【影山貴彦のTVコラム・がんばれ関西ローカル!】 そこはかとない上品さが 番組のベースにある
関西ウォーカー
仕事とまったく関係のない趣味がほとんどない。テレビは言うまでもなく、映画鑑賞してもお笑いを見に行っても、頭の中で仕事と繋げている。メディアの世界で働く人の多くがそうだろうし、不満はないが、時に「ちょっと疲れる」と思うことはある。
そんな中、仕事と無関係な趣味のひとつが、モデルハウスやモデルルームを見て回ることだ。近々購入予定がなくとも、家を見ることでしばし空想の世界に自らを誘うことができる。
「住人十色~家の数だけある 家族のカタチ~」(MBS系)が好きで良く見ている。2008年4月にスタートし、放送も10年目となる長寿番組だ。司会の松尾貴史、三船美佳、そしてナビゲーターの高井美紀が、週替わりの取材VTRをもとに毎回興味深い家を紹介する。番組のアットホームさ、押しつけがましさが少ないのが気に入っている。そこはかとない上品さが番組のベースにあるのもいい。今や関西ローカルのレベルを超えて多くの地域で放送されてもいる。
「こんな家に住んでみたいなあ」と憧れを抱く場合もあるし、逆に「こんなの絶対無理やわっ
!」、と少々引き気味で見る場合もある。でもそれがまたいい。もちろん視聴者の中には、番組内容を自身のマイホーム購入の参考にしている人も多いだろう。
あっ、ここまで書いて気づいた。また趣味を仕事に繋げてしまっている…(笑)。
影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 学芸学部情報メディア学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「影山教授の教え子が泣きにくる。~涙が笑顔にかわる京都の女子大研究室」など
同じまとめの記事をもっと読む
この記事の画像一覧(全1枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介