客に寄り添う気持ちが生み出す癒やしの空間、花や緑に囲まれたスターバックスへ

2023年6月12日

東京ウォーカー（全国版）

花に囲まれて癒やしの時間を過ごす「よみうりランドHANA・BIYORI店」
移ろう景色を眺めて余白の時間を過ごす「旭川北彩都店」
まだある！全国の癒やしのスターバックス4店舗

全国に1800以上もの店を構えるスターバックス。歴史ある建物を利用した店舗、木材をふんだんに使った店舗など、各地域に根差した1800通りの個性がある。そんななかから今回は、植物や自然を五感で感じながらコーヒーを楽しめる店舗をご紹介。心安らぐ空間でコーヒータイムを過ごそう。

花に囲まれて癒やしの時間を過ごす「よみうりランドHANA・BIYORI店」

高い天井からゼラニウムやフクシアなどの大きなフラワーシャンデリア(吊り花)がいくつも下がり、コーヒーを手に席につくと、季節のフラワーアレンジメントが目を楽しませてくれる。

色とりどりの花に囲まれたここは、東京都稲城市にある「スターバックスコーヒーよみうりランドHANA・BIYORI店」。遊園地・よみうりランドに隣接するフラワーパーク「HANA・BIYORI」内にある温室、HANA・BIYORI館のカフェスペースにあり、足を踏み入れるといっきに花の香りに包まれる。海外からの客に「日本に来たら必ず訪れてみたい」とも言われる、隠れた名所だ。

ここでは、どの席に座っても花や緑に囲まれたコーヒータイムを過ごせるのが魅力。水盤に花が飾られた丸テーブルに座ると、コーヒーを飲みながら流れる水の音が癒してくれる。

南側の大きな窓辺に座れば、外には“365日花盛り“がテーマの四季の庭が広がる。遊歩道を歩く人をぼんやりと眺めながら温かいコーヒーを楽しむのもおすすめ。

海の中のお花畑をイメージしたアクアリウムもあり、その前にはコンセントのあるカウンター席が並ぶ。「仕事に集中できる」と、パソコンを片手に訪れる人もしばしばいるのだそう。

ストアマネージャー(店長)の川口さんは、「お客様には『こんな素敵な空間で働けるなんて幸せですね』とよく声をかけていただきます。花に囲まれたこの空間で働くのがとても楽しいです」と笑顔を見せる。

「このスペースを美しくしてくださっているのは松原さんを中心としたHANA・BIYORIのチームの皆さん」と川口さんが絶大な信頼を寄せるのが、HANA・BIYORIに所属するフラワーアーティストの松原さん。松原さんがカフェスペースの花や緑を手入れし、テーマを決めてアレンジメントを施している。

アレンジメントのテーマは、春のSAKURAのプロモーションの時期には桜をはじめとしたピンク色にするなど、スターバックスの季節ごとのプロモーションに合わせることも多いのだそう。レモン、ハロウィンなどこれまで何度も手掛け、「コーヒーやフラペチーノ(R)を手に花の前で記念撮影をされたり、SNSにアップしてくださったりするのを見ると、とてもうれしくてやる気が出ます。こんなに反響があるのはスターバックスさんだからこそです」と松原さん。

これらのアレンジメントが、川口さんと松原さんが交流するようになったきっかけだ。「お客様が写真を撮っていらしたのを見て、パートナーと喜んでいて。お話を聞きたい！と思って、お花の手入れをしているところに話しかけたんです」と川口さん。その時の川口さんの目が「キラキラしていて(笑)」と、純粋な気持ちに松原さんも心を打たれたそう。

今では「お花のツアーガイドになろう！」と、松原さんから得た花の知識をパートナー(従業員)たちと共有し、客にパークでおすすめの花や見どころを伝えている。

「こんな素敵な空間で働けるのはHANA・BIYORIのチームの方々のおかげ。パートナーも皆さんとつながりを持てて、楽しんでお花の勉強をしています」(川口さん)
「いろいろなパートナーの方が声をかけてくださり、私も含め、スタッフのモチベーションも上がっています」(松原さん)
季節に合わせて空間を彩るHANA・BIYORI、客と接しながらコーヒーだけでなく館内の魅力を伝えるスターバックス。こうした活動を通してつながりをより深めているようだ。

そんなお二人が、一画にコーヒーの実がなっていることを教えてくれた。高温多雨な環境を好むコーヒーの木が、本州で花や実をつけるのは稀なこと。「実がなっている木のほかに、ちょうど白い花が咲いているものもあります。私も国内で見たのは初めてで驚きました。毎日成長を楽しんでいます」と川口さん。

「この空間が思い出を作る場所になってくれたらうれしい」
川口さんと松原さんは、そう想いを共にする。

季節の花々に囲まれる館内には、成人式や入学式に記念撮影に訪れる人も多く、「その時のお花って記憶に残りますよね、私も母との思い出の花がある。ストーリーがあるのが花だと思います」と松原さん。川口さんも「スターバックスもコーヒーが生み出すストーリーを大切にし、メニューで季節をお届けしていて、花と共通点が多い」と語る。両者の想いが重なり、客に寄り添う癒やしの空間が作り出されている。

カフェスペースを見渡すと目の前の花を観察しながら会話を楽しむカップル、フラペチーノ(R)を片手に映え写真を撮る女性グループ、テラスで庭に咲く花を眺める家族連れ…思い思いの場所でそれぞれの時間を過ごしていた。

※スターバックスコーヒーよみうりランド HANA・BIYORI店の利用にはHANA・BIYORI入園料が必要（詳細は https://www.yomiuriland.com/hanabiyori/ ）

移ろう景色を眺めて余白の時間を過ごす「旭川北彩都店」

緑あふれる公園と山並の美しい借景を眺めながらコーヒータイムを過ごせるのは、北海道旭川市にある「スターバックスコーヒー旭川北彩都店」。旭川駅から忠別川に沿って広がる公園「あさひかわ北彩都ガーデン」の遊歩道を歩いていくと、色とりどりの花が咲く花壇や、目の前には雄大な大雪山・十勝岳連峰が。ほどなくして左手にある芝生の土手の上に店舗が見える。

店内から見渡すと大きな窓ガラスの向こうに公園の池や緑、山並が広がり「朝の光にキラキラ輝く景色が本当にきれいなんです」と、旭川出身でストアマネージャーの高橋さん。10年ほど札幌市内の店舗に勤務した後この店に勤めるようになり、故郷がこんなにも美しい場所だったのだとあらためて気づかされたそう。

ここでは、お気に入りのドリンクやフードとともに、季節や時間により移り変わる風景を眺めゆったりとした時の流れを感じたい。春が訪れるGWには池の周りに桜が咲き、夏に向けて芝生や木々が青く燃え、ガーデンを花々が彩る。冬には一面が白銀の世界へと変わり、地元の人たちが歩くスキーを楽しむ姿も見られる。

南向きのテラス席では、時間の移ろいも色濃く感じられる。朝の澄んだ空気に時折聞こえる鳥のさえずりが心地いい。日差しが高まる日中は、店舗で貸し出されているレジャーシートを芝生に敷いてくつろいでもいい。レジャーシートはここから眺める景色が大好きな高橋さんが、コーヒーやフラペチーノ(R)を楽しみながらゆっくりと過ごしてほしいという想いから用意したもの。「とても好評で、ご注文前にレジャーシートに空きがあるか確認してくださる方もいます」とうれしそうに語る。