広島県にNEWスポット続々!まだ知られていない魅力を探しに、芸術・観光・モノづくりを楽しんできた

東京ウォーカー(全国版)

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2023年5月に行われたG7サミットで注目された広島県。実はメジャーな観光名所以外にも、まだ知られていない魅力があふれているエリアだ。今回は、そんな同地の魅力をウォーカープラスの記者が実際に体験してきた。

カラフルな可動展示室が目を引く「下瀬美術館」。水盤の上に佇む8つの展示室は坂茂氏が瀬戸内海の島々に着想を得て建築


水に浮いて見える“映える”展示室に釘付け!「下瀬美術館」

「下瀬美術館」は全面がミラーガラス構造に。鏡のように景色を反射させている

まずは、2023年3月に開館したばかり!の海辺に佇む「下瀬美術館」を満喫してきた。こちらは“アートの中でアートを観る。”美術館。“建築界のノーベル賞”と言われるプリツカー賞を受賞している建築家・坂茂氏が手掛けた、世界でも類を見ない空間は、どこを切り取ってもインスタ映え間違いなしだった。

「下瀬美術館」。建築、アート、デザインにまつわる書籍を取りそろえるミュージアムショップも


特に目を引いたのは、水盤の上に並んだカラフルな可動展示室。同館スタッフは「可動展示室は、水盤の水位を増やすと浮くようになっていまして、大きな重機を使わずに配置を変えることができます。企画展示棟の上に『望洋テラス』があり、そこから見下ろすと、夜はライトアップされたこの可動展示室や、施設南側に位置する大竹コンビナートの工場夜景を楽しめるんですよ」と話していた。

美術館内には、エミール・ガレやアンリ・マティスといった巨匠たちの西洋美術から日本画、油彩画、雛人形まで、丸井産業の代表・下瀬ゆみ子氏と、その両親がコレクションしてきたという約500点のアートが展示されている。そして、エミール・ガレの作品のモチーフとなっている草花を植栽した庭園「エミール・ガレの庭」も見どころのひとつ。瀬戸内の気候に合わせた植物も植栽されており、美しい自然を堪能できた。

絵画の中のような美しい空間!「エミール・ガレの庭」

瀬戸内のフルーツを使ったデザートも楽しめるミュージアムカフェ


■下瀬美術館
住所:広島県大竹市晴海2丁目10-50

広島市から一番近いビーチ!「ベイサイドビーチ坂」

【写真】西日本最大級の人工海浜「ベイサイドビーチ坂」

続いて、広島市中心部から車で約30分の「ベイサイドビーチ坂」へ。こちらは、国道31号沿いに造られた西日本最大級の人工海浜。約1200メートルも続く長~い砂浜は、夕日や夜景を見ながらのんびり歩くのにぴったりの場所となっていた。

「ベイサイドビーチ坂」は夏は海水浴もできるモデル:「観光アシスタント 広島きんさいと」の小林さん


また、2023年4月には、アウトドア用品を取り扱う「モンベル ベイサイドビーチ坂店」や、地元の特産物を使った料理を提供するレストラン「Oyster Bar MABUI ベイサイドビーチ坂店」などもオープン。ショッピングに、海を眺めながらの食事、魚釣り、ビーチスポーツなど1日中楽しめる新たな観光スポットが創出されていた。

「ベイサイドビーチ坂」にオープンしたアウトドア用品店「モンベル ベイサイトビーチ坂店」

「モンベル ベイサイドビーチ坂店」ではご当地Tシャツも展開

「MABUI」のテラス席からのんびり海を眺めたい

「ベイサイドビーチ坂」にオープンしたレストラン「MABUI」の料理。地元の特産物を使った料理を提供


■ベイサイドビーチ坂
住所:広島県安芸郡坂町水尻9075-4

日本一の筆の産地で筆づくり体験を!「筆の里工房」

品質の良さからメイクアップアーティストの支持も得る熊野筆

日本一の筆の産地、広島県安芸郡熊野町。筆づくりの文化を発信する、筆をテーマにした博物館「筆の里工房」では、「筆づくり体験」(参加費3500円/入館料別)をしてきた。

「筆の里工房」に展示されている「世界一の大筆」


まずは、昔ながらの熊野の民家を再現した“筆司(ふでし)の家”で、名人として認められた「伝統工芸士」による実演を見学し、筆ができるまでの工程を確認。ヤギやイタチ、たぬきなど、さまざまな原毛の中から、作る筆の種類に合わせて必要なものを選んでいったり、動物の毛に含まれる脂肪分や汚れを取り除き、毛の質を整えるために灰をまぶして揉み込んだり、何度も金櫛をかけて毛先をそろえたり…。ここでは、長年鍛え抜いた目と指先の感触を頼りに、1本の筆を丹念に仕上げていく職人の技を見ることができた。

「筆の里工房」の“筆司の家”で実演を見学


そして、伝統工芸士の指導のもと、筆づくりにトライ!筆づくりの12工程のうち、穂首の芯の周りに衣毛(ころもげ)を巻き付けていく「衣毛巻き」と、筆管(ひっかん)に穂首をすえ付け、糊固めなどをする「仕上げ」部分をやらせてもらうことになった。しかし、どちらもかなり難しく、先生に頼り切りに…。なんとか筆管に穂首を入れ、糊を含ませたのだが、どうしても傾いてしまい「これじゃあ売り物にならないねぇ(笑)」と、優しく喝を入れられてしまった。12もの工程を手際よく行う工芸士の先生、本当にリスペクトです…!

筆づくりにトライ!穂首の寿命を保つために糊固めをした

なんとか仕上げた記者の筆


■筆の里工房
住所:広島県安芸郡熊野町中溝5-17-1

厳島神社や鞆の浦(とものうら)といった定番人気の絶景スポットが点在し、瀬戸内の海が育んだ海の幸なども堪能できる広島県。今回巡った穴場的なスポットや、新スポットも魅力となっているので、旅行をする際は、是非、時間をかけてじっくりと見て回ってほしい。

大竹工場夜景

創業71年目の老舗「日本料理 魚池」にて、伝統と新しさを感じる会席料理も味わってきた。同店では地元・大竹や広島県産の素材をふんだんに使った料理が用意されている。こちらは「おこぜ薄造り」


取材・文=平井あゆみ

※新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。

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