森の妖精に会える? メルヘンチックな富良野「ニングルテラス」をのぞいてみた
北海道ウォーカー
「ニングル」とは、作家・倉本聰氏の著書「ニングル」に登場する、古くから北海道の森に住む「森の知恵者」のこと。そんな知恵者のテラス=「ニングルテラス」って、一体どんなところなんだろう……と好奇心をそそられます。訪れてみたその場所はまさにメルヘンチック! 個性的なショップの集まるステキなところなんですよ。

新富良野プリンスホテルの広い駐車場の一角に、ニングルテラスの入口はあります。小さなゲートをくぐると、そこはまるで別世界のよう。緩やかに下っていく森の中に階段状の木道が設けられ、木道沿いに小さなログハウスが点々と並びます。その数およそ15。どれもがなかなかに個性がありそうです。ゆっくりのぞきながら歩いて行きましょう。

まず訪れたのは「富良野銀細工 雪の結晶」。地元在住の作家さんによる銀細工は、純銀の粉末に“つなぎ”となる結束材を混ぜた「銀粘土」を用いて作られます。細かな形を作ったあとに全体を焼くと、結束材が焼けてなくなり、純銀の部分だけが残るという仕組みなのだと、お店の方に説明してもらいました。

思わず見入ってしまう繊細なつくりのネックレスやピアスなど、おおむね5000〜1万円程度のものが多いですが、1000円前後のお手軽な商品もあり、手軽なおみやげにもよさそうです。

次に訪れたのは「森のろうそく屋」。名前のとおり手作りキャンドルのお店です。木やきのこなど自然をモチーフにした商品が多く、ニングルテラスのイメージにぴったり。ろうそく越しに淡く赤い光が透けて見える「夕焼けランタン」(1950円〜)、木の幹にニングルの顔をあしらったろうそく(9000円〜)など、どれも自然な風合いたっぷりです。

ニングルテラスのお店めぐりの合間に、お茶でひと休み。「コーヒーハウス チュチュの家」に立ち寄りました。こちらの名物は「焼きミルク」(520円)。ちょっと表現が難しいのですが、ミルクの表面にカスタードクリームもしくはキャラメルソースのように甘くて濃厚な部分があり、その上を炙って焦げ目を付けています。ちなみに、「焼きミルク」という名前ですが、焼いたあとに全体を冷やすので、冷たい飲み物。上の方の甘い部分と、下のミルクとをスプーンで混ぜながらいただくと、ほどよい甘さと香ばしさが楽しめました。これはなかなかのおすすめです。

さて、いくつかの魅力的なお店を紹介しましたが、ニングルテラスでぜひ見ていただきたいのは夜の風景。日没の頃から各お店や通路沿いに点々とあかりが灯り、それはそれは幻想的。木々のあいだをのぞくと、本当にニングルがいそうな雰囲気です。ぜひこの時間の散策も楽しんでみてくださいね。
■住所:富良野市中御料 ■電話:0167・22・1111(新富良野プリンスホテル) ■時間:12:00〜20:45(7・8月は10:00〜) ■休み:店舗により不定休あり。11月は全店クローズの期間あり
【北海道ウォーカー編集部】
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