累計200万部突破のベストセラー『ブッタとシッタカブッタ』、12年ぶりのシリーズ新作が刊行!担当者に聞く、その中身とは?

東京ウォーカー(全国版)

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今回は、平成初期に一大ブームを巻き起こした小泉吉宏さんによるコミックエッセイ『ブッタとシッタカブッタ』シリーズの新刊『ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ』上下巻を取り上げる。担当者へのインタビューから、人気シリーズの舞台裏をのぞき見!

『ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ』上下巻


今回の『ブッタとシッタカブッタ』シリーズ新作について、担当者に話を聞いてみた。

ーー今回の新作でターゲットとしている読者像を教えてください。
これまでのシリーズを読んでくださっていた読者のみなさんや、中学生や高校生をはじめとする若い世代の方々にも届いてほしいと考えています。著者の小泉吉宏さんからは、SNSがなかったころ、下は5歳、上は95歳の方からはがきやファンレターをいただいたとお聞きしました。それほどあらゆる年代の方の心に響く普遍的なテーマを愛らしいキャラクターとともに描いた作品です。

ーー今回の新作のイチオシポイントを教えてください。
小泉さんがアナログかつフルカラーで描き下ろした、どれも新しい話を収録しています。また、これまでと同様、装丁はコズフィッシュの祖父江慎さんと志間かれんさんが手掛けています。紙の本を手に取るとよくわかるのですが、ホワイトとクリーム色の用紙を16ページ単位でミルフィーユのように交互に使用したり、上・下巻を並べてみると発見があるような、デザインのおもしろさや細部へのこだわりもポイントです。

ーー今回の企画を形にするにあたって、工夫した点を教えてください。
最新作でも今必要とされる時代にあったテーマに触れています。SNSが広がって久しいですが、良くも悪くも他者と比較する機会が増え、思いもよらない言葉に傷ついたり、不安定な世の中でぎすぎすしていたり…。それでも自分の心に振り回されないように生きるための“心にストンと落ちる言葉”が見つかる作品になっているはずです。

愛されて30周年のロングセラー

1993年のシリーズ誕生から30周年を迎えた「ブッタとシッタカブッタ」。“ブタのシッタカブッタが、道案内役のブッタから与えられたヒントを元に自らの生き方を見つめ直していく”という、かわいらしさと深みとを兼ね備えた内容が支持され、累計200万部超えのベストセラーとして愛されてきた。

精神科医や心理学者の間で話題になり、病院の待合室や学校の保健室に置かれるようになったため、昔読んだ記憶があったり、道徳の教科書で知っていたりして、「懐かしい!」と感じる人も少なくないはず。

今回の新作『ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ』においても、シッタカブッタはさまざまな悩みに直面してゆく。もっと認められたいと思ったり、目に見えるものを信じすぎて振り回されてしまうシッタカブッタのエピソードは、時と世代を超えて深い共感を呼び起こすものばかり。“あたりまえのことだけど、当事者になるとあたりまえが見えなくなるもの”が、満載の本に仕上がっている。

【画像】シリーズ新刊『ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ』より。30年経っても、キュートなキャラクターたちの魅力は色褪せない!

12年ぶりの新刊の理由

今回の新作刊行のきっかけは、シリーズを通して著者が語っていた「そのまんまいい」という言葉が、「無気力でいい」「何もしなくていい」と受け取られてしまう可能性があることに引っ掛かりを覚えたことにあるようだ。何かに抗いたければ抗うことも「そのまんま」といえるのではないかと考えたという。

そうしたことから、新作では私たちの「思い込み」や「笑い」、内側から湧いてくる「エネルギー」を巡る話が収録されている。ユーモラスに描き出されるキュートなシッタカブッタやほかのブタたちの失敗エピソードを読み進めるうちに、自分自身の“今”を見つめ直すヒントが降りてきそうだ。

『ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ』より

『ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ』より

『ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ』より

著者は漫画家・絵本作家の小泉吉宏さん

著者の小泉吉宏さんは、1953年静岡県浜松市生まれ。武蔵野美術大学卒業の漫画家、絵本作家だ。第45回文藝春秋漫画賞を受賞し、累計200万部のベスト&ロングセラーとなった『ブッタとシッタカブッタ』(KADOKAWA)シリーズや、第6回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した『大掴源氏物語 まろ、ん?』(幻冬舎)のほか、絵本など、著書多数。

今回の新刊『ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ』上下巻は2023年11月21日発行で、定価は1650円。160ページで、発行は株式会社KADOKAWA。

昔好きだったという人はもちろん、今回初めて知ったという人も、気になったら、ぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。

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