お酒が弱くても…気になる“酒豪女子”と一緒に呑みたい!お酒×料理×恋のグルメマンガ「げこの酒道」
東京ウォーカー(全国版)
皆様、お酒は好きですか?お酒が好きな人もいれば、まったく呑めない人、お酒の出る場所の雰囲気は好き、といった人もいることでしょう。本作「げこの酒道」(二宮ゆうこ/講談社)は、お酒は1杯くらいしか呑めない「げこ」の主人公が、お酒のいろんな知識や料理との組みあわせを知っていくことで、その楽しさを開拓していくグルメマンガです!
※2024年2月1日掲載、ダ・ヴィンチWebの転載記事です。

主人公の飯塚は、同じ会社の総務の女性、小笠原のことが気になっていました。しかし小笠原は「総務いちの酒豪」「デートの締めは必ず呑んで帰る」などと社内で噂されるほどの酒好き。いっぽうの飯塚はお酒は1杯程度しか呑むことができず、学生のころにカクテルを数杯呑んでつぶれて以来、お酒はまったく呑んでいません。お酒が大好きな小笠原とすこしでもお近づきになるためには、やはりお酒が呑めたほうがいい。そんな思いを抱き、近所の居酒屋の女将を味方につけ、「げこの酒道」をきわめようと奮闘していくのです。
主人公はお酒がまったく呑めないわけではありませんが、たくさんの量を呑むことはできません。なんとなくお酒が苦手に感じて、あまり吞まなくなってしまうことも無理からぬことです。でもそんなお酒に苦手意識のある人にこそ本作を読んでいただきたいのです。
例えばビールの「苦み」を苦手に感じていれば、あまり苦みのないフルーティな「白ビール」を試してみたり、苦みと相性のいいおつまみを作ることで、その苦みを逆に生かしてみたり。「苦手」だけで終わらずに、料理とお酒を組みあわせることで、無理なくその世界を広げてくれるストーリーは、お酒の好き嫌いにかかわらず楽しむことができます。
特筆すべきは様々なお酒の知識や、それに合うおつまみの作り方のレシピなどが事細かに描写されていること。なぜその料理がそのお酒に合うのか、その由来はなんなのか、どんな製法で作られているのか。気になるおつまみがあればレシピを参考にすぐに作ることもできます。
お酒が得意ではない主人公がいるからこそ、お酒紹介の一辺倒にならず、その周りの情報を深掘りして見せてくれるのです。そういったたくさんの情報を吸収することも「お酒」に付随する楽しさと言っていいでしょう。「お酒の席でウンチクを言うやつは嫌われる」などというセリフも出てきますが、これまで知らなかった密度の濃い情報はおいしいもの。知識はどれだけたくさん吸収しても太ることもありませんから、何杯でもペロリとすすんでしまいます。
年齢をかさねると新しい出会いやコミュニティは増えづらくなってきます。呑めるようになったことで、これまで接点のなかった同僚と一緒に呑みに行ったり、お酒関係のイベントに出向いたり、お酒を入り口にして世界が広がっていく様を追体験できる心地よさがあります。またお酒や料理に関する知識だけにとどまらず、恋のゆくえも気になるところ。たくさんのお酒にまつわる知識をサカナにしながら主人公の恋を一緒に応援してください!
執筆 ネゴト / たけのこ
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