武勇と知略で戦国時代を駆け抜けた“姫武将”5選…その魅力を「信長の野望」開発担当者に聞いてみた

東京ウォーカー(全国版)

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2023年10月27日(金)~29日(日)にかけて、山梨県甲府市にて開催される「第50回 信玄公祭り」。今年はメインイベントの「甲州軍団出陣」にて、信玄公役をモデル・女優の冨永愛が、山本勘助役を女優の白須慶子が務めることでも話題になっている。

50回という長い歴史のなかでも、信玄公役および山本勘助役を女性が演じるのは今回が初めて…ということにちなみ、本記事では戦国時代に活躍した“姫武将(女武将)”にクローズアップ。歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズの開発陣にもインタビューを実施し、“姫武将”の魅力について語ってもらった。

戦国時代に活躍した“姫武将”を一挙にご紹介!


歴史に名を遺した姫武将たち

戦国時代、武将の妻や娘たちのなかには、ただ守られるだけでなく、ときには自ら前線に立ち、自軍の指揮を執ったとされる女性たちもいた。その武勇で名だたる猛将すら退かせた者から、智謀を尽くして強国に抗った者、細やかな心遣いで交渉役を担った者まで、今なお語り継がれるエピソードを持つ姫武将たちを5名、ピックアップして紹介する。

井伊直虎

生没:生年不詳~天正10年(1582年)。遠江井伊谷の領主。出家していたため、“次郎法師”の名でも知られる。井伊家は今川氏に従属していたものの、度重なる出兵や当主の謀殺などで、長年にわたり苦汁をなめさせられていた。直虎は領主になると、今川氏からの「徳政令」を突っぱねるといった気概を見せ、存在感を示した。また直虎は、先代・直親の遺児で後の徳川四天王・井伊直政の養母でもあり、井伊家復興のため徳川家康に接近。直政を小姓として徳川家に送り出している。

甲斐姫

生没:元亀3年(1572年)~没年不詳。忍城城主・成田氏長の長女であり、豊臣秀吉の側室の一人。“東国無双の美人”と評されたが、武芸にも秀で、小田原征伐(1590年)の際は陣頭指揮を執り、石田三成率いる豊臣軍に対抗。水攻めをしのいだ後は、自ら鎧兜を身に付けて敵陣に乗り込み、多くの敵将を討ち取ったという。秀吉により天下が統一されると、その側室として大阪城に移り住み、大坂の陣(1615年)の折には豊臣秀頼の遺児を連れて脱出し、東国に落ち延びたと伝えられている。

立花誾千代

生没:永禄12年(1569年)~慶長7年(1602年)。豊後の戦国大名・大友氏の重臣として知られる立花道雪の一人娘で、7歳にして家督を譲られる。1581年、同じく大友氏の重臣・高橋紹運の長男である宗茂を養嗣子に迎え結婚。その後、豊臣政権下で立花家は大名として独立し、宗茂は柳川城城主に取り立てられる。関ヶ原の戦い(1600年)で夫が不在の際は、自ら先頭に立ち城の守備を固め、その武名と気迫で、迫りくる加藤清正の軍勢を迂回させた…といわれている。

小松姫

生没:天正元年(1573年)~元和6年(1620年)。徳川氏譜代家臣・本多忠勝の娘で、“稲姫”とも称される。1589年、領地を巡り、幾度となく抗争を続けてきた徳川家康と真田昌幸の仲を取り持つため、家康の養女(※)となり、昌幸の長男・信之と婚姻を結ぶ。その後、関ヶ原の戦いで真田家は東軍(信之)と西軍(昌幸、次男・信繁)に分かれ、小松姫は西軍についた義父と対立。信之の留守中、城を乗っ取るつもりで沼田城を訪れた昌幸を門前で追い返したエピソードが広まり、“女丈夫”と謳われた。

※徳川秀忠の養女になった…という説もある。

阿茶局

生没:天文23年(1554年)~寛永14年(1637年)。徳川家康の側室。武田家家臣の娘として生まれ、信玄の異母弟である一条信龍の家臣・神尾忠重に嫁ぐ。その3年後に夫は亡くなり、1579年、家康に側室として迎えられる。才知に長け、小牧・長久手の戦いをはじめとした数々の戦いに同行。そんな阿茶局がもっとも得意としたのは、敵方との間を取り持つ仲裁役で、大坂の陣では協議の場を設け、徳川方に有利な条件で講和を成立させた。家康だけでなく、秀忠にも重用されたといわれている。

姫武将が参戦することになった理由とは?

魅力あふれる姫武将たちの存在を世に知らしめた…という点でも、「信長の野望」シリーズ(コーエーテクモゲームス)が果たした功績は大きい。戦国武将=男性というイメージが一般的だったなか、彼女たちをゲーム内に登場させることになったきっかけについて、同シリーズの開発担当者に話をうかがった。

まず、「信長の野望」シリーズに姫武将を登場させた経緯を尋ねると、「それまでゲームに登場する戦国武将は男性ばかりでしたが、戦国時代に活躍したのは男性だけではありません。戦国時代に活躍した女性たちがゲーム内で活躍する場を設けられないか、という発想から“姫武将”という仕様につながったと聞いています。

姫武将を最初に登場させたシリーズ作品は、『信長の野望・天翔記』(1994年発売)です。姫が登場する際に特定の条件を満たすと、姫が志願する流れで武将にするかを選べる仕様でした」とのこと。シリーズ屈指の人気作と言われる『―天翔記』は、姫武将を実装した記念すべき作品だった。

姫武将のゲーム内における役割やポイントについては、「姫武将の能力は、父親となる大名の能力の一部を受け継ぐため、一門としての優秀さや団結力などを感じていただける要素となっています。また、シミュレーションゲームとしてのバランス面においては、大名家によっては武将が不足する場合があるのですが、その救済となる面もあったかもしれません」と明かしてくれた。

姫武将を登場させた際のプレイヤーからの反応も気になるところだが、「非常に良い反響をいただきました。史実を重視して楽しみたい方は姫のままとすればよいので、多くの方が楽しめる要素となっていたのではないかと思います」とコメント。ゲーム内で姫をどのように扱うか、プレイヤー側に委ねられていたことも支持された要因なのかもしれない。

最後に、「『信長の野望 出陣』では、茶々や浅井江(ともに近畿)、早川殿(東海)や諏訪姫(甲信)といった地域限定で出現するご当地姫武将も登場しますので、旅行の際などに探してみるのも良いかもしれませんね」と、最新作での楽しみ方を教えてくれた。

「信長の野望 出陣」で姫武将の活躍をチェック!

そんな「信長の野望」40周年記念作品にして、シリーズ初の位置情報ゲームとしても好評を博しているのが「信長の野望 出陣」。本記事で紹介した姫武将たちの活躍を、ゲームでも手軽に楽しみたいという人にはお薦めのタイトルなので、ぜひ一度プレイしてみてほしい。

【写真】共闘イベント「決戦 山県昌景」が開催中!(C)コーエーテクモゲームス


10月12日からは、全国のプレイヤーと協力して戦う新イベント「共闘」がスタート。現在開催中の「決戦 山県昌景」では、武田軍の「赤備え」としても名高い「山県昌景」がプレイヤーの前に立ちはだかる。さらに今後は、「信玄公祭り」とコラボしゲーム内パネルミッションが開催されるほか、11月には新たなコラボイベントも予定されているようだ。続報を楽しみに待っていよう。

ちなみに「信長の野望 出陣」では、今回紹介した甲斐姫(作中での名称は成田甲斐。ゲーム開始時のチャレンジ報酬でゲットできるSSR武将)や井伊直虎のほかにも、ねねや茶々、仙桃院といった、その名が広く知られている女性キャラクターも多数登場。彼女たちを仲間に加えて、最強の“姫武将部隊”を編成する…というのもおもしろそうだ。

取材・文=ソムタム田井

(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.

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