村上虹郎、10代最後の制服で演じた青春ラブストーリー
関西ウォーカー
高校生の男女が織り成すひと夏の青春と純愛を描く同名小説を映画化した「二度めの夏、二度と会えない君」。バンド仲間で病を患う燐(りん)が亡くなる直前に、自分の思いを告白したことを後悔する智(とも)が、ひょんなことから半年前にタイムリープし、過去をやり直そうとする。主人公の智を演じる若手俳優・村上虹郎に本作の魅力を聞いた。
―タイムリープや青春、音楽、恋愛などさまざまな要素が詰まった作品ですが、本作のオファーをもらったときのお気持ちはいかがでしたか?
「10代最後の制服でバンドを組んでギターを弾くという貴重な役をいただけてうれしかったです。でも脚本からは音楽が聞こえてこないので、初めは想像をふくらませながら読んでいました」
―燐への最後の一言を後悔して2度目の夏をやり直すわけですが、智の複雑に揺れる心情をどのように捉えて演じられましたか?
「“好きな人が死んでしまう”って、計り知れないものがあると思うんです。役として生きていましたが、想像もするし、悲しくもなりました。僕だったらどうするんだろう?と考えることもありましたね」
―ヒロイン・燐役を演じる、バンド・たんこぶちんのボーカルの吉田円佳さんとは今回ご一緒してみていかがでしたか?
「円佳さんは、初めての演技で緊張していたそうです。僕は今まであまりガールズバンドを聞く機会がなかったので、たんこぶちんも最初は知らなくて。でも今回の共演をきっかけに聞いて、円佳さんは人に届く声をしているなと思いました」
―智を演じるにあたりギターはどのくらい練習されたのでしょうか?
「僕は趣味でギターを弾いていたので、みんなと音を合わせたのは2,3回です。ただ六郎役(ベース)の山田くんと、姫子役(ドラム)の金城さんは未経験だったので、3か月くらい練習していました。僕自身、バンドは組んだことがなかったので、1人とみんなで演奏するのとでは全く違うんだなと。楽しかったです。劇中も吹き替えなしで、実際に僕らが弾いています」
―2人のもどかしくもあり、ピュアな恋愛が描かれている作品ですが、村上さんの中で特に印象に残っているシーンは?
「屋上で燐のために校歌を下手に歌うシーンです。言葉では伝えられない思いを一生懸命伝えようとする智の不器用さが現れていると思います。僕も智たちに似て、不器用なところがあるので親近感を持って演じることができました」
―キャンペーンで各地を回られることも多いと思いますが、関西にまつわる思い出などはありますか?
「新神戸駅から徒歩数分のところに4つの滝(総称:布引の滝)があってびっくりしました。本当に駅の真裏にあって、コケの生えた壁に名前や文字が削って書かれていて、おもしろかったですね。自然が好きなので、滝以外にもいろいろ見に行ってみたいです」
―最後に本作の見どころをお教えください。
「過去を後悔する智は、燐と音楽に心動かされ、少しずつ救われていきます。それぞれ悩みや葛藤を抱えながら過ごす彼らが、バンドで奏でる音をぜひ劇場で聴いて、見て楽しんでいただきたいです」
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