有村架純「大阪はホームって感じがする」 「ナラタージュ」大ヒット御礼舞台挨拶

関西ウォーカー

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2006年版「この恋愛小説がすごい!」の1位に輝いた島本理生の小説「ナラタージュ」を「世界の中心で、愛をさけぶ」など、数々のヒット作を手掛けた行定勲監督が、主演に松本潤(嵐)、有村架純、坂口健太郎を迎え、同名タイトルで映画化。10月7日(土)より公開している。

10月8日(日)大阪・TOHOシネマズ梅田にて、大ヒット御礼舞台挨拶付上映会が開催され、上映後に有村架純、坂口健太郎、メガホンを取った行定勲監督が登壇した。

3人が姿を現すと、上映後の静まり返った空気から一変、大きな拍手と歓声が巻き起こった。

まず有村が「今日は地元の関西・大阪で舞台挨拶ができて、すごく嬉しいです」と第一声。続けて坂口が、「おおきに」と言うと更に歓声は大きくなり、「監督からの演出で、僕は関西弁をということでやっています。温かい声援をいただいて、ほんまに嬉しいなと思います」と正しい関西弁アクセントで挨拶。そしてその流れを受けて行定監督も「おおきに」と、本作を選び、劇場へと足を運んだ観客へ感謝の意を表した。更に「本当に素晴らしい俳優たちの演技があって、この映画が成り立っていると思います」と俳優陣を褒めたたえた。

ヒロイン・工藤泉を演じてみて有村は「しんどいし、苦しかった」と本音を吐露。しかし、今思えばすごく愛おしい時間であったと、撮影当時を振り返った。

泉を想う大学生・小野怜二を演じた坂口は、初めに台本を読んだ時は小野に対し、怖いとか、冷たいという印象を持ったと明かすも、「小野君は一生懸命、泉を愛するじゃないですか。僕もそうだし、普通ここでストップをかける感情が、もう一段階出ちゃう男の子なんです」と分析。台本を繰り返し読んでいく内に、救いたくなるような印象へと変わったという。

有村と坂口、2人について行定監督は「坂口はのびのびとやる人、掴みどころがないんだけど、非常に可能性とポテンシャルが高い人だなと。架純ちゃんは完全に信頼度の高い芝居なんです。すごく芯が強い。本人の芯も相当強いんだと思う」と言い、有村に「頑固でしょ?」と問うと、有村自身もあっさり認めた。続けて監督は「こんな可愛い顔して頑固。これは日本映画史の真ん中にいる人だと思う」と絶賛。有村の持つ清純さを汚したいと思い、本質的には頑固で、芯が強い部分が泉の役に当てはまると思ったと明かした。

役作りについて監督は「坂口の役はどんなにでもできる可能性があったから、あんまり言わないようにしようと思った。すごく面白いものが出てくるので」と、ほとんどリクエストをしなかったと言及。バイクのシーンでヘルメットを被る際、坂口の頭の左側が出ているため、深く被れなかったことを暴露し、「歪みとか、芯が強いとか、非常に映画の演出家としては活かしたいなと思っちゃう」と、それぞれの特徴を活かし、それを役に落とし込んでいったことを明らかにした。

更に監督は、有村が松本を見る目線が、男をさげすんだようなものだったと明かし、当時有村に対し、「ブサイク」と言ったという。それを受けて有村は、「褒め言葉として嬉しかった」と笑顔を浮かべ、まんざらでもなさそうな様子で語った。

大阪の印象について坂口は「大阪の方々は迎え入れてくれる感じがあるし、すごく楽しい時間を一緒に共有させてくれるような印象があります」と述べた。

兵庫県出身の有村は、「なんかホームって感じがする」と言い、「関西弁でしゃべろうと思ったら、いくらでもしゃべれるんですけど…」と突然関西弁で話し始め、拍手が巻き起こった。更に「なんか周りの方が関西弁じゃないとやっぱり出ないんですよ、普通に」と言うと、坂口が間髪入れず「そやな」と相槌。観客から歓声が沸くと、坂口は上手くいったと言わんばかりの満面の笑みを浮かべて見せた。続けて有村は、「東京でお仕事していて、こうやって標準語になってしまうのが、東京に染まっちゃったのかなってちょっと寂しくなっちゃいます」とあまり関西弁を使う機会がないことに、残念そうな表情を浮かべた。

最後に有村は、「すごく楽しかったです。今後この映画が沢山の人に広まって、届いていくことを祈っています」と挨拶。続けて坂口は「この作品は、人間誰しも持っている愛の綺麗な部分ももちろんあるけれど、苦しみだったり、悲しさだったり、濃い部分が根底にあり、どす黒いところもちゃんと描いた作品だと思っています」と内容に触れ、続けて「賛否両論あって嬉しい作品だと思うし、一つ一つ観た方で受け取るものがガラッと変わる作品だと思うので、みんなで話をしていただけると嬉しいです」と述べた。そして行定監督は、本作を10年以上の歳月を掛けて企画していたことを明かし、「松本君はじめ、架純ちゃん、坂口君、この3人が揃わなかったら、こういう映画にならなかったなと、10年掛けて良かったなと思える作品になりました」と非常に納得のいく出来栄えであることを述べ、「色々な想いがあると思うんですけど、それぞれ違って良いし、盛り上がってもらって、また別の角度で人の言うことを聞いて、『あぁ、なるほど!』と思ったりしながら、またしばらくして観ていただいたりしていただけると、この映画が大ヒットするということになります。是非とも口コミで広げていただければなと思います」と締めくくり、舞台挨拶は終了した。

【関西ウォーカー編集部/ライター南 華凛】

南 華凛

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