眼球を摘出して手術する場合も…精密検査で知った“鼻腔ガン”に潜むリスク【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
鼻づまりで病院に行ったら、突然「がん」と宣告された!2児の母であるやよいかめさん(
@yayoi_kame
)が2023年3月に発売したコミック
「鼻腔ガンになった話」
は、そんな実体験を漫画化した闘病エッセイだ。お金や手術、副作用…さまざまな不安を抱えながらも、家族や周囲の人々と支え合うことで闘病生活を乗り越えていく様子を、”がんサバイバー”当事者の視点からコミカルに描いている。
今回は
書籍
の一部を抜粋・編集し、作者であるやよいかめさんのインタビューとともにお届けする。
※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含む為、閲覧にはご注意ください。
“鼻腔ガン”は脳や眼球に転移するケースも…
お医者さんから最初の説明を受けたときは、何を聞いたらいいかわからず呆然としていました。具体的な治療の流れなどを聞けたらよかったのですが…。それでも、とにかく早く治療をしてもらえる病院を探すのが第一だということはわかりました。ただ、引っ越ししたてだったので、病院がどこにあり、評判はどうなのか、といったことがわからず困りましたね。
渡された資料を読んで恐怖が増しました。A4の紙で4、5ページ。専門医向けなのかな?と感じたほど内容も難しかったんですけど、私も不安しかなかったので、病院のお会計が済むまでに必死で2回読み込みました。一番怖かったところは、なんと言っても転移の説明箇所です。「鼻にできたがんは進行すると目や脳、リンパに転移する。手術の際は眼球を取り出してがん腫瘍を切除。眼球自体ががんに侵されたら義眼に変える必要がある」という内容で、「脳にも眼球にも転移するのー⁉︎」とビックリしました。
ちなみに、漫画には描き切れなかったんですが、その資料を読んだお義父さんが主治医のK先生に「眼球を取ってまで手術することなんて、稀ですよね?」と聞いたんです。でも、K先生の答えは「結構ありますよ」だったので、私は恐怖で震えていました。
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