ダイオウイカ搬入・標本製作作業に密着!科博の特別展「深海2017」で展示
東京ウォーカー
特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」が7月11日(火)から10月1日(日)まで国立科学博物館にて開催される。

2013年夏に同館で開催した特別展「深海」では生きたダイオウイカの映像とともに、全長約5メートルのダイオウイカの標本展示が話題を呼び、60万人もの来場者を集めた。それから4年、本展では「生物発光」や「巨大生物」、「超深海」に焦点をあて、映像と実物で紹介するほか、「深海と巨大生物」、「深海と資源」などを、映像やCGを駆使し紹介する。今回はその目玉の一つになる深海の巨大生物「ダイオウイカ」の搬入・標本製作の様子を紹介する。
今回展示されるダイオウイカは2008年、石川県七尾市にて定置網にかかって発見されたもの。全長4メートル、メスのダイオウイカを今回は立てて展示する。
ダイオウイカはコンパクトにブルーシートに包まれて館内に到着した。4メートルあるとは思えないコンパクトさに驚いた。

広げられたダイオウイカは台に乗せられる。1匹のイカを8人がかりで持ち上げることからもその重さ、大きさが伺える。


足は1本1本丁寧に向きを揃えて、全身をしっかりと固定。


全身を固定された後は水槽に入れられ、ミニクレーンで立ち上げられる。慎重に20分以上もの時間をかけて立ち上げた。


無事に立ち上がった水槽に注水。立ち上げの際に外れてしまった箇所を再固定し、満水の状態になったらホルマリンを入れ完成。


ダイオウイカ搬入・標本製作の作業は、館内に入ってから1/3の注水までで約3時間半もかかっており、完成までは更なる時間が必要。貴重な巨大生物を慎重に運び、展示することにかなりの労力と時間がかかっている。今回の特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」では、ダイオウイカの他にも多数の巨大生物、また多くの深海に関わる展示が行われている。そのスケールと迫力を楽しみに足を運んでみて。【ウォーカープラス編集部/高橋千広】
高橋千広
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