ゼロ系炭酸飲料が“ニア・ゼロ”と“プラスワン”に二極化

東京ウォーカー(全国版)

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2年連続で飲料市場がマイナスとなっている中、近年伸長を続けるのが炭酸飲料。コーラ系飲料に端を発したゼロ系炭酸飲料ブームで、2009年には「カルピスソーダ」や「三ツ矢サイダー」「CCレモン」などロングセラー商品からもカロリーゼロや糖質ゼロをうたったアイテムが登場した。そんな中、今年はこの“ゼロ系”が、付加価値をつけた“プラスワン”商品と、カロリー以外もゼロを目指した“ニア・ゼロ”商品に二極化している。

2006年に誕生したサントリーの「ペプシネックス」、2007年に誕生した日本コカ・コーラの「コカ・コーラ ゼロ」。ゼロ系炭酸飲料ブームの火付け役となった両商品が今年、どちらも糖分やカロリーだけでない新たな“ゼロ”を目指し、立て続けにリニューアルする。先陣をきるのは、「コカ・コーラ ゼロ」だ。

“糖分ゼロ”として誕生した「コカ・コーラ ゼロ」は、昨年2月に“保存料もゼロ”にしてリニューアル。それから1年がたち、今度はさらに“合成香料ゼロ”となって2月1日に発売となった。「発売以来、市場で成長を続けている商品です。“もっとゼロ(MORE ZERO)”をコンセプトに“ゼロ”という最大の特徴を進化させました」と同社広報。

そして“ゼロカロリー”の「ペプシネックス」は3月2日(火)にリニューアルをし、“保存料もゼロ”となる。「安心・安全を求めるお客さまが多い中で、保存料を使用しなくてもいい味わいを実現することができ、“保存料不使用”になりました」と同社広報。このリニューアルでは、炭酸ガスの“バリア性”が従来商品より約1.3倍高い新容器“ハイブリッドボトル”を採用。より炭酸の刺激が楽しめるようになり、ゼロだけでなくおいしさを追求することも忘れていない。

いずれも飲料に含まれる余分な成分をそぎ落として既存商品をさらにゼロに近付ける、いわば“ニア・ゼロ”のリニューアル。コーラ系飲料の健康的な飲料としての生まれ変わりを狙っているようだ。

一方、“プラスワン”ゼロ系炭酸飲料としてこの春登場するのが、アサヒ飲料の「アサヒ 超ファイバーゼロカロリーPET500ml」(147円)とキリンビバレッジの「キリン 大人のキリンレモン」(147円)だ。どちらもカロリーゼロに加え、健康的な成分を“プラス”しているのが特徴だ。

「キリン 大人のキリンレモン」は、1928年から販売を続ける「キリンレモン」の新商品として4月6日(火)に発売する。シジミに多く含まれるアミノ酸の一種「回復系アミノ酸オルニチン(※)」を配合。「今年4月に、グループ企業も含め、同成分を使用したさまざまな分野のアイテムを発売します。その一つとして、カロリーゼロ・糖類ゼロに“健康価値”を兼ね備えた、この健康炭酸飲料を発売します」と同社広報。

そして2月16日(火)に登場する「アサヒ 超ファイバーゼロカロリーPET500ml」(147円)は、名前のとおり食物繊維7500mgが摂れることがウリのゼロ系炭酸飲料。同社は缶コーヒーのほかゼロ系飲料に注力する中、昨年5月にカロリー・糖質・保存料ゼロの「三ツ矢サイダー オールゼロ」を発売。昨年の販売目標を450万箱から2か月で550万箱に上方修正するほどのヒット商品になった。これらゼロ系飲料に注力する中で、人気の炭酸飲料に“健康系”新商品の導入となった。

いずれも“カロリーゼロ”なだけでなく、そこに健康要素をプラスし、他社と差別化したい考えだ。特にダイエット中の人などが避けがちだった炭酸飲料がカロリーゼロになっただけでなく、機能性が加わったことで、ユーザーの広がりに期待が持てる。

さらなるゼロを目指して既存商品に磨きをかけるコーラ系のゼロ系炭酸飲料と、機能性を兼ね備えたゼロ系炭酸飲料。炭酸飲料=不健康なイメージはもはやひと昔前。2010年はニア・ゼロVSプラスワンが飲料市場をにぎわせそうだ。【東京ウォーカー】

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