小池百合子都知事、“おもてなしの心”は「昔もこれからも変わらない」
東京ウォーカー
2020年のオリンピック開催を控え、世界中から注目されている「東京」。その街のトップとして活躍する小池百合子都知事に、世界に誇れる「東京」の魅力を教えてもらった。

スタジオに並べられた、数々のふろしき包みを目にしたとたん、思わず顔をほころばせた小池百合子東京都知事。それらを手に取って眺めては、うれしそうな表情を浮かべる。
それもそのはず、小池都知事は書籍「ふろしきのココロ」(小学館)を出版するほど、ふろしきに精通している。自宅にはなんと200枚以上のふろしきがあるのだそう。
ふろしきは日本ならではの文化だ。手土産を持参する際、さっと包むだけで粋な大人を演出できる。
「ふろしきはエコで、それにアートとしても楽しめますし、昔からとても好きなんです。一枚のふろしきで、どんなものでも包めてしまう。まさに“フロシキブル”なアイテムなのです。
2016年7月にフランスでプラスチック製レジ袋が禁止になりましたよね。だから、フランスでもふろしきを広めて、日本の文化をより知ってもらえればなと考えています」

大切な人への手土産をふろしきに包み、丁寧にお持ちする。あるいは受け取った側も、もらった贈り物をふろしきに包んで持ち帰る。
そこに共通するのは、相手を思いやる気持ちだ。そういった日本人の“おもてなしの心”について、小池都知事は「昔から変わらないもの」だと言う。
「私は東京に40年以上住んでいますが、どんな時も地域の方々が微に入り細に入りお世話をしてくださってきました。都知事に立候補した時も、みなさんすぐに打ち解けてくださり、一生懸命応援してくださった。誰に対しても親切でありたい、そんな思いやりのある姿勢は、日本で過ごしていると当たり前のように感じるかもしれませんが、感謝しなければいけないことです。
特に東京は昔から住む江戸っ子気質の人や、地方から出てきた人たちが混ざり合っている“るつぼ”のような街。その場所で“おもてなしの心”が息づいているというのは素晴らしいことですし、それが東京の魅力だと思います」
くしくも2020年のオリンピック・パラリンピック招致の際に、「おもてなし」という言葉が世界中に広まった。今、世界から「東京」は熱いまなざしを集めている。オリンピック開催まで、あと3年。東京を世界へ、小池都知事はどのようにアピールしようと考えているのだろうか?
「1964年に開催された東京オリンピック・パラリンピックに比べて、東京がいかに成熟したかを見せるのがポイントだと思っています。昔に比べて著しい進化をとげたのは地下。これからは地上だけではなく、地下の技術も“東京のすごいところ”として打ち出していきたいです」
見えるところだけではなく、見えないところにも力を注ぐ。これもまた、“おもてなしの心”に通ずる。【東京ウォーカー/構成=薮内加奈/取材・文=五十嵐 大】
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