<福岡観光ガイド>有名人が多数出演!現役バリバリの芝居小屋「嘉穂劇場」

2018年4月13日 17:00更新

九州ウォーカー 諌山力

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1931(昭和6)年に開業した「嘉穂(かほ)劇場」(福岡県飯塚市)。江戸享保期に全蓋式の劇場が許可されて以来、変遷を重ねながらも引き継がれてきた芝居小屋の様式を今に残す。1階の枡席や、その客席を挟んで配された2本の花道など、造りだけ見てもその歴史的価値は一目瞭然だ。

風格がただよう外観。正面から見ると、そこまで大きな劇場とは思えないが、中に入ると、その印象は一変!

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昭和期の芸能史を語る上で欠かせない貴重な資料がズラリ

大掛かりな歌舞伎の上演が可能なほど奥行きのある廻り舞台、人力で演者を舞台に上げる迫り(せり)など、舞台上にも注目すべきポイントが多い。

奈落にも下りることができる。ほとんどが木製で、廻り舞台の動力もすべて人力によるもの

資料展示室に貼られた、歴代公演のチケットにはそうそうたる歌手、役者の名前と写真が!昭和期にどれだけ主要な多目的ホールだったかを後世に伝える貴重な資料だ

建物だけに"造り"に注目が集まるが、この芝居小屋の価値を高めているのが、開業以来、"現役の芝居小屋"として存続しているという点。かつて、鉱業や商業で栄えた町には町民の娯楽施設として芝居小屋があるのは当たり前だったが、炭鉱の閉山など時代の流れとともにその役割を終え、解体されるものがほとんどであった。また、解体されずとも、歴史を伝える建物として残されるだけの施設となる例が多いことから、非常に希少な建物といえる。

【写真を見る】今でも劇場として活躍していることをうかがわせる看板やポスター。普通のポスターでも「嘉穂劇場」に貼られると、どこか情緒をまとう

そんななか、「嘉穂劇場」は85年以上に渡り、多目的ホールとして活躍。それゆえ、開業から今日までに行われた歌舞伎やコンサート、格闘技の試合などのチケット、ポスター、小道具といった貴重な資料が現存している。それらを展示し、一般客が見学できるようになっているのも、この劇場の魅力の1つだ。

2階客席。舞台が見えやすいように床にも勾配をつけている点にも職人の意匠を感じる

枡席は元々1枡6人掛けだが、用途によって2人、4人など使い分けられている。1階に700人、2階に500人、計1200人を収容可能

館内には昭和期の著名な歌手、役者、落語家など、日本の芸能史を語るうえで欠かせない有名人の足跡が多数。展示を通して、「えっ!この人が来たの!?」と驚くこと請け合いだ。入館料は中学生以上300円、小学生100円。

[嘉穂劇場] 福岡県飯塚市飯塚5-23 / 0948-22-0266 / 9:00〜17:00 / 水曜休み※公演開催日休み

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