旭山動物園の動物たちで夕方から活発に動くのはどんな動物?
北海道ウォーカー
「夜行性」なんて言葉、聞いたことがありますよね? 動物によっては昼ではなく、夕方以降から活発に動くものがいます。野生下とは環境が違うものの、旭山動物園で暮らす動物たちにも「夜行性」「昼行性」という習性は残っていて、昼間元気に動くものから日中まったく動かない動物、実は夕方から元気に動く動物など行動はさまざま。そこで今回は、夕方からのほうが活発になる「夜行性動物(夜に狩りをする動物)」にスポットを当てて紹介していきますね!
しっかり「夜行性」! 見れたら超レアなのはエゾモモンガ

まず紹介しておきましょう。夜行性動物のなかでも、特にレベルが高いのが「エゾモモンガ」。なんと、動物園スタッフの方さえなかなか見られないというその姿。もちろん、写真もありません。日中はほとんど巣に入っていて見ることができませんし、夕方以降でも観察出来たら超ラッキーというこちらの動物、東門から放飼場エリアに降りる「ゆっくりロード」で暮らしていますよ。
夜行性度が高めなのはフクロウ系とホッキョクギツネ

日中はエサも食べず、じっとしているのがフクロウ系。コノハズク、オオコノハズク、アオバズク、キンメフクロウ、エゾフクロウ、ワシミミズク(ここまですべて北海道産動物舎)、シロフクロウ(シロフクロウ舎)、そしてシマフクロウ(シマフクロウ舎)です。

夜に狩りをするエゾフクロウやコノハズクは、獲物が逃げないよう羽音を立てずに飛べるというから、すごいですよねぇ。反面、シマフクロウはバサッ、バサッと羽音が出ます。なんでかというと、シマフクロウのエサは魚だから。水の中にまで音は届かないので羽音もする、というワケなんです。飛ぶ姿を見られるかどうかは分かりませんが、陽が落ち始めたら観察してみてください。

そしてホッキョクギツネ(ホッキョクギツネ舎)。日中は丸まって寝ていることが多いですが、夕方以降、お腹が空いてくるとウロウロ歩いている姿を見られるかもしれませんよ。
夜行性度は「まあまあ」のカピバラやキョン

カピバラやキョンは夜行性ですが、それぞれ一緒に暮らすクモザル(くもざる・かぴばら館)と、シロテテナガザル(てながざる館)は昼行性の動物。昼行性の動物たちは朝にエサを食べているので、キョンも上から落ちてくるテナガザルのエサのおこぼれを食べたり、カピバラも地上におかれた自分のエサを食べたりすることはあるそう。ほかにも、アフリカタテガミヤマアラシ(小獣舎)も日中はエサを食べる程度でじっとしています。夕方以降、そっと開閉式の扉を開けて行動を観察してみるのもいいかも。エゾユキウサギも元気なのは夕方からです。
日中も動くけれど一応夜行性なのは猛獣系やカバ

ライオンは日中寝ていることが多いんですが、ほかの猛獣たち(アムールヒョウ、ユキヒョウなど)はけっこう動いていたりするので、あまり夜行性という印象は受けないかもしれませんね。ほかにも、カバ、レッサーパンダ、アライグマも実は夜行性なので、日中はゆったり過ごしていることが多いそう。

ちなみに、「夜行性」として紹介しなかった動物は「昼行性」になるのですが、中にはどちらにも属さない動物がいるんです。それが、ゴマフアザラシとエゾクロテン。昼も夜も寝るし動くという、ちょっと不思議な感じがしますね。
「いつ行っても寝てるし、動かないんだよなぁ」なんて思ってる方、今回の活発な時間を参考に夕方からの園内散策も楽しんでみてください!

※写真提供:旭川市旭山動物園(一部)
【北海道ウォーカー/出村聖子】
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