【メイド・イン・九州】シャボン玉石けんの「シャボン玉浴用」
九州ウォーカー
九州のロングセラー商品の秘密にせまる「メインド・イン・九州」。今回は、シャボン玉石けんの大ヒット商品「シャボン玉浴用」をピックアップ!
シャボン玉浴用(140円/100g)

1910年創業、シャボン玉石けん株式会社の「シャボン玉浴用」は、化学物質や合成添加物を一切含まない“真の無添加”にこだわった固形石けん。時間をかけて熟成させるため、天然の保湿成分が残り、洗い上がりがしっとりとして、ツッパリ感が少ないのが特徴だ。
無添加石けんのパイオニア
その誕生は1970年代にさかのぼる。石けんの卸売業を営んでいた同社は、他社に先駆けて合成洗剤を販売していたが、得意先からの依頼で開発に着手したのが「無添加の粉石けん」。先代の森田光徳は、原因不明の湿疹に10年以上悩まされていたが、この試作品を使ってみたところ、湿疹が嘘のように治まり、その原因が自社の主力商品だった合成洗剤にあると気が付く。合成洗剤の怖さと、無添加石けんのよさを確信するも、当時の石けん業界は「無添加」という言葉すらない時代。しかし、74年、決死の覚悟で、“合成洗剤からの完全撤退と無添加石けんへの切換え”を宣言。翌年に、「シャボン玉浴用」を生み出した。
現在では、年間約1200万個分の生産数、61億の年商を誇るが、無添加宣言直後は、赤字が17年間続いた。100人いた社員はたったの5人になり、売上は1%にまで落ち込んだこともある。大きな転機となったのは18年目、苦肉の策で投じた先代の自著出版がベストセラーを記録し、全国から注文が殺到する。“体に悪い商品を売ることはできない”その強い信念こそが、安心安全な同社のブランドを築き上げることになった。
ヒットの裏側

防腐剤や香料などの添加物を1種類でも使用しなければ「無添加」と表記できるが、同社はそれらを一切加えない“真の無添加”にこだわる。天然原料のみで作られた石けん素地は、熟練の職人が匂いや手触りだけでなく、舌で味を確認して調整し、安心安全な商品が世に送り出されている。
九州ウォーカー編集部
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