高橋メアリージュン「学びのモチベーション上がった」SDGsイベントで高校生と交流

東京ウォーカー(全国版)

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2024年5月27日、都内にて、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(以下、生活クラブ)の食料自給率向上を目指す取り組み「国内自給 まかない亭」の出前授業が実施され、モデル・俳優の高橋メアリージュンさんが特別講師として出席。東京家政学院中学校・高等学校の「SDGsプログラム」キックオフイベントとして、約80人の高校1年生と交流した。

社会人向けの農業学校で学び、田植えなどもしているという高橋メアリージュンさん


国産素材中心の安心食材や生活用品を届けている生協「生活クラブ」は、日本の食料自給率(カロリーベース)がわずか38%であり、国内で消費される食品の多くを輸入に頼っている(令和4年度:農林水産省調べ)という事実を受け、「より多くの人たちが日本の食料自給率について考え、共感(自分ごと化)できる機会を創出したい」と、「国内自給 まかない亭」プロジェクトを実施。

5月27日に公開した特設サイトでは、なかなかイメージしづらい「国内の自給率」を、CGを使ったわかりやすいビジュアルで紹介。サイト内のWeb動画もユニークなものとなっており、日本の食料自給率を反映して作った不完全な状態の餃子定食やオムライス、そしてそれらを見て驚く人々の姿をコミカルに映し出している。

Web動画「国内自給 まかない亭」の公開と同時に、特設サイトもオープン

「国内自給 まかない亭」をリアルに体験したファミリーを映した動画


イベントでは、この動画に出てきた“不完全な状態のメニュー”のサンプルが登場。高橋さんも、あまり卵が使われていないオムライスを見て「ビックリしました!卵は国産が多いと思っていたのに、ほぼチキンライスになっていますね」と驚いた様子だった。

【写真】日本の食料自給率を反映して作った不完全な状態のオムライス

日本の食料自給率を反映して作った不完全な状態の寿司


東京家政学院中学・高校では、実践的なSDGsプログラムに取り組んでいることが紹介されたが、「私が高校1年のときはSDGsという言葉もなく、こんなこと考えたこともなかったですし、こうしたことを学ばせていただいたのも30歳くらいから」と振り返り、「今からこうしてSDGsに取り組んでいけるのはうらやましい。日本のより良い未来を作っていってくれるんだな、ということで期待しています!」と笑顔を見せた。

クイズも実施。1問目の答えは「38%」

2問目の答えは「〇」

3問目の答えも「〇」

ちょっぴり不安!?恐る恐る手を上げていた学生たち


高校生と交流し「学びのモチベーションが上がりました!」

「畑に行くと自然のエネルギーをもらえる」と話していた高橋メアリージュン


イベント終了後にインタビューを実施。高橋メアリージュンさんに話を聞いた。

ーー今回、イベントに起用されたことや、イベントに参加してみた感想を教えてください。

【高橋メアリージュン】イベントに呼んでいただけたというのは、すごく光栄で、すごくうれしいです!SDGsといっても、私は生活に取り入れているだけで、活動というほど大それたことをしていないので…。むしろ、学生のみなさんのほうが詳しいこともあるはずなんですが、そこに講師として呼んでいただけたということで。さらに学びのモチベーションが上がりました!

【高橋メアリージュン】(イベントで実施されたクイズコーナーや、質疑応答タイムでの様子を見ていたら)本当にみなさん、意識が高くて、もう楽しみですよね。今の時点からSDGsに対するこの学びができて、意識があって。彼女たちをきっかけに、日本が良い方向に変わっていくんじゃないかなと期待しています!

――イベントでもテーマになったオーガニックやSDGsに関してなのですが、ご自身の食にまつわるこだわりがあれば教えてください。

【高橋メアリージュン】はい。私は基本的にオーガニックを選ぶようにしています。あとは生産者さんの顔が見える食品を選ぶようにしています。販売されている生産者さんのオンラインショップなどで購入したりしています。

――そうなんですね。ほかに、SDGsの分野で食のことだけでなく、世界のニュースで気になっていることはありますか?

【高橋メアリージュン】4月にバングラディッシュに行きまして、そこで飢餓問題に触れて。子どもたちが安定した環境でご飯を食べられるようになるといいな、そういう社会にはなってほしいなと思いました。そして、そのための行動に理由はいらないなと思いました。

【高橋メアリージュン】日本でも、まだ食べられるのに廃棄されるという食品ロス問題が気になっています。たくさん生産して、たくさん廃棄して、でも実際にご飯を食べられていない人もいるというアンバランスさが不思議。私たちが利用させてもらっている便利さの裏に実は他の国のゴミ山、奴隷のような労働環境があったり、国は違っても繋がっていたりする。結局は、日本だけの問題ではないんだなと思います。

――身近なところで食品ロスを防ぐアイデアなどはあるでしょうか?

【高橋メアリージュン】やはり、まずは出かける前、買い物に行く前に冷蔵庫のなかを把握しておくということですね。今は冷凍という技術もあるので。食材が余りそうだなと思ったら早めに冷凍するなど、工夫できることはたくさんあるのではないかなと思います。私は、バナナは早めに冷凍して、おいしくスムージーにしていただいたりしています。あとは、ショウガやレモンも冷凍しています!

生活クラブ生活協同組合理事の福住洋美さんにインタビュー

イベントに出席した生活クラブ連合会理事の福住洋美さん(写真中央)


続いて、高橋さんとともにイベントに出席し、日本の自給率などについて詳しく解説した生活クラブ生活協同組合理事の福住洋美さんにも話を聞いた。

――「国内自給 まかない亭」出前授業のイベントを実施していかがでしたか?

【福住洋美】みなさん、真面目に参加してくれて、クイズも全問正解の方がいたりして、しっかり話を聞いていただけていたので想定以上に良かったです。今日参加してくれた人たちはまだ高校生ですが、いち消費者として「自分たちでできることはなにか?」ということを考え始めているのだと実感しました。すごく意識が高くて、立派だと思います。

【福住洋美】環境なくして社会は成り立たず、社会なくして経済の発展はないという、SDGsの考え方を図式化した「ウェディングケーキモデル」というものがありますが、どうしても経済優先になりがちな世の中。でも、かっこつけるわけではなく、本当にみなさんに「どうやって自然と共生していくか」とか「環境は大事なんだ」ということを一緒に考えていただきたい。今日参加してくれた高校生たちも、学校を離れても、そういったことを考えていってほしいと思います。

――今後「生活クラブ」では、なにか新しい展開も考えられているでしょうか?

【福住洋美】生産者の話を聞いたり、第一次産業を守っていくという取り組みにも力を入れていきたいですし、営利を第一の目的とする事業体ではない生協は、組合員みんなが“出資・利用・運営”することによって成り立っているので、今後も参加してくれる組合員を増やしていきたいと考えています。もっと情報を発信して、みなさんに知っていただきたいと思っています。

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