突然飛び込んできた兄の訃報…大切な家族を亡くしたとき「目に見えない大切」について考えた【作者に聞く】
看護師でありシングルマザーであるまゆんさん(
@mayun4311
)。彼女の著書「自閉スペクトラム症の太郎とやさしい世界」は、自閉スペクトラム症で特別支援級に在籍する息子・太郎くんとその周囲の人々の心温まる暮らしを描いたコミックエッセイだ。「太郎くんの素直な一言で心が解きほぐされる」と反響が寄せられた本作から一部を抜粋・編集し、まゆんさんのインタビューとともにお届けする。
今回のテーマは「兄が亡くなったこと」。
大切な家族との突然の別れ






まゆんさんのお兄さんは、ある日突然亡くなった。眠った状態で、職場の同僚に発見されたという。
「しばらくは兄を思い出しては涙を流す日々が続いていました。はるん(妹)からは『姉さんが居てくれてよかった…こんな苦しい思いを共感できる人は姉さんしかおらんから…』と言われました。家族みんな経験のない悲しみを今味わっているのだと自覚しました。ばあばは平気なふりをするタイプで明るく振る舞っていましたが、いまだに兄の話をするのは辛いのか、自ら口には出しません。父も写真を見れないと言い、辛そうにはしていますが。今のこの状況も含めて、『当たり前』となっています」







