「これが…療育…!」登園初日、療育の先生からかけられた言葉に涙。【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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知的障害+自閉スペクトラム症の長女とイヤイヤ期の次女の育児に奮闘しながら、自閉症育児の悲喜こもごもを発信しているにれ( @nire.oekaki )さん。子どもの成長への不安や悩みを赤裸々に描いていて、大きな反響を呼んでいる。

「今日もまゆみは飛び跳ねる~自閉症のわが子とともに~」より

にれさんが新たに描き下ろした漫画とエッセイを加えた電子書籍 「今日もまゆみは飛び跳ねる~自閉症のわが子とともに~」 が発売された。


ウォーカープラスではこの電子書籍の中から特に印象的な漫画を、にれさんのエッセイと共にご紹介。日々思い悩みながらもなんとか前に進むママと、確かに成長していく娘の姿を描く、共感必至エピソードをお届けします。今回は第8回です。

「今日もまゆみは飛び跳ねる~自閉症のわが子とともに~」第8話-P1

「今日もまゆみは飛び跳ねる~自閉症のわが子とともに~」第8話-P2

「今日もまゆみは飛び跳ねる~自閉症のわが子とともに~」第8話-P3

「今日もまゆみは飛び跳ねる~自閉症のわが子とともに~」第8話-P4

「今日もまゆみは飛び跳ねる~自閉症のわが子とともに~」第8話-P5

「今日もまゆみは飛び跳ねる~自閉症のわが子とともに~」第8話-P6


療育について思うこと

まゆみは1歳8ヶ月から療育を始めましたが、これは恵まれたことでした。私の住む自治体では療育を受けるにあたっての条件は特にありませんが、地域によっては3歳になるまで対象外だったり、医師の診断書が必要になったりするという話を耳にします。

また、受けられる支援の内容にも地域差があるといわれています。一概にはいえないものの、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)といった専門職によるリハビリや訓練などは一般に都会の方が選択肢も多く、地方ではそもそも専門職による支援を受けられる事業所が限られています。年齢や居住地に関わらず、適切な支援を受けられる社会であってほしいという願いは誰しも共通のものだと思いますが、施設数や人員確保の面から地域差を解消することが難しいのが現状のようです。

SNSに投稿していると、わが子の障害を受け入れるのに時間がかかった、家庭の事情で通える環境になかったなど、いろんな理由で療育開始が遅くなってしまったと悔やむ保護者さんからのメッセージをいただくことがあります。

私は専門家ではないので有用なアドバイスができるわけではないのですが……そんなふうに後悔されている方には「準備が整ったそのタイミングが自分たちの療育開始のベストタイミングだったと考えてみては」とお返事しています。


子どもの一ヶ月・一年は発達上とても貴重な時間かもしれませんが、幼児のうちは親と子の生活を切り離すのは難しく、親が無理をした状態で取り組んでも続けていくことは困難です。「手をかけてあげたい子」を育てながら一日一日を乗り切ってきただけで満点ですし、今療育につながれているという結果があるならそれはもう素晴らしいことです。それに、もし療育を受けないまま子どもが大きくなってしまったという人がいたとしても、人にはそれぞれ事情があるものですから自分を責めないでほしいと思います。

個人的な感想になりますが、療育は有効であっても万能ではありません。療育は本人や家族の抱える困り感を軽減して生きやすくするためのものであって、知的な遅れや自閉特性を「治療」したり、子どもを世間一般でいわれる「普通」に変えたりするためのものではないからです。発達の面で療育に期待し過ぎると、通い始めてもなかなか変化の見られないわが子の様子に辛くなることがあるかもしれません。

漫画でも描いたように、まゆみと療育に通って一番良かった点は母親である私のメンタルケアの部分でした。家庭ではなかなかさせられない体験ができるのでまゆみにも大きなプラスになったと感じていますが、まずは私がまゆみの特性や対処法についての相談先を得て精神的に落ち着いた結果、まゆみにも好影響があったと確信しています。療育は、あちこちをフラフラした私とまゆみがやっと見つけた居場所でした。

早期療育については議論になることもあるようですが、個人的には受けられるなら受けた方が良いと思います。相談先がある安心感や、やれることをやっているという意識が笑顔を増やし、前を向く力になると思うからです。


「今日もまゆみは飛び跳ねる~自閉症のわが子とともに~」第8話エッセイイラスト

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