【福岡観光ガイド】“筑前の小京都”で四季の風景とともに歴史散策 「秋月城跡」

2017年12月4日 09:00更新

九州ウォーカー

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“筑前の小京都”と称される朝倉市・秋月にあった「秋月城」の面影を残す「秋月城跡」(朝倉市秋月野鳥)。筑前福岡藩初代藩主で黒田長政公の三男・長興公が秋月氏の館跡を利用して築いた平城で、1624(寛永元)年より福岡藩の支藩・秋月藩の藩庁が置かれた場所だ。

江戸時代後期に建てられたとされる「長屋門」。奥御殿へと至る門であり、唯一城内の原位置に残っている


筑前地方を治めた歴史を知る、貴重な建造物が点在


前面に堀・石垣・櫓(やぐら)を設け、背後にそびえる山で堅守を貫いた名城としても知られていた。黒田氏12代にわたり、明治期まで同地を治めたが廃城令により解体。現在は堀や石垣、裏門だった「長屋門」、旧大手門の「黒門」が現存し、当時の城のようすを垣間見ることができる。

秋月のシンボル・黒門。元々、秋月氏の古処山城の搦手門であったものを秋月城の大手門とし、現在は移築。垂裕(すいよう)神社の神門となっている


城があったことを現代へと伝える堀。城への入口は正面2ヶ所しか設けていなかったとされる


なかでも江戸期の建築様式を色濃く残す「黒門」と「長屋門」は、秋月のシンボルともいえる建造物。福岡県の有形文化財に指定されるなど、歴史的観点から見ても非常に価値が高い建物だ。

坂道の石段は士族の老若男女が総出で造ったことから、参道の石段は「士族坂(しぞくざか)」と呼ばれることも


歴史的建造物や四季の風景が来場者を魅了


そんな城下町風情にあふれる秋月は、福岡県内有数の桜の名所としても有名。城前に整備された「杉の馬場」には約500mにわたり、約200本の桜並木が続き、開花シーズンは多くの人でにぎわう。また、木々の葉が赤や黄に色づく秋もいい。重厚な雰囲気の黒門と紅葉が織りなす情緒ある様は多くの写真愛好家たちを魅了するほど。

黒門から奥へ進んでいくと立っている石碑。この地に「秋月城」があったことを示している


四季折々で美しい風景に出合える秋月を巡り、かつて筑前地方を治めた城の姿に思いを馳せてみてほしい。

[秋月城跡]福岡県朝倉市秋月野鳥 / 0946-24-6758(あさくら観光協会) / 終日開放 / 無休

【九州ウォーカー編集部/取材・文=諌山 力】

諌山 力

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