リーマン・ショック級の株価大暴落も怖くない?「配当株投資」が持つ6つの魅力

東京ウォーカー(全国版)

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ひとことで「投資」といっても、その種類はさまざまだ。数ある投資法のなかで、「配当株投資」をすすめるのは、著書『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)がベストセラーとなっている個人投資家の「配当太郎」さん。Twitterで発信する配当株投資情報も好評で、フォロワー数は10万を超える。そもそも配当株投資とはどういう投資なのか、その魅力はどんなところにあるのか、話を聞いた。

『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』の著者・配当太郎さんにインタビュー

リーマン・ショックのなかでも配当金が入ってきた

株式投資で利益を得る方法は、大きく分けてふたつあります。購入した株が買ったときより高値になったときに売却して利益を得る「キャピタルゲイン」と呼ばれる手法がひとつ。おそらく、株式投資というと多くの人がこのキャピタルゲインをイメージするのではないでしょうか。

そして、もうひとつの方法が、「インカムゲイン」です。こちらは、株を保有していることで、その企業が利益のなかから株主に分配する配当金によって利益を得る手法を指します。そして、「配当株投資」という手法は、まさにこのインカムゲインである配当金を得ることを目的とした株式投資のことです。

私が配当株投資に注目するようになったきっかけは、2008年にはじまったリーマン・ショックにあります。私が株式投資を始めたのは2006年。その2年後、リーマン・ショックに直撃されて、私が保有していた株もほとんどが大幅な値下がりをしました。

しかし、そんなときであっても、着実に利益を出している企業もあり、1年で数千円や数万円の配当金が入ってきたのです。

「ありがたい」という気持ちを持つと同時に、それまでほとんど意識していなかった配当金というものの価値を見直すことになりました。株価がどんなに下落しても、企業がしっかり利益を出していれば配当金が入ってくるのですから、こんなに頼もしいことはありません。

そうして私は、配当株投資に目覚めることになりました。大きな学びを得たという点からすれば、リーマン・ショックもいい経験になったといえるかもしれません。

自分が寝たり遊んでいたりしても、配当金は入ってくる

配当株投資を実践し続けている私から見て、配当株投資には、以下のような大きく6つの魅力があると考えています。

【配当株投資の6つの魅力】<br />①企業が利益を上げ続ければ、半永久的に配当金が得られる<br />②企業の利益が上がると、配当金も増える<br />③株価や市場の動向に影響されない<br />④給料以外に安定した収入を確保できる<br />⑤配当金は自由に活用することが可能<br />⑥配当金は家族や子孫に引き継ぐことができる

リーマン・ショックのときに私が味わったことでもありますが、配当株投資の一番の魅力が、「①企業が利益を上げ続ければ、半永久的に配当金が得られる」というもの。保有している株を売買してその差益を稼ぐ必要などありません。自分が寝ていたり遊んでいたりしても、投資先の企業がしっかりと稼いでいてくれれば、配当金が入ってくるのです。

ふたつ目の魅力は、「②企業の利益が上がると、配当金も増える」というもの。投資先の企業が利益を上げ続けてくれれば、株主に分配する配当金も増えることになります。投資先の企業の優秀な社員の皆さんが、まるで自分の代わりに一生懸命に働いてくれて、それが自分の配当金の増加につながるのです。

配当株投資の3つ目の魅力は、「株価や市場の動向に影響されない」というもの。このことは、特に初心者の人には心強く感じるのではないでしょうか。投資というと、初心者からすれば、株式投資に対して「暴落が怖い」といったイメージも持つものです。

でも、それこそリーマン・ショックのような状況になっても、投資先の企業の株価が下がったとしても、その企業が利益を出してさえいれば配当金を受け取ることができるのです。

物価高の時代だからこそ、安定した収入の柱を増やす

続いて、配当株投資の4つ目の魅力が「④給料以外に安定した収入を確保できる」というもの。それこそ給料はなかなか上がらないにもかかわらず物価はどんどん上がっているという今、これも大きな魅力です。

「このくらいは配当金を出します」という配当予想を企業が出してくれるため、「これだけの株を持っているから、これくらいの配当金をもらえそうだ」という予測を立てることができます。いうまでもなく、このことは生活設計の面で大きな安心感につながります。

それから、当たり前のことかもしれませんが、「⑤配当金は自由に活用することが可能」という魅力もあります。これは私の個人的な考え方ですが、毎日の仕事で得られる給料は「労働収入」、配当株投資で得られる配当金は「資本収入」として分けて捉えています。

労働収入は自分や家族の生活のために使うお金ですが、資本収入をどう使うかは、私が自由に決められるのです。食事や旅行に使うこともあればお小遣いの不足分を補うこともありますし、再投資にあてて持ち株数を増やすこともあります。

配当株投資の最後の魅力は、「配当金は家族や子孫に引き継ぐことができる」というものです。配当金は、所有する不動産から得られる賃貸収入や著書の印税と同じように、自分が保有している権利にもとづいて得られる「権利収入」です。そのため、株の保有者が亡くなっても配偶者や子どもが引き継ぐことができるのです。家庭を持っている人からすると、これも大きな安心感につながります。

もちろん、これらのメリットを享受するには、しっかり稼いで着実に配当金を出してくれる企業を見抜くといったことも必要となりますが、この記事によってひとりでも多くの人に配当株投資の魅力を感じてもらえたらうれしく思います。

この記事のひときわ #やくにたつ
・配当株投資のメリットを知る

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹

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