜乱舞」

水風呂、休憩を終えたら、いよいよ本丸、メインサウナの「蒸喜乱舞」へ。プレオープンの時点では“看板”が「蒸気乱舞」となっていたが、本当の名称は「蒸喜乱舞」。蒸されて喜び乱れ舞い踊るというところか。こちらは最大で40名以上が座ることができる都内最大のサウナ室。

「蒸喜乱舞」は音響にもこだわっている

この広さにも驚くが、6つのスピーカーとウーハーを採用していて、音のよさもほかにないレベル。また、DMXサウンド、照明、オートロウリュを自動制御。最先端の技術を駆使したサウナ室だ。この日の温度は約90℃。オートロウリュで体感温度は上がる。

「蒸喜乱舞」ではアウフグースも行っている

そしてなにより、この広さは“アウフグース”が行われるのにも有効。“アウフグース”はドイツ語で、熱したサウナストーンに水やアロマ水をかけて発生させた蒸気を、タオルなどを振って室内の空気を循環させたり、利用者に熱風を送ったりすること。昔ながらのサウナなどでは“熱波”と呼ぶこともある。アウフグースは施設によってはスタッフが行うケースもあるが、最近ではアウフグースを専門とするアウフギーサーと呼ばれる人たちが増えている。「サウナ東京」には、アウフグースプロデューサーに箸休めサトシ氏、アウフグースアドバイザーに永井テツヤ氏が就任している。この広い空間で受けるアウフグースはクーッと体に熱波が染みわたる。当然ながら熱い空気は上にたまるので、熱さに自信がない人は下の段で受けることをおすすめする。

アウフグースは今やエンターテインメント。ただタオルを振っているのではなく、タオルを使った舞い、華麗なタオルさばきで利用者を魅了している。もちろん、熱くなった空気を撹拌して熱波を送っている演舞は必見。この「蒸喜乱舞」の「舞」はその意味も込められている。アウフグースに欠かせない音楽のための音響設備でもあるということだ。ということでアウフグースを体験しガッツリ汗をかいたところでシメの水風呂へ。水の中で手足を伸ばして浄化されていくような感覚。“ととのい椅子”でしっかり休憩して、約90分のサウナタイムを終了した。

ドレッサーにはリファのドライヤーを設置

着替えは1階の更衣室を利用。10ある洗面台にはすべてリファのドライヤーが設置されている。レディースデーはどうしても混雑するが、サウナ好きばかりが集まっているからか、こうなる状況は恐らく体験済みなのか、譲り合いながら気持ちよく利用できた。ちなみにこのときのレディースデーは2時間制。完全入れ替えということで身支度分を差し引くと90分で引き上げなくてはならず、正直「もう少し…!」と思う部分もあるが、それはまた、オープン後にきっと実施してくれるであろうレディースデーに期待したい。

帰り際にも「ととのん」が見送ってくれる

すべてを終えて「サウナ東京」体験終了。夢のような時間だった。4月24日にオープンしたが、実はまだ発展途上の状況とのこと。今後地下に飲食スペースができる予定もあり、それに伴い、現状とは変更になる箇所やサービスもあるそうだ。また、待ち望まれるレディースデーの実施だが、現時点では全くの未定。しかし、実施する方向で進めているそう。これだけの施設なのだから男性限定ではサウナ好きな女性には悲しすぎる。ぜひとも女性も楽しめる機会を作ってくれることを切に希望したい。

取材・文/岡部礼子

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