ハイボールの次はコレ!「マッコリ」&「ホッピー」にブームの兆し
東京ウォーカー
2009年はサントリー「角瓶」に端を発した「ハイボールブーム」が巻き起こった。2010年、これに追随する勢いでブレイクの兆しを見せる酒が「マッコリ」と「ホッピー」だ。この2つに共通しているのは“低価格”“健康的”、そして“若い世代の需要アップ”の3つ。
マッコリは米を主原料とする、日本で言う“どぶろく”のような酒。過熱殺菌され長期保存ができるもののほか、梱包後も発酵を続ける“生マッコリ”もある。安いものなら750mlで450円くらいからあり、低価格。甘みがありさっぱりした口当たりで飲みやすいうえ、アルコール度数も5〜7%と低めなことから女性にも受け入れやすい。
“健康的”と言われる要因は、酒の発酵を進める“乳酸菌”だ。「生マッコリは、乳酸菌がたっぷり入っているので美容にもいいと、健康志向の方や女性にも人気です」と言うのは、韓国食品通販店KFOODSのウォンさん。同店の2009年のマッコリ販売量は、2008年に比べ1.5倍に伸びたそう。
そしてこの人気を受け、「ナシや黒豆、ブドウなど韓国では日本向けにさまざまなフレーバーのマッコリが作られています」とウォンさん。面白いのは、このブームが韓国に逆輸入されていること。「日本でマッコリがブームだと韓国で報道されていて、今、韓国でもマッコリブームなんです」とか。
また、最近ではマッコリを専門に扱うバーも増加。3年半前に日本初のマッコリバーとしてオープンした「韓国創作料理 マッコリバー てじまぅる新宿店」は、連日25〜60歳と幅広い層の客でにぎわう。「若い女性はフルーツ系、男性には生マッコリが人気」と店長の島津さん。最近は賞味期限の短い生マッコリを作る日本の酒造メーカーが増えていて、同店でも有賀酒造(福島県)の「虎マッコリ」が一番人気だというのも面白い。
一方、ブームの予感があるもう一つの飲料が、東京のご当地飲料「ホッピー」だ。ホッピーは1948(昭和23)年に東京・赤坂で製造が始まった、アルコール度数0.8%のビールテイスト飲料。ビールがまだ高級だった昭和30年代、焼酎割り飲料として大衆に浸透した。居酒屋なら焼酎とセットでも500円前後。よく冷やしたグラスに焼酎を注ぎ、ホッピーで割りながら楽しむ客が多い。
それが近年注目を集めているのは、麦芽とホップを使ってビールと同じ製法で“プリン体ゼロ”ということ。さらに100mlで約10kcalとビールの約1/4のカロリーでヘルシーなことから、健康を気にかけている人の間でも人気なのだ。
また、“おじさんの飲み物”だったイメージにも変化が。「ホームページやトラックに明るく元気なデザインを採用し、2007年から新卒採用を始めて組織自体も次世代に向けて改革が始まりました」とホッピービバレッジ広報の石津さん。ホッピーブランドサイトでもホッピーを使ったカクテルなど、新しくてオシャレな飲み方を提案。これが功を奏し、これまで居酒屋が中心だった取扱店だが「イタリアンや中華の店でも扱っていただけるようになりました」とか。
30歳前後の客が多いという渋谷にあるカフェ「HI.SCORE Kitchen」でも客のリクエストで半年前からホッピーをメニューに追加。「意外に反響が多くて驚いている」とスタッフ。焼酎で割ってホッピーを楽しむ女性客の姿も珍しくないと言い、徐々に女性の愛飲家も増えているようだ。
低価格で体にも優しいマッコリ&ホッピー。2010年にどこまでブレイクするか、注目だ。【東京ウォーカー】
※乳酸菌についての記述が、マッコリ全般にとれる紹介となっていましたが、正しくは「生マッコリは乳酸菌が〜」となります。2/12に修正いたしました
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