<福岡観光ガイド>海外へと向かう人々が胸踊らせたロマンある建物「旧大阪商船」

九州ウォーカー

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1917(大正6)年に建てられた「大阪商船門司支店」を修復し、現在は国の有形文化財に登録されている「旧大阪商船」(北九州市門司区)。建物は、大阪で活躍した建築家・河合幾次氏が設計。レンガのように見えるオレンジ色の外壁は、よく見るとタイル張りで、白い帯状の石のファサードが、より一層レトロな雰囲気を醸し出している。

門司港レトロ地区で訪れるべき建物の1つ


"客船ターミナル"として、世界各国へ船を送った歴史


ビルが建てられた当時、台湾や中国、インド、ヨーロッパなどへ、多い時で1か月間に60隻もの客船が出航していた門司港で、「大阪商船ビル」はその拠点の一つとして活躍していた。現在は道路になっているが、当時ビルの目の前は岸壁になっており、2階からボーディングブリッジをかけて、船へと乗り込んでいたそう。

【写真を見る】どの角度から見てもシンボリックな塔屋部分。当時のまま階段はあるが、今は安全面の点から立ち入りは不可


エントランス部分。元々、客船のターミナルだったことをイメージさせる


客船ターミナルだった歴史を、現代に色濃く残すのが八角形の塔屋。元々、塔の最上階には見張り番が常駐し、灯台のような役目を持っていたというエピソードを聞くと、シンボリックな塔屋にも意味があることを納得させられる。

ギャラリー&ショップを設置し、観光スポットとして活躍


ビルは現在、1階を観光客に一般開放。北九州市出身のイラストレーター・わたせせいぞう氏の作品を展示する「わたせせいぞうギャラリー」と地元の作家が手がけたアイテムを販売するショップ「門司港デザインハウス」があり、連日多くの人々でにぎわっている。また、通常は一般開放されていない2階の貸しホールでは、定期的に催しが行われている。

1階にある「わたせせいぞうギャラリー」


洋服、アクセサリー、イラストなど多彩な作品を展示販売する、1階「門司港デザインハウス」


同施設が建つのは「旧門司三井倶楽部」のすぐ隣り、「プレミアホテル門司港」の目の前と門司のメインスポットエリアで、アクセスもいい。歴史を肌で感じられるだけでなく、おみやげもバッチリな「旧大阪商船」に立ち寄れば、門司観光がもっと楽しくなるはず!

門司港レトロ地区の観光には外せないスポット。建物の歴史を知った上で見学すると、また一味違う思いに浸れるはず


[旧大阪商船] 福岡県北九州市門司区港町7-18 / 093-321-4151(門司港レトロ総合インフォメーション) / 9:00~17:00 / 無休

諌山力

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