【福岡観光ガイド】久留米の歴代藩主が眠る神社が鎮座。険要の地に広がる「久留米城跡」
九州ウォーカー
約250年にわたり、久留米藩を治めた有馬氏の居城跡「久留米城跡」(久留米市篠山町)。今も残る見事な石垣や濠(ほり)や、本丸跡が往時の姿を偲ばせる。城の北西を流れる筑後川を天然の堀に活用した険要の地にあった城として有名で、今日でもその地勢は一目瞭然だ。

筑後川沿いの小山に息づく久留米藩の歴史
廃藩置県後、廃城となり大半の建造物は解体されたが、1877(明治10)年、本丸跡地に「篠山神社」が建立。久留米初代藩主の有馬豊氏、7代藩主の頼徸、10代藩主の頼永、11代藩主・頼咸、14代当主・頼寧が御祭神として祀られていることからも、久留米城と深い縁がある神社だということがよく分かる。


現在、境内には「月見櫓跡」(つきみやぐらあと)、「巽櫓跡」(たつみやぐらあと)、本丸跡などの場所を示す案内板が設置されている。東西約96.4m、南北約156.4mと伝えられ、城の規模をイメージしやすい。また、強固な雰囲気を醸す石垣の上にはソメイヨシノやヤマザクラが植栽され、毎年3月下旬〜4月上旬にピンク色の花々が石垣を彩る様は風情があると評判。



敷地内に有馬家の資料などを展示する「有馬記念館」があるので、有馬家や久留米城の歴史を学んだあとに城跡を散策するのもオススメだ。
[久留米城跡]福岡県久留米市篠山町444 / 0942-31-1717(久留米観光コンベンション国際交流協会) / 終日開放
【九州ウォーカー編集部/取材・文・撮影=諫山 力】
諫山 力
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