函館元町エリアに、ロシア人も驚いた「本格ピロシキ」が味わえるカフェがある!
北海道ウォーカー
「日本でボルシチはロシア料理の代表格というふうに思われていますが、厳密に言うとウクライナ料理だということをご存じですか?」、そんな話を真っ先にしてくれたのが、「まるたま小屋」の主の北見伸子さん。聞けば、北見さんは「日本ウクライナ文化交流協会」の北海道支部長を務めているといいます。そんな事情通の言葉だけに、思わず「ほほう」とうなづいてしまいました。

「まるたま小屋」は2015年に函館・元町エリアにオープンしたカフェ。築80年の古民家の雰囲気をそのまま利用し、元町の教会群の景色に溶け込むように佇んでいます。カフェといってもメニューの主役はボルシチとピロシキで、ウクライナとロシアの文化に特化したこだわりのカフェ。本場の人にも認められる味を目指しています。

ウクライナ発祥のボルシチは、ヨーロッパを中心に広く世界から愛されるスープ料理。その特徴的な赤いスープには、肉と野菜の旨みが染み出しています。ジャガイモをはじめ、キャベツ、タマネギ、ニンジンなど、この店のボルシチで使用する野菜は北海道産。さらにビーツも近郊の契約農家で栽培されたものです。素材本来の味を生かすべく、調味料は塩のみ。“シンプル・イズ・ベスト”の姿勢で自然な味わいを目指しています。

一方のピロシキも本場志向。ピロシキといえば揚げたパンを想像してしまいますが、実のところ本場のロシアのピロシキはオーブンで焼き上げたものが大半です。というわけで、こちらの「ピロシキ」(250円~)も焼き上げのスタイルを採用しています。

「エゾ×エゾ」(300円)の具は、エゾシカ肉とエゾマイタケを組み合わせたという、北海道ならではの一品です。そのほか、「スパイシートマトラム」(300円)、「チキンきのこ」「しゃけクリームチーズ」「塩バターりんご」「ミート&エッグ」(各250円)など、生地も具もすべて手作り。常時7種類と日替わりのピロシキが店頭のショーケースに並んでいます。中には、2017年5月、「日本ウクライナ文化交流協会」の「ウクライナ手作り旅行」で現地を訪問した際に体験した、本場の味を参考に改良を加えた一品もあるそうです。
日本に留学中のロシア人の女の子が、このピロシキを食べてびっくりしたそう。「『ロシアで食べているものより、美味しい!』と言ってくれたんですよねぇ~」と、北見さんはそんなエピソードを話してくれました。元町観光の際には、本格ピロシキを味わってみては?

まるたま小屋■住所:函館市元町2-3 ■電話:0138・76・3749 ■時間:11:00~18:00(LO) ■休み:火曜・水曜 ■席数:17席(禁煙)
【北海道ウォーカー編集部】
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