地元民に愛される函館朝市「茶夢(ちゃむ)」のイカ刺し! ココのうれしい“サービス”とは?

北海道ウォーカー

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19店が軒を連ねる函館朝市の「どんぶり横町」


函館朝市といえば、JR函館駅の隣にある観光の玄関口。当然のことながら、観光客が多いようです。市場内にある「どんぶり横町」には19店が軒を連ね、そのうちの15軒が海鮮ものを味わえる食事処です。真ん中の通路を歩けば、両側に海鮮メニューの写真がいくつも並んでいます。

函館朝市に店を構えて40年以上という「朝市の味処 茶夢」


そんな中でも「朝市の味処 茶夢」は、函館朝市に店を構えて40年以上という特別な店。古くから営業していることもあって、顔なじみの観光客も多いといいます。早朝にも関わらず、開店時間の7時になると店の前には列ができます。

「朝市の味処 茶夢」/店主の伊川勝良さん


「ちょっとこっちに来て見てみるかい?」

 店主の伊川勝良さんがカウンター席で食事していた観光客と思しきお客さんへ気さくにこう声を掛けたのは、まさにイカ刺しの調理に取りかかる直前のことでした。慣れた手つきでイカをさばき始めると、ちょっとしたイカ刺しの講義が始まりました。

「こうやって切るんだよね」

そう解説しながら、包丁を何度も行き来させています。しばし食事と中断して、調理の様子を眺めていたお客さんも「なるほどなぁ~」とばかりにうなづきます。伊川さんの話によれば、美味しいイカ刺しを作るポイントは、できるだけ細かく切ることだと言います。あまりにも小刻みに包丁を動かすので、それはまるでイカの身を削いでいるように見えたほどです。

「朝市の味処 茶夢」/いかさし定食


こうして出来上がったのが、「いかさし定食」(1188円)。2~3ミリぐらいの幅に刻まれたイカが、大根おろしとショウガと一緒に小さな山のように積み上がっています。

函館名物の味とはどんなものか、箸を手に取ったその時です。今度は伊川さんの娘さんが、「ちょっといいですか」と言って、これが函館流とばかりに上から醤油をドバッと掛けたのです。食べて納得。大根おろしとショウガと絡めて一気に口に含むと、イカの甘みと共にスルスルと入って行くではないですか。要するにイカ刺しの美味しい食べ方を、教えてくれたのです。

「朝市の味処 茶夢」/五色丼


また、人気の海鮮丼は「五色丼」(1782円)。イクラの醤油漬け、ホタテ、ウニ、トラウトサーモン、甘エビの5つで構成されたお得感いっぱいの丼で、甘エビのヒゲが器からはみ出すなど見た目も華やかです。中に苦手な海鮮がある場合は要望に応じて一部を替えることもできますが、絶対にウニだけは抜きません。「ウニが苦手」という人であっても、実際に函館のウニを食べたら、その美味しさに目覚めてくれると信じているからです。

「イカ刺しはね、観光の方だけじゃなく、地元の方も食べに来ますよ。もっとも、地元の方はそれ以外にも目当てがあるようですけどね」

その目当てというのが、「いかさし定食」や「五色丼」の背後にある小皿の数々。丼や定食について来るこの小皿料理のことを、この店では“サービス”と呼んでいます。そもそもの始まりは、たまたま店にあるものをサービスで出したら好評だったから。それがウケて今では5~8皿が付くなど、「止めるに止められなくなった」と言います。旬の食材を使った煮物や佃煮、漬け物だったり、小皿の数や中身は日によって様々ですが、取材日(2017/8/2)は、イカのゴロ煮、イカゴロの味噌、根昆布、ひじきの煮つけ、ポテトサラダ、漬け物など8皿でした。イカ刺しはもちろん、どんな小皿が付いてくるかも楽しみなお店ですね。

「朝市の味処 茶夢」/店内のようす


朝市の味処 茶夢■住所:函館市若松町9-15 どんぶり横丁市場 ■電話:0138・27・1749 ■時間:7:00~15:00(LO14:45) ■休み:不定 ■席数:16席(禁煙)

【北海道ウォーカー編集部】

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