外も中もコケづくし!とことんコケを楽しめる「おいらせコケバス」が星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルで運行中
東京ウォーカー(全国版)
奥入瀬渓流沿いに建つ唯一のリゾートホテル「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」では、2024年8月10日~11月27日(水)の期間限定でコケを楽しめる「おいらせコケバス」を運行中。隅々までコケを再現したバスをなぜ運行することになったのか?担当者に話を聞いてみた。
――なぜコケをコンセプトにしているのですか?
当ホテルの目の前を流れる奥入瀬渓流には、約300種類以上のコケが生息しており、2013年には「日本の貴重なコケの森」に選定されました。 当ホテルは、コケを奥入瀬渓流の観光資源と位置づけ、2013年からさまざまな「コケ」コンテンツを提供してきました。 2023年はこうしたコンテンツを開始して10周年の節目であり、2023年から1年間実施した当ホテルのコケコンテンツ10周年を祝う企画のひとつが、おいらせコケバスです。
――おいらせコケバスというアイデアはどのように生まれたのですか?
当ホテルの客室数は187室、最大宿泊人数は400名以上。「少しでも多くのお客様にコケを楽しんでいただきたい」という想いから、おいらせコケバスは生まれました。「苔さんぽ」は定員6名、当ホテルのネイチャーガイドスタッフ「渓流コンシェルジュ」が400名を連れて奥入瀬渓流を案内することは不可能です。しかし、1日あたり170名が利用する宿泊者限定の「シャトルバス」を利用することで多くの方にコケを楽しんでもらうことが可能になりました。奥入瀬渓流を徒歩で散策するには約5時間かかるため、お客様に快適に散策していただくために1日7便、予約不要でシャトルバスを運行しています。バスだけでなく、降りた先の奥入瀬渓流で本物のコケを楽しむことができます。
――おいらせコケバスのイチオシポイントを教えてください。
こだわりはバスの内装です。 渓流コンシェルジュがデザインのディレクションを行い、さまざまなコケをデザインに取り入れました。特に胞子を飛ばすための「胞子体」という器官のデザインが目玉となっています。奥入瀬渓流に生息するコケに限定してバス車内のデザインを行ったため、バスを降りて渓流散策をするときに、車内にデザインされたコケを探してみるという二重の楽しみを味わえます。
――8月10日「コケの日」に行われた初運行の反響はいかがでしたか?
地元の中学生とその保護者、ならびに奥入瀬渓流でコケを扱う事業者様に乗車いただきましたが、予想以上に反響が大きく、「まるでコケの世界に入り込んだみたい」というコメントをいただきました。 毎日コケを扱う事業様からもコケの表現にこだわった内装をお褒めいただき、 大変うれしく思っております。
――星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルの特色や魅力を教えてください。
当ホテルは、国立公園内を流れる奥入瀬渓流沿いに建つ唯一のリゾートホテルです。 渓流を望むレストランや、温泉、客室などを設え、自然の美しさを感じられる滞在を提供しています。 また、当館では四季ごとのアクティビティを実施しており、一年を通して国立公園の自然を満喫できます。周辺の自然を知り尽くした渓流コンシェルジュが、新緑、紅葉、雪景色など、その時期に一番美しい景色を案内します。
――読者へのメッセージをお願いします。
緑豊かな奥入瀬渓流の景色を語るうえで、コケの存在は欠かせないものです。当ホテルには、渓流コンシェルジュとともにコケの世界を覗き込むアクティビティ「苔さんぽ」や、コケづくしの宿泊プラン「おいらせ苔旅」など、さまざまなコンテンツをご用意しています。ユニークなコンテンツを通して、ぜひ奥入瀬渓流の自然の奥深さを、多くのお客様に楽しんでいただければ幸いです。
バスの外も中も楽しめる、唯一無二のコケづくし体験ができるのは今だけ!都会の喧騒を離れて、自然豊かな奥入瀬渓流で身も心も癒やされてみてはいかがだろうか?
文=岸遥南
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