目が不自由なおばあちゃんは孫のマイコップにあれを!?【バッドボーイズ清人・漫画家デビュー】
東京ウォーカー(全国版)
お笑いコンビ・バッドボーイズのボケ担当でおなじみの清人さん。両親はおらず、拾ってきたと聞かされて、おばあちゃんに育てられた幼少期を描いたコミックエッセイ「おばあちゃんこ」を絶賛執筆中だ。目の不自由な哲子ばあちゃんとその息子たち――長男のマサおっちゃん、次男のかーぼ、三男ののり兄ちゃん――、そしてきよっぴこと清人さんというかなり特殊な家庭環境下では、毎日のように事件が勃発!
連載第2回となる今回は、ほほえましくもショッキングな出来事が発生!互いに愛情を持ち合いながらもどうしても「イヤ!」ってこと、ありますよね。
目の見えないばあちゃんが両親代わり
――第2回のお話はかなり笑えますけど、芸人である清人さんにとって、漫画を描くこととネタを作ることは近いんですか、遠いんですか?
これが、「全然違うな」って思ってたんですけど、描き続けるほどに「一緒だな」になりました。
――具体的にどんなところが同じですか?
リズム、ですね。説明しにくいんですけど。漫画には、三段落ちとかそういうのはいらないんです。でも意識的には一緒ですね、「そろそろ落としたい」みたいなリズムが。
――ネタを書くよりも難しいのはどんなところでしょうか?
やっぱり絵の構図ですね。漫才でしゃべってて面白いことを漫画にして面白いかというと、まったくそういうものではない。5倍くらい頑張らないと漫画は面白くならないです。そのかわり、ネタよりももっと希望がありますけどね、化ける可能性が。やっぱり限界があるじゃないですか、漫才って。生身の人間2人によるパフォーマンスなんで。例えば、映画監督をやられた芸人の先輩方が、「お笑いではできない表現を映画ではできる」とおっしゃることがあるじゃないですか。CGとかいろんなことを駆使することで表現できることが広がる。それよりもすごいですからね、漫画って。地道に頑張っていたら、漫画では大爆笑が見れるかもしれないです。
――おばあちゃんの目が不自由であるがゆえの出来事が今回描かれていますが、視力を失われたのはいつ頃だったんですか?
僕の記憶のおばあちゃんは、最初から見えてませんでした。だから聞いた話ですけど、40代後半から悪くなったみたいです。
――入れ歯がマイコップに……。ちょっと嫌ですよね(笑)。
めちゃくちゃ嫌でした。入れ歯事件は他にもいろいろあるんですけど……。なんかね、目が見えないからなのか、どこかから知識を入れてきたのかわからないですけど、生ゴミとか匂いするものを冷凍庫や冷蔵庫に突っ込んだりするし。ちょっと不思議でしたね。
――このお話を読んでいると、おばあちゃんの性格も出てくると言うか……。
目が見えないのを武器にする。それを言われたら僕はなんも言えない。
――その手はしょっちゅう使うんですか?
そうですね、使ってました。使ってるって言い方もおかしいですけど(笑)。
――でも、入れ歯でさえ清人さんにとって今となっては良い思い出なんですよね。
実は僕、漫画を描き始めるまですっかり忘れていたんです、入れ歯のこと。ふとしたときに「あった、そういえば!」って思い出して。だから、まだまだ記憶に埋もれていることがたくさんあるような気がします。
――おばあちゃんはどんな性格の人でしたか?
ただただ「強い」しかないです。僕、小さい頃に「おばあちゃんはどんな世界で生きてるんだろう?」って何度も目を閉じてみたんです。でも、暗すぎて怖くなって、すぐに目を開けるんですよ。でも、ばあちゃんは、笑って怒って僕を育ててくれてたんです。強い、でしかないですよね。
マイコップに誰かの入れ歯が入ってるのも、冷蔵庫に生ゴミが詰まっているのも嫌だけど、そんな記憶でさえ数十年後には、大切な思い出に変わるはず。日常にあるささやかな出来事も大事にして生きよう(!?)そんな教訓も潜むお話でした。次回も乞うご期待!
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