【影山貴彦のTVコラム・がんばれ関西ローカル!VOL.34】司会は「ツッコミ」役の セオリーを破る?

関西ウォーカー

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漫才師が司会をする場合、ボケよりもツッコミの方がハマるといわれる。代表的なのは、ダウンタウンの浜田雅功だろう。「プレバト!!」(MBS系)は、ますますの大人気だ。フットボールアワーの後藤輝基も司会に引っ張りだこだし、最近絶好調の陣内智則はピン芸人だが、芸風は完全にツッコミだ。

だが、この番組は少し色合いが異っている。「まちけん参上!~あなたの街のおもしろ検定~」(NHK大阪放送局・総合テレビ)。メインを務めるのは、銀シャリの鰻 和弘と橋本 直の2人。司会はツッコミの橋本ではなくボケの鰻で、橋本はパネリストの位置。新鮮だ。 

番組開始当初は、セオリーどおり橋本が司会で鰻がパネリストだったのを入れ替えた。ただ個人的には橋本を司会に据えたほうが2人の良さがより生きる気もする。好みの問題だが。

今年の3月までは、「じもてぃ愛情マップみんなすきやねん!」という番組名だったのを4月から現在のタイトルに変更。コンセプトもはっきりしてよくなった。見る機会も増えたように思う。

毎回関西の町の魅力を若者たちが取材する。面白いネタを探し出し芸人のレポーターたちとともにクイズにして出題してゆく。単なる街ブラではなく、一般の若者を派遣しているところがNHKらしい。それゆえ芸人やスタッフの苦労も多いだろうが、じっくり育てていってほしい。

●影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 学芸学部情報メディア学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「影山教授の教え子が泣きにくる。~涙が笑顔にかわる京都の女子大研究室」など

関西ウォーカー編集部

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