9割が“タイパ”重視派。結婚・学び直し…ライフイベントの捉え方には変化の兆しが!「セイコー時間白書2023」調査結果レポ
東京ウォーカー(全国版)
6月10日は「時の記念日」。それに合わせ、ウオッチや電子デバイス事業を展開するセイコーは、2023年も「セイコー時間白書」を発表。コロナ禍を経て、社会の状況が目まぐるしく移り変わる現在の日本で、日常の時間や人生の時間に対する考え方について意識調査を行い、その結果を公開した。

「セイコー時間白書」は、生活者の時間についての意識や実態を探る調査の結果をまとめたもの。調査は2023年4月27日から5月8日までの期間、全国の10代から60代の男女1200人(男女各600人/各年代別に男女各100人ずつ/10代は15歳以上)に対して実施した。
依然として多忙な現代人だが、「時間の感覚・意識」について聞くと、64.5%の人が「時間に追われている感覚」と答え、1日が24時間であることに対しては55.3%が「足りない」と回答。一方、「時間について考える」人の割合は、コロナ禍真っただ中に比べると減少していた。
「日常」の生活で“タイムパフォーマンスを重視する”人は9割にも
最近注目されている“タイパ(タイムパフォーマンス=時間対効果)”。「日常生活の中でタイパを重視する時間はあるか」と質問すると、87.4%が「ある」と回答。「冷凍食品」や「オンライン決済」といったツールやライフハックを活用しつつ、多くの人がタイパ重視で時間を作り、そこから生まれた時間を「睡眠」などに使っていることが分かった。


このように、時間対効果の意識が生活に定着するなか、調査結果からは“タイパに捉われずにゆったりとした時間”を使う意識も見られた。タイパ重視で生まれた時間を「睡眠」以外で「どんなことに使っているのか」聞いてみると、「リラックスタイム」(女性30代)、「将来を考えスキルアップになるように過ごす」(男性10代)、「友人と会ったり家族と過ごす時間」(女性50代)、「読書や音楽鑑賞など心の豊かさを感じられることに使いたい」(女性 60代)といった具体的なエピソードも。
約8割が「何もしない時間は必要」と回答し、半数近くが「タイパより大切なものがある」と回答するなど、“効率重視”と“じっくり没入”で、メリハリのある時間の使い方が志向されていることが分かった。

「人生」のライフイベントの捉え方にも変化の兆し!?
次に、「人生という時間の捉え方」について、「結婚」「学び」「仕事」といったライフイベントを経験する年代への「価値観や固定観念」を聴取。すると、「他人から年齢ギャップを指摘されたこと」としては、「そろそろ結婚しないの?とたまに言われることがある」(男性30代)、「50歳からの再就職を否定された」(女性60代)、「定年の年齢を過ぎているが、いまだに仕事をしている。自分は満足しているが、まだ仕事しているのかと言われた」(女性60代)と、ネガティブなエピソードも寄せられた。
このように、「○歳なのに」「○歳なんだから」と、年齢に対するステレオタイプな圧力を感じた経験がある人も多いようだが、一方で、結婚やリスキリング(=学び直し)に関しては「何歳でも良い」と前向きに答えた人も多く、将来や人生に対しては年を重ねることで不安は小さく、解消されていく傾向にあることが判明。


「他人と自分を比較」したり、「若くないと価値がない」と考えたりするなど、10代・20代の若者は約8割が先行きを不安に感じているようだが、60代は、72.5%が「昔よりも他人の生き方を気にしなくなった」、59.0%が「昔心配していたよりも今が充実している」と答えており、人生における時間や経験が、人生への不安や焦りを低減してくれていることがうかがえた。

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