20世紀の巨匠ピエール・ジャンヌレの家具展覧会が青山で

東京ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

世界中の貴重なヴィンテージやデザイナーズ家具、アート作品などを取り扱う日本発のデザインギャラリー「Object d’ art(オブジェ デ アート)」で、11月17日(金)から26日(日)までの間、建築家ピエール・ジャンヌレの代名詞チャンディーガルシリーズの椅子と机を一堂に会した展覧会兼販売会が開催される。

ピエール・ジャンヌレの名作家具チャンディーガルシリーズの展覧会が開催される。


ピエール・ジャンヌレは、建築界の巨匠ル・コルビジェの従兄弟で、事務所をともに立ち上げ、協働したコルビジェの重要なパートナーとして知られている。彼は、1950年代初頭、コルビジェとともにインド北部・パンジャム地方の新都市(チャンディーガル)計画に参加し、途中コルビジェがプロジェクトを離脱した後もチーフアーキテクトとして、チャンディーガルの都市空間から建築物、家具までを総合的にデザインすることに挑み、それを実現させた。今回展示するのは、ジャンヌレがその都市計画で生み出した家具シリーズだ。

【写真を見る】ピエール・ジャンヌレの名作。洗練された近代的なデザイン性とインドの工芸的アプローチの融合が特徴だ。


洗練された近代的なデザイン性とインドの工芸的アプローチの融合から、デザイン史において高く評価されている名シリーズで、この制作においてジャンヌレは、チーク材やラタン(藤)など地元にある素材、シンプルな設計、製造方法を取り入れ、当時工業化が進んでいなかった現地の工房職人たちと共創した。

バリエーションが多く、刻印やサインなどに個体差が生じているのは、いかに多くの職人がジャンヌレの家具を一緒に製作したかという証だ。その家具の奥に宿る、ジャンヌレのコラボラティブな精神やそれを通じて地方創生を実現するイノベーティブな意識は、単なる造形美を超えものづくりの豊かな可能性を見るものに伝えるだろう。

オフィスチェアを含む椅子13脚とテーブル2台が、ジャンヌレの邸宅の一室をなぞらえた空間に展示されている。


会場では、オフィスチェアを含む椅子13脚とテーブル2台が、ジャンヌレが現地に構えた邸宅の一室をなぞらえた空間で展示されている。彼が人生をかけてものづくりを推進した場のムードや息づかいを想像しながら、稀代の建築家、ジャンヌレの真髄をみなさんも楽しんでみてはどうだろうか。【ウォーカープラス編集部/井上咲太】

井上 咲太

この記事の画像一覧(全3枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る