どんなお雑煮が好き? 博多雑煮など5種類を食べ比べてみた

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

「茅乃舎だし」を販売する久原本家の主催により、11月24日の「和食の日」に、「『お雑煮という奇跡』トークライブ&お雑煮食べくらべ会」が開催。日本の食文化の多様性を代表する料理“雑煮”をテーマとしたお雑煮研究家らのトークセッションや、5種の雑煮の食べ比べ会が行われた。

博多雑煮。焼きあご・干し椎茸・昆布などを使った出汁や、ブリ・かつお菜が入って彩りも風味も豊か


まずは、「茅乃舎」のふるさとでもある福岡の博多雑煮の作り方が、「御料理 茅乃舎」初代料理長の岡部健二さんより紹介された。

ライブキッチンで調理する「御料理 茅乃舎」初代料理長の岡部健二さん


この雑煮は、焼きあご・干し椎茸・昆布などを使った出汁や、“かつおぶしの出汁がいらないほど風味が出る”と言われている葉野菜の“かつお菜”、ブリがポイント!彩り豊かで、ブリのうま味も効いた一品となっていた。

“かつおぶしの出汁がいらないほど風味が出る”と言われている葉野菜の“かつお菜”は、博多雑煮に欠かせないという


食べ比べ会では、前述の博多雑煮のほか、関東風雑煮・関西風雑煮・出雲雑煮・新潟雑煮が振る舞われた。地域ごとに特徴的な具材や出汁が使われており、お盆の上に並べると、その多様性は一目瞭然。

【写真】博多雑煮・関東風雑煮・関西風雑煮・出雲雑煮・新潟雑煮が振る舞われた


関東風で育った記者は、十六島海苔(うっぷるいのり)が主役の出雲雑煮の“磯の香り”や、鮭雑煮(新潟)の中に入っていたかんぴょうの歯触りの良さに驚きつつ、一番驚いたのが関東風雑煮(!)。すまし汁なので、あっさりしているイメージを持っていたのだが、最初にひと口食したあと、ほかの4種を巡り、最後に関東風に戻ってくると“スッキリしつつもクッキリとした”かなりパンチのある味わいだということに気がついた。食べ比べてみると新しい発見があっておもしろい。

関東風雑煮の出汁では、思ったよりキリッと冴えわたる切れ味を感じた

出雲雑煮。お餅の上にのった十六島海苔(うっぷるいのり)が主役。岩海苔の柔らかな食感と磯の香りが溶け合う

鮭といくらがのった見た目にも華やかな鮭雑煮(新潟)。煮干しの素朴な味わいに、歯ざわりの良いかんぴょうがアクセントを加えていた

甘い白味噌に金時人参と里芋がはいった関西風雑煮。まろやかでほっこりとした気持ちになる


続いて、お雑研究門家の粕谷浩子さん、フードライターの白央篤司さん、料理家の長谷川あかりさんがトークライブ。

お気に入りの雑煮として、粕谷さんは「白みそ仕立てで餡子餅が入った香川雑煮と、プルっとした牡蠣が入った広島雑煮」を紹介。また、白央さんは「お出汁で延ばしたペースト状のくるみが入った、コクのあるくるみ雑煮」、長谷川さんは「義理の実家のお婆さまが完全オリジナルで作っている贅沢な牛肉のお雑煮がお気に入り」と話し、粕谷さんは「各地域のハイブリッド型など、家族の好みで内容が変わっていくというのもお雑煮のおもしろさですよね」と納得していた。

粕谷さんお気に入りの香川雑煮と、広島雑煮

白央さんお気に入りのくるみ雑煮

長谷川さんお気に入りの牛肉の雑煮


取材・文=平井 あゆみ

この記事の画像一覧(全11枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る