昭和にタイムスリップして旭川名物「新子焼き」を食べる店
北海道ウォーカー
札幌から1時間半ほどにある町・旭川。この町にもいろいろなグルメスポットがありますが、その中でも飲食店の少ないちょっと町はずれの、幹線道路にポツンとただずむタイムスリップできるお店を紹介します。居酒屋と謳っていますが、取り揃えのメニューは炭火での焼き物が中心の、御年77歳の店主・笠井功さんが切り盛りしている「居酒屋いさお」です。

時代に取り残されたかのように感じるほど年季の入った建物は、倉庫を改築した店舗で築50年以上。営業時間になると雨の日、冬以外は入り口の引き戸が全開! 新子焼きや焼鳥を焼く匂いが外へと漂い、その匂いにつられて暖簾をくぐるサラリーマンもいます。

こうばしい匂いに誘われて暖簾をくぐると、店内もまた昭和の雰囲気が漂っています。黒光りした一枚板のカウンターが歴史を感じさせます。新子焼きや串を調理する焼き台も新子焼き6個が優に焼ける特注品です。一見わかりませんが、入り口に向かって天井が少し下がっています。築50年以上ということで、これもご愛嬌です。

看板メニューは、旭川で1番大きいと噂される、旭川名物「新子てり焼」1500円です。生で仕入れる道内産若鶏の半身を炭火で25分かけて焼き、仕上げにタレを付け、もう1度焼く照り焼き風。薄皮はパリパリで、身は柔らかくて、しっとり。タレの焦げた芳ばしいさもおいしさのひとつ。継ぎ足し継ぎ足しの正油タレは「かん太郎」の一代目に作り方を伝授されたそうだが、30年以上の時を経て、今や甘さ控えめの「いさお」の味になっています。

生肉を1本1本手刺ししている串ものは1本100円からとリーズナブル。炭火で焼きあげることから、どれも外はカリッと、中はジューシーです。なかでも、臭みがまったくなくしっとりとした「豚レバー串」130円、噛むと肉汁ドバーッの「とん串」180円、プリップリの「ポンポチ串」190円がおすすめです。

77歳でありながら、定期的な休みは設けずにカウンターに立ち続けている功さん。しかも早くから店に出て、仕込みもしているというから驚き。元気の秘訣は、店に出る前に近所の寿司屋で1杯だけひっかけてくる気付け酒なんだとか…。なんとも昭和の大スターを思わせるような仕事ぶりも魅力なんです。
居酒屋いさお ■住所:旭川市3条通15 ■電話:0166・23・9052 ■時間:17:00~23:00(22:30LO) ■休み:不定 ■席数:40席(喫煙可)
【北海道ウォーカー編集部】
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